「障害者の情報アクセシビリティと知的財産法—著作権法を中心に―」まとめ
- teruichi81
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字幕付与については総務省が行動指針を示しており、平成29年度までに一部例外を除き字幕付与可能な全ての放送番組に字幕を付与することが目標とされています。#HITIP
2015-03-21 14:18:49「障害者の情報アクセシビリティと知的財産法―著作権法を中心に―」のハッシュタグは #HITIP (ハッシュタグのみ確認
2015-03-21 14:22:20テレビの経済基盤は、広告料から番組制作費と電波料を差し引いたお金が利益となります。字幕付与にかかる経費は番組制作費から賄うことになりますが、テレビ局側にインセンティブが働きにくいことなどから、字幕付与がされないケースも多いようです。#HITIP
2015-03-21 14:23:20『「字幕」とはテレビの音声を文字化した、必要な人だけ設定して見る文字』は字幕を音声読み上げしないの前提?翻訳字幕であれば、視覚障害者が読み上げる対象になるのでは?TVの場合と異なり、Webの場合には字幕が音声読み上げの対象になるはず。 #HITIP
2015-03-21 14:27:15全ての番組に字幕が付与できない理由は、財源的な問題だけではありません。映像素材の到着後に作業をしなければならないため、時間的な制約が厳しいのです。また、聞いた言葉を速く正確に打ち込むスキルを持った入力者の育成も課題です。#HITIP
2015-03-21 14:27:25音声認識で字幕を付与する技術もありますが、認識率はまだ不完全であり、日本語特有の漢字や同音異義語の問題もあって日本の字幕のコストは海外に比べ高くなっています。#HITIP
2015-03-21 14:29:46以上で、第一部(当事者と字幕制作者によるパート)が終了しました。15分後より、第二部(法律・ITの専門家によるパート)を開始します。#HITIP
2015-03-21 14:32:54MacだとYouTubeの字幕をVoiceOverで連続して読み上げることはできるので、音声読み上げによる翻訳字幕の確認はあると思うが、TV前提だと考慮しない?音声読み上げによる読み上げ時間を考慮した字幕の付け方といった考慮は少ない? #HITIP
2015-03-21 14:38:3915分の休憩を挟みまして、第二部が始まります。まずは筑波技術大学准教授の白澤麻弓先生よりお話しをいただきます。タイトルは「障害者の権利条約・障害者差別解消法と情報アクセシビリティ」です。 #HITIP
2015-03-21 14:45:33NHKのネット配信拡充等を見ていると、ネット配信を前提とした枠組みで考えておかないとクローズド・キャプションの音声読み上げを見落としてしまうのではないかと感じる。ネット配信なら、ウェアラブルデバイスや画面なしのデバイスでの音声読み上げは、視覚障害者以外も使えるはず。 #HITIP
2015-03-21 14:50:01障害者の権利に関する条約(障害者権利条約)とは、障害のない人が当たり前に保障されている権利を障害者にも平等に保障することを目的とする条約です。国連で採択され、日本を含む多くの国によって批准されています。 #HITIP
2015-03-21 14:50:39同条約4条では、既存の法律・規則の見直し、差別となる行為・慣行の禁止、ユニバーサルデザインの推進などの具体的義務を定めています。その背後には、「機能障害×社会的障壁=ハンディキャップ」に対する合理的配慮が必要だという考えがあるそうです。 #HITIP
2015-03-21 14:57:47同条約9条では、障害のある人が生活のあらゆる場面で参加できるよう、公衆に開かれた施設・サービスへのアクセスを確保すべきことを定めています。また、同条約30条では文化的作品へのアクセスを保障すべきことを定めています。 #HITIP
2015-03-21 15:04:01同条約と関連して、日本では平成28年より障害者差別解消法が施行されます。同法では、不当な差別的取扱いの禁止と合理的配慮の提供について定めています。同法は、医療、司法、教育から文化まで、さまざまな場面で適用されます。 #HITIP
2015-03-21 15:07:44ただし、同法は、事業者等による合理的配慮の提供は努力義務であるとしているにすぎず、法的義務とまではしていません。 #HITIP
2015-03-21 15:10:52また、「特定の障害者からの申し出がなくても、不特定多数の障害者が利用・参加できるようあらかじめ準備する」といった「環境の整備」は「合理的配慮」には含まれません。加えて、過重な負担がかかる場合には義務を減免されますが、その基準は必ずしも明確ではありません。 #HITIP
2015-03-21 15:15:23続いて、山形大学准教授で、一橋の院生としてゼミにも参加されている佐藤さんより「情報アクセシビリティの確保に向けた著作権法上の課題」についてお話しいただきます。#HITIP
2015-03-21 15:17:27「情報アクセシビリティ」という言葉の定義は法律には見当たりませんが、「情報関連のハードウェア、ソフトウェア、コンテンツ、サービスなどをユーザーが不自由なく利用できる状態」という意味で使われることが多いようです。#HITIP
2015-03-21 15:19:24ここでの問題は、情報アクセシビリティの確保のための行為が著作権法に抵触する場合があることです。#HITIP
2015-03-21 15:21:23現行の日本の著作権法では、一定の場合に著作権者の了解がなくても自由に利用できることが規定されています(教科用拡大図書、点訳、録音図書等)。しかし、これらの規定は複雑で、限度もあります。特に一個人でできることは相当限られます。#HITIP
2015-03-21 15:30:24こうした問題の解決を模索するため、MASCというNPO法人が字幕や音声ガイドのアーカイブの設立を提唱していますが、これにも制約が課される部分はあり、解釈論による対応には限界があります。#HITIP
2015-03-21 15:35:21さしあたり、著作権法37条・37条の2による字幕データ等の作成主体を拡張する法改正による対応が考えられます。#HITIP
2015-03-21 15:37:53第二部最後の発表者は、以前一橋大学にいらっしゃった、島根大学助教の伊藤先生です。タイトルは「ITを用いた情報保障の技術的可能性」です。 #HITIP
2015-03-21 15:40:28人類史上長い間、聴覚障害者と視覚障害者のコミュニケーションは困難でした。ですが、電子メールと読み上げソフトにより両者によるコミュニケーションが容易になったそうです。 #HITIP
2015-03-21 15:46:51