斉藤淳先生(junsaito0529)第7講。「選挙・投票行動の数理的分析及び考察みたいな何か」学究の本気を見た…。
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@mixingale 世代毎に有権者が投票による費用便益計算をするのではなく、消極的に再分配政治の餌食になる有権者というイメージですかね。エリート側が自らの生き残りを賭けてマーケッティングしたときに、若者は網にかからないというストーリーでしょうか。
2010-12-16 02:39:14@junsaito0529 そのあたりちゃんと論文読んでモデルを理解しようと思いつつ全然読めてないのですが、買票モデルというのは政治家側に票を動員する動機も手段も多いにある状況っていうことでいいんでしょうか?で、若者は動員しづらいのでマーケティングの対象になってない、と。
2010-12-16 02:53:15@junsaito0529 その場合、政治家側には「集票の手段」としてざっくり言ってそれぞれ効果やコストや副作用の違う「直接金で買う」と「その投票者に有利な政策にコミットする」の二つがあるわけですが、それらのミックスがどう決まってくるか?まで踏み込んだモデルってあるんでしょうか。
2010-12-16 02:56:43@mixingale Myerson (1993). "Incentives to Cultivate Favored Minorities Under Alternative Electoral Systems." APSR 87 (4):856-69 が近いかな。
2010-12-16 02:59:21@junsaito0529 斎藤先生の著作の場合「集票の手段」として「一回性の利益誘導」と「やるやる詐欺」があって、自民党は自存のために後者の手段を採ってきた、という話だったので、似た構図の議論なのではないかと思うのですが。斎藤先生の議論はダイナミックモデルなのでより複雑ですが。
2010-12-16 03:00:46@mixingale あとは Myerson (1993). "Effectiveness of Electoral Systems for Reducing Government Corruption." GEB 5 (1):118-32 とか。
2010-12-16 03:00:59@mixingale 選挙と政策は、政策の需要サイドよりは供給サイドを先に見た方が早いと思う。決定的投票者は、極端にナルシスティックな有権者像を仮定しない限り成り立たない。合理的棄権はもっともな話だし、コストと便益の非対称性考えれば当然。(だから僕は世論調査は当てにしない)
2010-12-16 03:03:19いろいろなセットアップがあると思うけど、票とカネの交換が繰り返し囚人のジレンマなら、モビリティが高い(割引因子小さい)有権者にえさ撒いても投資回収できないとか単価が高いとかそういう話を想定。 QT @mixingale 若者は動員しづらいのでマーケティングの対象になってない
2010-12-16 03:06:26@junsaito0529 文献紹介とコメントありがとうございます。「政治産業」の一番の利害関係者は政治家ですからね。彼らの戦略的行動が産業のかたちを決める一番大きな力だと考えるのは自然な発想に思われます。
2010-12-16 03:08:39@mixingale 拙著のは、踏み込んで数理モデルごりごりそこまでやってない。インフラ投資を無期限繰り返しゲームでとくと、unraveling が起こって、初回に投資受けて自民党に投票しない地域と、いつまでも投資受けずに補助金もらいながら自民党に投票する地域に分かれるはず。
2010-12-16 03:11:23@mixingale 合理的選択論最大の弱点が投票のパラドックスで(自分の投じた一票が結果を左右する確率はゼロ)、それを克服するために動員モデルや買票モデルが出てきたりしたという学説史。有権者の選好だって、利害団体であるマスコミの都合で変化する可能性もあるわけです。
2010-12-16 03:14:43急いで文書作りながらも、選挙の話になると反応してしまうw でも、政策の均衡みるには、有権者の選好からスタートしてもあまりよく分からないというのが僕の基本的立場。だからこそ、特定の政策にコミットするためには政治家の雇用契約である憲法や選挙制度の設計をよく考えなければならない。
2010-12-16 03:17:08これって、対立政党がその地域に投資を約束することで買票をして一回選挙に勝つことにそのコストに見合った正の利益があるなら均衡にはならないということはないですか?RT @junsaito0529: @mixingale いつまでも投資受けずに補助金もらいながら自民党に投票する地域
2010-12-16 03:29:42票とカネの交換が無限囚人のジレンマなら、単価が安く買収できる(割引因子が大きい)のは、(a)引っ越ししない、(b)若い人、という議論も成り立ちうるな。実際、農村部人口が若かった頃、後援会青年部は自民党集票マシーンの主力だったりとか?反対に都市部の老人は単価が高くついているとか。
2010-12-16 03:30:09自民党とか、メキシコ制度的革命党とか、長期政権の恩顧主義取引の話ですね。55年体制の時分、社会党の利益誘導話はこと公共事業に関してはnon-credible。 QT @mixingale 対立政党がその地域に投資を約束することで買票をして
2010-12-16 03:31:53@junsaito0529 地方選挙の方が割とわかりやすい利益誘導が可能です。それこそ、下水道とか信号とか。集合住宅のインフラの利益誘導の功績を巡って、公明党と共産党が激しい戦いをしているのを見たことがあります
2010-12-16 03:35:17@junsaito0529 「社会党の利益誘導話がnon-credible」というのは彼らがそのための十分な予算ないし執行力を持たなかったということでしょうか?また、先の民主党の個人への直接所得補償制度はそのような塩漬けターゲットを取りに行く戦略だったと理解してよいのでしょうか?
2010-12-16 03:39:02単に票組織化されてるか否かの問題ではないのですかね。的はずれだったらすみません RT @junsaito0529: 票とカネの交換が無限囚人のジレンマなら、単価が安く買収できる(割引因子が大きい)のは、(a)引っ越ししない、(b)若い人、という議論も成り立ちうるな。
2010-12-16 03:41:59議院内閣制なので。もちろん、部分的には絡んでいる場合もありますが、多くは県庁や同じ選挙区の自民党議員を通じて。 @mixingale 社会党の利益誘導話がnon-credible
2010-12-16 03:48:30自民党がコメ政策大綱で政策を変更し始めていたところに、民主党が入っていったと考えるのが自然かも。このあたりは次回作。 QT @mixingale 直接所得補償制度
2010-12-16 03:49:47大選挙区制なので、利益を分かりやすくまかないとその人の手柄だと認められませんからね。 QT @ttakimoto 地方選挙の方が
2010-12-16 03:55:34短期の分析ならともかく、「組織票」は降ってわいてでるもんじゃなくて戦略的に組織していくものですよね。竹下登曰く「選挙しつつ組織し、組織しつつ選挙する」 @kumagaya_gaya 単に票組織化されてるか否かの問題ではないのですかね。
2010-12-16 05:28:00なるほど・・・長年における政党の組織戦略が硬直化しすぎてるのも要因の一つかも RT @junsaito0529: 短期の分析ならともかく、「組織票」は降ってわいてでるもんじゃなくて戦略的に組織していくものですよね。竹下登曰く「選挙しつつ組織し、組織しつつ選挙する」
2010-12-16 06:24:58@junsaito0529 「議院内閣制なので」ということの含意がよく分からない非政治学徒であります。。これは「一回か選挙に買ったぐらいじゃ思う政策など実現できぬ」というような話なのでしょうか。またお時間のある時にでも「議院内閣制」が課す制約について説明頂けると幸いです。
2010-12-16 07:19:59