アンゲラ・メルケル独首相来日と日本の「報道」について　《山崎雅弘》

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団（RSF）」が発表する「世界報道の自由度ランキング」2015年版で、日本は前年の59位から2ランク下げて61位に（AFP）bit.ly/1Mfyd6S　日本は第一次第二次の安倍政権下で50位台が三度あったが、60位台は初めて。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

報道の自由度ランキングについての朝日新聞の報道。「北朝鮮や中国が最下位グループなのは例年通りだが」などと、他国を見下すようなことを偉そうに書く一方、日本については「二つ順位を下げて６１位」と、全く他人ごとのように軽く触れているだけ。 pic.twitter.com/xNLRTQkrI8

拡大

ロイター @ReutersJapan

日本メディアが、安倍政権の反応に配慮して報道自粛姿勢を強めているのではないかとの懸念が、ジャーナリストや専門家の間に広がっている━アングル：安倍政権への批判後退か、メディア自粛ムード強まるbit.ly/1ALZAiW pic.twitter.com/QuMj7hwefz

拡大

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

外国特派員協会で「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明・宣言」賛同人が会見（BLOGOS）bit.ly/1AMGPeY「日本社会ではネットで情報を得ている人々と、テレビや新聞といったメディアから情報を得ている人々の間で非常に大きな乖離が起こっている」

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

世界が注目する「安倍談話」めぐる動きが活発に。独メルケル首相は講演場所に朝日新聞を選び、「クギを刺す」（現代ビジネス）bit.ly/1DXrabG　国民が自国の政治家やメディアでなく外国の政治家に「事態是正の期待」を抱く。完全に発展途上国型のパターンになっている。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）メルケル氏が「講演場所に朝日新聞を選んだ」のは偶然ではなく、それ自体が、国会で朝日新聞を名指しして攻撃し、批判者を恫喝する日本の首相への明確なメッセージになっている。原発問題、戦後70周年の歴史認識問題など、日本の首相の態度はドイツ社会にも、無視できない影響を及ぼしうる。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

朝日新聞社で働く人々、特に記者やデスクは、日本の首相と周辺のメディアや政治勢力、その支持者から罵詈雑言の政治的攻撃を浴びせられている自社を、ドイツの首相が講演場所として選んだ理由を認識しているだろうか。歴史的に、自分たちの「やるべきこと」の実行を今求められていると理解しているか。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

独メルケル首相:９日から訪日　「なぜ今」の理由（毎日）bit.ly/1CQBPcW「なぜ首相とその支持者が政治的攻撃の標的とする朝日新聞を、講演の会場に選んだのか」という分析は全然ない。毎日も読者獲得のために「朝日叩き」に参加していた手前、首相を批判できないのか？

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

日本の大手メディアは、世界中の民主主義国のジャーナリストから「変わってしまった」「権力に屈服した」と思われるか否かの瀬戸際にあるが、それは自社の先輩たちが身体を張って守ろうとした「砦」を、現役世代の社員が放棄して明け渡すことを意味する。首相の責任ではなく、個々の社員の責任になる。

brown sugar tart @tart_k

戦前と同じ過ち。悪意に満ちた印象操作のNHK #NHK メルケルの発言の真意は伝えずに、敢えてこの部分を切り取ってテキスト化。 twitter.com/afghan_iraq_nk… pic.twitter.com/4r8h1bph0V

プレカリアート @afghan_iraq_nk1

うわっ、流石は御用放送NHK。メルケル・安倍会談のニュースも、安倍の姿を大写しにしてウクライナ情勢討議とかばかり。歴史認識の誤りを指摘された事はサラッと流すのみ。その歴史認識の誤りを欧米メディアが厳しく指摘しているのとは対照的に。 pic.twitter.com/obiX253TZf

2015-03-10 05:46:05

拡大

松永シュンカ @MisakaKikuti

@tim1134 読売新聞の姿勢が伺える、今朝の朝刊でメルケル首相来日に関しての紙面には、メルケル首相講演で脱原発を決断つけたものは3.11であり福島であったと話している事を、一言も文字に起こしてない、3.11を前にして脱原発反対の新聞社ですかとトップに問うてみたいです

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

メルケル首相はナチスによるホロコースト（ユダヤ人大虐殺）にもかかわらず、ドイツは国際社会に受け入れてもらう幸運に恵まれたと指摘。「ドイツがきちんと過去と向き合った一方、連合国が過去を克服するドイツを見守ったからだ」と強調した（時事）bit.ly/1MozQMP

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）「また、不倶戴天の敵だったドイツとフランスの関係が和解から友情に発展したのは『両国民が歩み寄ろうとしたところから始まった』」　一部の日本人なら「反ユダヤ主義はフランスにもあった」「ドイツだけが断罪されるのはアンフェアだ」等、子供じみた「言い返し」で台無しにしていただろう。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

ドイツの「南ドイツ新聞」に掲載されたメルケル首相訪日リポートの翻訳（長坂道子「ときどき日記」）bit.ly/1KR3Bu2「右寄りの安倍首相は、戦争犯罪を相対化しようとさえしている。そんなわけで現政権にとってリベラルな朝日新聞は目の敵なのである」

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）「安倍人脈は、慰安婦問題での朝日新聞の数年前の誤報道を利用することで、従軍慰安婦たちのたどった悲劇について、これを根本から疑問視しようとする。こうした背景を踏まえたからこそ、メルケル首相は今回の訪日に際し、朝日新聞への露出にこだわったわけである」

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）「日本がこうしたオブラートにくるまれた批判をどのようにかわすかが端的に見て取れたのがNHKのメルケル首相訪問の扱いであろう。会合の場所がかの悪評高き朝日新聞であったということを、NHKの報道は伏せた。そしてメルケル首相のスピーチに関しては、ごく一部を抜粋したに過ぎず、そこ

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）では『ドイツが和解への意志を持った近隣諸国に恵まれたことは幸運だった』ということだけが紹介された。彼女の言葉の中での『自らの責任を引き受けなければならない』という部分はカットされていた。安倍首相もまた、共同記者会見においてメルケル首相のスピーチにはまったく触れなかった」

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

来日していたドイツのメルケル首相の歴史認識や旧日本軍の従軍慰安婦問題を巡る発言が波紋を広げている（日経）s.nikkei.com/1Ady5ft「９日に『過去の総括が和解の前提』と指摘したのに続き、10日は慰安婦問題の解決を促した。戦後70年の節目の年に日本をけん制しようとす

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

る中国や韓国を勢いづかせかねないとして、日本政府は『火消し』を急いでいる」独首相は、対中国、対韓国という狭い視野でなく、もっと大きな視野で問題解決のヒントとそれによって得られるものの大きさを示唆しているが、日本政府も日本の大手メディアも相変わらず狭い視野でしか問題を捉えていない。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「一方、岸田文雄外相は１０日の記者会見で『日本とドイツでは、先の大戦で何が起こったか、どういう状況下で戦後処理に取り組んだか、どの国が隣国なのかといった経緯が異なり、（日独）両国を単純に比較することは適当でない』と指摘した」（毎日）bit.ly/1E3of1h

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

日本とドイツの周囲の国名や戦争中の行動などが違っているのは当然で、「自国の負の歴史の克服」という問題の本質とは何の関係もない。現政権の中では、岸田外相は一番抑制的だと思っていたが、わざわざこんな「言い逃がれ」のコメントを出している時点で、現政権の器の小ささを証明してしまっている。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

せっかくメルケル独首相が、さまざまな角度から日本に向けて有益なアドバイスを発信してくれているのに、日本側は大手メディアの検閲や政府の「火消し」等、それらを無意味にするリアクションしかとっていない。成熟した民主主義国の政治家と、発展途上国の政治家およびメディアのレベルの差を感じる。

朱奈 @chounamoul

@mas__yamazaki しかもSZ当該の記事を読む限り、日本政府の思惑もマスコミの検閲も、向こうのメディアにはすっかり見透かされてしまっている。自国政府とメディアの質を他国メディアの目を通じて知ることができた点で、今回のメルケル訪日は非常に貴重な機会でした。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

メルケル独首相、ナチスと日本混同か（産経）bit.ly/1C5MJMg　失礼な言葉。「兵士らの暴走による戦争犯罪はあっても」と書いているが、産経が具体的に「暴走による戦争犯罪」について書いた記事を見たことがない。いつも「あれは何々の反日プロパガンダ」と全否定する。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki

（続き）メルケル首相は「ホロコーストの話」をしているのでなく「侵略戦争で破壊された国際関係の修復の話」をしているのに、産経の阿比留瑠比氏は「ホロコーストの話」に論点を矮小化して「日本はそんなことはしていない」と逃げを打っている。全体的視野がなく、局所的な自国の正当化しか考えない。