- akinosora_
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以上、四日の長きに亙るつぶやき、おつきあい戴きまして、どうもありがとうございました。こんなこと、もう二度とやりません(ぱたり)。
2015-03-24 00:50:18えー、実は原稿が書けなかった時期に、僕は恥ずかしながらK島さんにこう尋ねたことがありました。「どうして僕のことをこんなに気にかけてくれるんですか?」と。
2015-03-24 01:10:36RTするのは面映ゆいところもあるんですが、これを言っておきたいので。久住さんも僕の前ではいつもプロでした。連続つぶやきのなかで「最も気の毒な例」と書いたのは、そういう気持ちがあったからです。>RT
2015-03-25 00:05:50半分ヤケでの質問でした。書けない自分が不甲斐なく、もう放っておいてくれたらいっそ楽になれるのに。そんな気持ちで。すると、K島さんはあっさりこうおっしゃったのです。「そんなの、久住さんの小説が読みたいからに決まってるじゃないですか」。ああ、これがプロなんだな、と打ちのめされました。
2015-03-24 01:12:14結局、僕が三年かかってもなんとか長編を書き上げることができた理由の一つは、目の前に正真正銘のプロがいて、自分もプロとしてそれに応えたいという最低限の矜持があったからだと思います。そして目の前のプロは、プロであるがゆえに、僕の三年がかりの長編を没にしたわけです。
2015-03-24 01:13:28さて、僕が肝心の「混迷期」からどう抜け出したのかを振り返ってみたいと思います。ただ、実は特別なことは何もしていません。具体的には、1.)きちんと気分転換をする。2.)考え方を変える。3.)誰かを頼る。この三つでした。
2015-03-24 23:34:521.)書けないと本当に焦ります。なのでモニターの前から動かなくなります。でも、これはあまりよくありません。ある程度しっかり試行錯誤して、それでもだめなときは、お茶を淹れるなり散歩するなりで気分転換したほうがよいです。あるいは、一日ぐらいどこかに出かけてみるとか。
2015-03-24 23:36:44いやでもそんなことしてる場合じゃ……とどうしても思いがちなのですが。はっきり言ってそのままモニターの前にいたところで書けないものはどうせ書けません(断言)。定期的にきちんと気分転換をするのも、きっと執筆の内です。とはいえ、締切前などはこの限りじゃないかもしれませんが、そこはそれ。
2015-03-24 23:38:192.)僕は自分の書くものに満足できなくなって行き詰まっていたわけですが、本当に気にするべきは「全力を尽くせたかどうか」なのだと考え直しました。「これはおもしろいのだろうか?」という迷いを払拭するのは難しく、それを少しでも抱えたまま作品を世に送り出すのは本当に怖いです。でも、
2015-03-24 23:40:47全力を尽くしたという自信があるのなら、反省点はもう次の作品に生かしたほうがよいと思います。全力を尽くした以上、現状それよりいいものは絶対に書きようがないわけですから。
2015-03-24 23:42:053.)僕は書けない状態をなるべく一人で解決しようとしていました。が、きちんと誰かを頼ることも大切なのだと痛感しました。具体的にはとにかくちゃんと話してみること。解決案を示してもらえるときもあれば、会話という化学反応の中で、それがぽんと生まれるときもありました。
2015-03-24 23:43:53ただ誰かに相談して、必ず「正解」がもらえるとは考えないほうがいいかもしれません。きちんと順序立てて説明することで、まず自分の中で何が引っかかっているのか、何を考えるべきなのかを改めて整理する、ぐらいに思っていたほうがよいかと。頼るというのは、相手に丸投げすることではありません。
2015-03-24 23:44:57うん、やっぱり特別なことは本当に何もしてないんですよね。でもこれらを頭と心で理解するのに時間がかかってしまったわけで、それは僕の不甲斐なさゆえです。でもこんな簡単なことでいいのだから、誰だって絶対にやり直せます。絶対に。
2015-03-24 23:48:52長くなってしまいましたが、最後に。今回こうしてまた新刊をお届けすることができて、本当に感無量です。五年ぶりの新刊、『星読島に星は流れた』。読んでいただけると嬉しいです。
2015-03-24 23:50:17「特別なことは本当に何もしてない」と書いてはありますが、この経験譚が救いになるひとも、きっといらっしゃるはずではないかと。>RT
2015-03-25 00:13:22