アンゲラ・メルケル独首相来日と日本の「報道」について 《山崎雅弘》

表題に関連するツイートをまとめてみました。二日間にわたるメルケル独首相の訪日に関する日本とドイツの報道内容の違いを見ると、現在の日本における「報道の自由/不自由」がどれほど進んでいるかを示しているように思えます。 また、以下のまとめも関連するテーマを扱っていますので、合わせて読まれることをお薦めします。 日本の「報道の自由度」低下について 続きを読む
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

今回の訪日でメルケル首相は、安倍総理大臣との首脳会談でウクライナ情勢の外交的・平和的解決に向けて外交当局間の定期的な協議を行っていくことなどを確認したほか、天皇陛下と懇談しました(NHK)bit.ly/1EyXhDQ これがNHKによる「メルケル首相訪日の総括」。

2015-03-11 19:50:18
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

ドイツZDFによるメルケル首相訪日レポート(NHK-BS1)bit.ly/19bdXEu 過去の歴史との向き合い方、原発への対応の違い。「ドイツの視点から見て、最も危険と思われるのは、安倍総理のナショナリズムをもって(日本と)中国との関係がさらに悪化することです」

2015-03-11 19:51:39
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

メルケル首相の二日間にわたる訪日の報道で、改めて大手メディアの「病状の進行」を思い知った。昨年12月の衆院選、今年1月の人質事件で「当面は政権批判を控えよ」との通達に服従しているうちに、それが「当たり前」になってしまっている。選挙や事件が終わっているのに、全然平常運転に戻らない。

2015-03-11 19:53:11
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

特に毎日新聞の腰の引け具合は予想以上。首相の寿司友達である山田孝男特別編集委員が首相の戦後70年談話の「懇親会」メンバーに加わったことで、首相がどんな談話を出しても踏み込んで批判できなくなった。同氏は原発反対だとの指摘もあるが、ガス抜きの反原発ポーズだけなら首相夫人もやっている。

2015-03-11 19:54:35
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

朝日新聞の報道も不甲斐ない。形式だけで分析が無い。我々はもう政府に服従する方針なのだから、波風立てないでくれという空気なのか。独首相に「あなたたちが頑張らないとだめなのよ」とエールを送られても、記者は今後も「上が右と言うことを左と言うわけにはいかない」的な無気力報道を続けるのか。

2015-03-11 19:56:00
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

メルケル独首相「ドイツでは基本法の中で言論の自由が保障されておりますが、その(行使の)際には、人間の尊厳を尊重しなければいけません。それは大切なことです。ですが、言論の自由は政権にとって、政府にとっては脅威ではありません」(朝日)bit.ly/1EyUIl7

2015-03-11 19:58:09
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)「34〜35年間、私は言論の自由のない国(東ドイツ)で育ちました。それは多くの側面において大変難しい、厳しいことでした。その国で暮らす人々は常に不安におびえ、もしかすると逮捕されるのではないか、何か不利益を被るのではないか、家族全体に何か影響があるのではないかと心配しなけ

2015-03-11 19:59:28
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)ればならなかったのです。そしてそれは国全体にとっても悪いことでした。人々が自由に意見を述べられないところから革新的なことは生まれないし、社会的な議論というものも生まれません」「最終的には競争力がなくなり、人々の生活の安定を保障することができなくなります」

2015-03-11 20:00:39
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

メルケル独首相が来日時に語られた旧東ドイツの「言論の不自由」と「逮捕や不利益への不安と恐怖」についての話は、第二次大戦とは違う種類の「自国の負の歴史」だが、同じことを繰り返してはならないとの強い覚悟から、堂々と向き合われている。そして誰も、それを語る行為を「自虐的」とは思わない。

2015-03-12 13:34:25