『日本のファンク史』のための徹夜漫談

■YouTubeにある限りの言及音源リスト一覧つくりました。「FunkClips」 http://www.youtube.com/playlist?list=PLFB519ABC1B2A319C ■内容解説  1950年代〜60年代ごろに米国東西海岸で生まれた「ファンキーな音楽」またそこから1960年代に胚胎した「ファンク」というジャンル音楽が好きな tricken が、“日本の”ファンク音楽ってなんぞや? という話を、今回はウタものを中心に一度まとめてみました(クラブ方面は勉強中です)。もともと数十分サクッと話すだけのつもりが、予想以上に手強いことになり、9時間弱ほどかかってしまいました……。アホですね……。  中には言及不足、誤解も多々含まれていたりしますが、後で埋め込みテキストで訂正してゆきたいと思っています。なので間違いはどんどん教えて頂ければ幸いです。 続きを読む
音楽 tricken ファンク
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■■■在野で音楽批評をしている八起さんの呟きから始まる。
やおき @yaoki_dokidoki
はんぶんーにわーったーあかーいりーんごの いびつーなほうーをぼくがーもらうよー

■■■「半分に割った赤いりんごのイビツな方をぼくがもらうよ」は、スガシカオ「アシンメトリー」ですね。いい曲です。そしてファンキーです。

八起さんは邦楽ウタモノの歌詞分析を現在研究対象にされており、以下はスガシカオを例に邦楽ファンクの分節構造について思いを巡らせています(こういった仕事は貴重であり、 @tricken は応援したいと思っています。)

やおき @yaoki_dokidoki
あたりまえのようだが、作詞もシンコペーションを意識した文節構造になってる
やおき @yaoki_dokidoki
正確にいうと、イーブンとシンコペーションの区別が意識された文節構造
やおき @yaoki_dokidoki
ファンク特有なのかもしれないけど、この休符でいきなりもう次のフレーズへはいるのかというサプライズが多いな。
やおき @yaoki_dokidoki
日本語ファンクというのはあまりしらないけど、クリスタルケイとか、ケミストリーのような日本語R&Bとは16分のリズム把握のしかたがちがうようだ。
自重の囚人 @tricken
@yaoki_dokidoki 日本語ファンクは十以上ありますよ。
やおき @yaoki_dokidoki
@tricken JPOPのメジャー路線だと、どんなのがあるでしょうか。ひとつのアーティストにかぎらず、アイドルの楽曲のなかにファンクがはいったりすることもあるのかな?
自重の囚人 @tricken
@yaoki_dokidoki それでは、これからYouTubeで色々出していきます。
やおき @yaoki_dokidoki
かたや、スキマスイッチの全力少年のドラムの16分はなにをしている16分なのか。
自重の囚人 @tricken
やおきさんがJファンクについて触れていたので、古いのから徐々に「日本語のファンク」について紹介してみます。
やおき @yaoki_dokidoki
@tricken あ、ほんとすみません。プレイバックパート2とか、吉田拓郎のマーク2とかはファンクにはいるのでしょうか。
自重の囚人 @tricken
日本で一番古いファンクといえば、(まだ確信を持っては言えないのですが)まあ山下達郎でしょうか。:山下達郎 1978年「BOMBER」 - YouTube http://t.co/zjbcbKYr

■■■これは後ですぐに誤りとわかった。「日本で初めて行われたファンクの試み」を探るなら、はっぴいえんど、大滝詠一、サディスティック・ミカ・バンド、Char、ドリフターズ、あるいはYMO結成前の高橋幸宏か細野晴臣あたりなどを一応念頭に置くとよさそう、という暫定結論が出ている。それはそれとして、『GO AHEAD!』は名盤です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005UD3U?ie=UTF8&tag=mikegui-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=B00005UD3U&ref_=pd_cp_m_0

自重の囚人 @tricken
ジャンルとしてのファンクは、アメリカ東海岸ファンクが1950年代中盤以降に生まれました。刑務所でゴスペルグループ仕切ってたJames Brownがショウビズに踊り出たのがよく起源とされますね。なので1950's後半がジャンルとしてのファンクの始まりと言ってよい。

■■■ここでの発言は、後ほどご指摘頂いたとおり、「ファンキーなもの」と「ファンク」をあまり区別して使っていません。一応そうした理由は、のちにファンク形式で音楽を展開する日本の人たちの中には、少なからず「ファンキーなジャズ、ソウル(ジャンルとしての「ファンク」と近いけど異なるジャンル)も積極的に吸収して自分の音楽を作っている人が多いのではないか、と感じているためです。
 そのため「ファンキーなものも一応入れちゃっていいかな?」とあっけらかんと書いてしまったのですが、狭義のファンクを論じる際には、この@trickenの始め方は悪手となります。読み進める際にはどうぞこの点、ご注意ください。
 なお、当のJBはThe Famous Flamesというバンドで1950年代からさまざまな「ファンキーなソウル」を歌っています。ただそれらのキャリアが後に音楽形式として検証される「ファンク」に結実するまでには、1960年代中盤のJBを待たなければ行けません。この辺、JBベストとかでは一緒くたに聴こえてくるので、ややこしいですね(笑)。Please, Please, PleaseとSex Machineはどっちもファンキーですが、初期Please, Please, Pleaseは「ファンク・ではない」という……w

自重の囚人 @tricken
@yaoki_dokidoki プレイバックPart IIは微妙かなー。マークIIはアレンジによる。ファンキーなアレンジはあるみたいですが、常にファンクとは言えないのではないか。
自重の囚人 @tricken
で、もう一つの起源は西海岸ファンクで、これは今日ちょうどLAでホームレスして大変なことでも話題になったスライ・ストーンことシルヴェスタ・ステュアートが1960年代中盤頃から始めたファンクバンド「Sly & The Family Stone」ですね。東のJB、西のSly。

■■■参照:「スライ・ストーンがキャンプカーでホームレス生活」 | 250円棚 http://bit.ly/o3kp89

自重の囚人 @tricken
これ以外にもゴスペルからソウルの流れとか、ブルースとかジャズとかの影響はどうなんだとか色々ツッコミがありますが、現代から見てオーソライズされたファンクの起源はひとまずJBとSlyの別系統を抑えておけばFunkは追い始められると思ってます。
自重の囚人 @tricken
20世紀前半のアメリカにはすでにブルーズ、ゴスペル、ジャズの歴史があった。ブルーズは若者文化に膾炙してロックとなり、ゴスペルはショウビズ化して各地でソウルとなり、ジャズはWW2中にビバップを、そしてハードバップを生んだ。そして1950〜60年代のその流れの中でファンクが生まれた。
@asm696
@tricken サディスティック・ミカ・バンドはどうでしょうね? > 日本で一番古いファンク
自重の囚人 @tricken
最初期のサディステック・ミカ・バンドは確かにそれっぽいかもしれません。ただ時代検証で聴き込んだことはまだないんですよね。1970年代中盤なので、全然アリだと思います。山下達郎よりちょっと早いことになりますね。@asm696
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コメント

ɐʇuoɓ @gnt 2011年9月27日
現代日本だとcro-magnon(定冠詞と複数形はつかない方!)とかも。 http://www.youtube.com/watch?v=D1MriqmcMbw
ちー @chaky_paw 2011年9月27日
仕事中だったけど。熟読した
jabrafcu @ja_bra_af_cu 2011年9月27日
ドリカムのことも忘れないであげてくださいw ブラック系のサウンドを一般レベルで流行させた功績は大きいと思います。E,W,F.とかスリー・ディグリーズとかの影響まるわかりな曲とかあるしw
jabrafcu @ja_bra_af_cu 2011年9月27日
あとミュージシャン的にはファンク系のフュージョンも人気・影響力ありますよね。マーカス・ミラーとかデヴィッド・サンボーンとか。日本ならポンタさんとかみんな尊敬してますし。Band of Pleasureとか合衆国の黒人と日本人でバンドやってたり。
NezMozz @NezMozz 2011年9月27日
いやもうとにかく言及音源リストが最高です!腰が揺れる資料!
sasahira @sshrtk 2011年9月27日
大沢誉志幸のところから辿ればPINKがあり、爆風銃やスペースサーカスまで遡れるなあ。
sasahira @sshrtk 2011年9月27日
スクリッティ・ポリッティは出てるけど、ニューロマンティック系があまり出てないのか。MTVブームの頃のニューロマ勢のファンクへの接近(ABCやデュラン・デュラン→パワーステーションとか)って、日本にも影響を与えた気がする。
Prawnpeel @prawnpeel 2011年9月27日
これは、読み応え抜群のまとめ! ただ確かに、ドリカム系がすっぽり抜け落ちてるのが気になりますね。 吉田美和のソロも含めて、J-Funk を語るには避けて通れない存在かと。 追記を求ム!
自重の囚人 @tricken 2011年9月28日
まとめ説明の後半に、取り上げた/取り上げられなかったミュージシャンのリストを書いておきました。
浅倉(YoshinoriAsakura) @rockbat258 2011年9月28日
SUPER BUTTER DOG 流れだけど、レキシは外せませんね。
stonedlove @mskasuga 2011年9月28日
これ本気で「ためになった」って書いてる人が多くてびっくり。事実誤認と思い込みが多すぎる。「1950年代のファンク」ってなに? 誰?
藤堂考山 @ko_zan 2011年9月28日
このまとめ面白い!でも、やっぱり80年代〜90年代までのEpic sonyの流れが抜けてたり、「Funk」と「soul」を分けたがってるあたり「好み」が思いっきりでてるなぁとwwwこの辺は、「R&B」や「EuroBeat」「House」「Hiphop」あたりのクラブ系ミュージックをひっくるめて体系的に語らないと、矛盾や抜けが一杯出てきて、ある種の偏見と思い込みを発生させやすいんだよね。
藤堂考山 @ko_zan 2011年9月28日
あ、あとJazzfunkとfusionの流れあたりも、独自見解が多いかもね。この辺を語って行くと「全部楽しい人」と「一部しか楽しめない人」の差もガッツリでてくるから、難しいよね。後は個人の「認める」「認めない」の主観と譜面上の詰まらん話に終始しちゃうような内容だからねぇ。
stonedlove @mskasuga 2011年9月28日
仲間同士でわいわい雑談してるところに玄人が乗り込んで説教するのも野暮だし、とりっくんさんが心から楽しんでるのは伝わってくるので、そこに水を差したくはないんだけど、ネットだからいろんな人に見られちゃうんだよなあ。何も知らない人に、これをそのまま鵜呑みにされても困るんだよね……。
stonedlove @mskasuga 2011年9月28日
とりっくんさんには、なんでもいいからソウル・ミュージックの解説書を一読されることをおすすめします。どんなソウル本でも「ファンク」と「ファンキー」に関する記述は確実にあるはず。
伊藤 剛 @GoITO 2011年9月28日
とりっくん、春日さんのコメントとか春日さんとのやりとりもまとめに加えておかないといかんよー。
うどんゲルゲ @udongerge 2011年9月28日
こうしてガチの玄人が釣れて、事実誤認や抜け落ちを危惧する流れがまた面白い。事をファンクに限っても入って来方は色々複雑で、誰が誰の影響で何をしたのか知っているが故に体系だてて語りようが無いカオスが透けて見える。
自重の囚人 @tricken 2011年9月28日
「『日本のファンク史』のための徹夜漫談」、素晴らしい情報が続々寄せられております。ご意見含めて500ツイート超えの大作になりつつありますが(笑)、みなさんのおかげで僕の嗜好を離れて多面的な展開になりつつあると思います。
自重の囚人 @tricken 2011年9月28日
ファンク発祥についてのテキストコメントを追加しました。これもっと綺麗な挿入の仕方があるっぽいですが、ひとまずこれで。
osamu marumoto @MarumotoOsamu 2011年9月29日
70〜80年代の関西FUNK 全抜け! 後 FUNKなサウンドやアレンジをとりいれてるだけの人や曲を入れちゃうと、日本の全てのアーティストがはいっちゃうよ。
自重の囚人 @tricken 2011年10月1日
ブラックミュージック関連の文献を参照しなおし、補足を2〜3加えました。
@issues_in_shoes 2011年10月3日
50年代のJB入るなら、名前が出ていなかったレイ・チャールズもファンクでいいんじゃないかな、と思いました。それら歌モノとしてのソウルから脈々と続きファンクが作られたのでしょう。
自重の囚人 @tricken 2011年10月4日
グラハムとZappについて追記。
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