スガシカオは如何にして10年選手のミュージシャンとなったか
〔承前〕「たとえばさ、木に実がなっててさ、偶然通りがかって食べたらおいしくって、だけど3日後に来たら実が熟して、もう食べられませんでしたと。でも木は生きてるんだから、それは当然のことで。木に対して『どうして腐ったんだ!?』ってことは言わないじゃない?誰も。」
2010-12-22 03:02:47〔承前〕「僕らもおんなじですよね。10代の頃からずっと音楽をやってきて、その時にできあがった最高のものを果実として出すわけですよ。それが商品になってて、みんなに届くわけ。で、偶然そん時に自分と肌が合ったと。」
2010-12-22 03:03:17承前〕でも僕はもうそこには、すでにそん時いないんですよ。〈黄金の月〉を作った時はもう〈あまい果実〉のことを考えてたし、〈あまい果実〉を作った時はもう次のステップのことを考えてた。というふうにどんどん前に歩いていくし、成長していくし。もしかしたら腐っていってんのかもしんないし――」
2010-12-22 03:27:16〔承前〕「それはわかんないですよ。そのまま終わっちゃう人もいっぱいいるわけだからね。でも……純粋なミュージシャンやアーティストでいるかぎり、そこは止められないんですよね。たぶん止めたところから僕はウソになっちゃうんで――と、いつも思うんですよ。……
2010-12-22 03:04:21〔承前〕だから……よく『変わりましたね』とか言うじゃないですか。『いや、それは変わりますよ!』っていうね(笑)。みんな才能が1個だと思ってるんじゃない? でもそれは、作っているほうの人はみんな違うよね」
2010-12-22 03:04:31〔承前〕「次に行こうとしてるから、その作品が生まれたのであって、今回のアルバム〔引用注:『TIME』のこと〕も、僕が行きたいところの音を目指す過程のアルバム――ステップのひとつだと思う。だから一生、ステップなんだけどさ」(以上、スガシカオ『音楽と人』2004年インタビューにて)
2010-12-22 03:06:11これにて、深夜のスガシカオ語りを終わります。10年以上、何らかのプロフェッショナルでありたいと考えるクリエイタの方、あるいは(研究業における今の僕のような)将来その道で長期に闘ってゆきたいと考える方への励みに少しでもなれば幸いです。あと、スガシカオ聴いてくださいw
2010-12-22 03:07:44スガシカオ論意外と楽しんでもらってる。ありがとうございます。一点補足。バンドサウンド模索期を四枚目以降としましたが、実は『FAMILY』から既にバンドサウンド模索してます。「日曜日の午後」や「バクダンジュース(生タイプ)」。生はライブの生です。ただ密室ファンク志向がまだ強かった。
2010-12-22 10:14:12提供エラッタの反映| 誤:ホワイトマラカススペシャルバンド→正:マラカス・ホワイト・スペシャルバンド| 「アルバムトップ10に必ず入る」→精確には「日本国内・男性ソロアーティストで・13枚連続トップ10入り」であり、この条件に限定。@shiroiruka_love さんに感謝。
2010-12-22 19:20:10@trickenさんがtogetterでまとめていたスガシカオ論http://t.co/nKHArjHのことを、インタビュー後に本人に話してみた。やはりすごく的確な内容だったようで「ビックリした」「スガがすげえ!って言ってたと伝えてください」とのこと
2011-02-04 18:36:22「そんなきっちりと課題を設定してるわけじゃなくて、単に同じことをやり続けると飽きちゃうだけなんだけどね」とも、若干照れ隠しっぽく言ってたけど
2011-02-04 18:36:48え!≫@shiba710: @trickenさんがtogetterでまとめていたスガシカオ論http://t.co/nKHArjHのことを、インタビュー後に本人に話してみた。やはりすごく的確な内容だったようで「ビックリした」「スガがすげえ!って言ってたと伝えてください」とのこと
2011-02-04 20:31:49@shiba710 あ、ありがとうございます! 本人に届くと思ってなかったのでめちゃめちゃ嬉しいです!
2011-02-04 20:32:23スガシカオが10周年の一月前くらいにNHKFMで2時間ほど一人で十年間の音楽活動を語るラジオスクリプトというのがWebの片隅にこっそりあるのだが、版権が微妙なのでURLは貼らない。あのTwitterまとめは主に学部時代にやってたスガのラジオスクリプト書き起こし活動の副産物です。
2011-02-04 21:13:20後日のスガ シカオ(2012.01.18Wed追記)
2011年11月、スガ シカオは十年以上付き合ってきた事務所、Office Augustaを離れ独立しました。
http://www.office-augusta.com/news.html#41
「50歳までに最高のファンクアルバムを作る」という決意は変わらず、独立後も試行錯誤を続けるようです。