「20世紀末・日本の美術」から「新しき場所」へ

ART DIVER刊『20世紀末・日本の美術ーそれぞれの作家の視点から』(中村ケンゴ編著)の、主に第二部の批評と共同性に関する話題から始まった対話の記録です。 まとめ主は「20世紀末・日本の美術」の共著者の一人です。 90年代以後ゼロ年代にかけて新自由主義的経済が学校・会社や地域社会といった中間集団を解体した後の美術/批評の在り方と、美術/批評がもたらしうる繋がりと切断の契機が「新しき場所」(書中の言葉を使えば「ネクストステップ」ですが)を開示できるか、という僕の関心からまとめています。 続きを読む
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永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 「20世紀末-」から離れてしまいましたが、いずれにせよ思考とは「文体=言葉遣い」(筆遣い)に宿るものだ、とするならば、今回シンポを書籍化した中で「話体」を実践できたことは、今後の僕の試みにとっても大きいように思います。

2015-05-08 17:03:22
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 長くなり、かつ自分の関心に沿った話ばかりになってしまいました。ご寛恕ください。無論お返事を期待しての事ではありませんので、御放置ください。改めてありがとうございました。

2015-05-08 17:03:29
上山和樹 @ueyamakzk

bit.ly/1H3zLO4 >《既に確認された価値判断の再強化》 >《特に批評のアカデミズム化が、歴史的に確定された作品・作家を、その周辺まで含めて総ざらい的にアーカイヴ化し徹底的に資料化を進める》

2015-05-08 22:05:33
上山和樹 @ueyamakzk

bit.ly/1H3zPxk >《評価の揺らぎの収まった固有名詞への、一部過剰とも言える周辺資料や事象へのアーカイヴ的「研究」には、確実な「勝ち馬」としての欲望が集中している》

2015-05-08 22:05:40
上山和樹 @ueyamakzk

思想研究でも、こういうのはすごい感じるなぁ。

2015-05-08 22:06:13
上山和樹 @ueyamakzk

bit.ly/1H3A7Ed >《新しき場所》 Guattari とネグリの「自由の新たな空間」というのも、ここで永瀬さんがおっしゃっているようなモチーフとして私は受け止めていました。 amzn.to/1H3AmiO

2015-05-08 22:11:08
上山和樹 @ueyamakzk

日本語の(というか左派の)文脈において、そういう話はほとんど活性化していませんけど。

2015-05-08 22:11:26
上山和樹 @ueyamakzk

本になった時には削られてしまったんですけど、『医療環境を変える』という本の企画段階で出ていたモチーフとして、 《ユートピア(非-場所)としての、制度分析の場》みたいな話をしていました。 amzn.to/WSF0JO 永瀬さんのお話で、それを思い出しました。

2015-05-08 22:16:19
上山和樹 @ueyamakzk

今回の永瀬さんとのやり取りで、あらためて、 ★《文体≒技法》が、臨床のモチーフであること を考えてました。

2015-05-08 22:19:00
上山和樹 @ueyamakzk

精神科医療のスタンスにかかわる科学哲学も、「科学の文体」や「臨床の文体」を考えることと、切り離せないはず。 ある文体を選ぶというのは、自分や他人や現象との《関わり方》を選ぶことですからね。

2015-05-08 22:21:02
上山和樹 @ueyamakzk

昨日は Guattari とネグリを出してしまったのですけど――この二人の名前は、とりあえずは全体主義(左派の理不尽な党派性)を体現するものでしかないですね。 twitter.com/nagasek/status…

2015-05-09 08:29:41
永瀬恭一(一人組立) @nagasek

.@ueyamakzk で、僕が最近使う「新しき場所」という言葉ですが d.hatena.ne.jp/eyck/20150110 こういった「生活防衛的な場所」から距離を隔てた、水準の異なる場所を展開するのが美術、特に近代以後の絵画の問題構成から引き出し得るのではないかと思ってます。

2015-05-08 16:53:41
上山和樹 @ueyamakzk

問われているのは、《右や左の全体主義と違う形で、生活や関係をマネジメントすることは可能なのか》みたいなことだと思う。 左派の党派性内部での恫喝が「就職できなくなるぞ」であることを考えると――「資本主義への抵抗」みたいな言い草は、なんにも言い訳にならない。

2015-05-09 08:32:02
上山和樹 @ueyamakzk

左派の言動も、基本的には (1)自己検証の拒絶 (2)現実への否認 (3)防衛的なアリバイ確保 (4)メタ気取りの自己顕示 (5)理念崇拝、個人崇拝 (6)コミュニティへの隷従 ――こういうものでしかない。

2015-05-09 08:36:37
上山和樹 @ueyamakzk

いっぽう分析性の模索においては、《つながりのありよう》そのものを、そのつど生産し直す必要に迫られる(分析が現実的であればあるほど、否応なくそういうところに追い込まれる)。▼「イデオロギーを標榜していれば許される」なんて話ではない。

2015-05-09 08:37:56
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 上山さま、レスポンスありがとうございます。また少しお時間ください。

2015-05-09 09:00:52
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

上山さんの言う「ある文体を選ぶというのは、自分や他人や現象との《関わり方》を選ぶことですからね。」というのは全くその通りと思う。

2015-05-09 09:04:32
上山和樹 @ueyamakzk

こういうのも、まさに技法として問われる。ひとりで奮闘、というのは無理なので、集合的な技法として。▼「こういう事情そのものをミーティングのテーマにする」っていうのは、あり得ないかなぁ… twitter.com/uuu_u/status/4…

2015-05-10 02:21:19
ううう @uuu_u

上司と一時間ぐらい面談したけどストレスの一番の原因が目の前の上司だって言えないから俺の心には生まれついてのマジモンの闇が存在するみたいな結論になった

2014-07-31 12:45:55
上山和樹 @ueyamakzk

ある偏り(かたより)をもった集合的状態に適応できたとしても、そのときのやり方を、適応技法として絶対視することは出来ない。▼《主観的萎縮》と、その萎縮が置かれている環境の《集合的傾向》は、切り離せないですね。 twitter.com/juns76/status/…

2015-05-10 14:01:13
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 上山様、「《文体≒技法》が、臨床のモチーフであること を考えてました。」とのお言葉に関連して、以前古谷利裕さんが書かれていたことを思い出しました。d.hatena.ne.jp/furuyatoshihir…

2015-05-11 14:20:41
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk この古谷さんの指摘は、後で書かれた「20世紀末・日本の美術」への評とも重なると思いました。d.hatena.ne.jp/furuyatoshihir…

2015-05-11 14:21:14
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 最初のリンクから少し引用すると「よいツッコミは、相手方の発展的な反応を誘発するもので、相手の身をかたくさせたり、相手を追い込んだり、コケにしたりするものではないと思う。」僕が文体、という事で示そうとしているのはここで古谷さんが言おうとしている物に近いです。

2015-05-11 14:21:58
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk また、別の古谷さんの日記で、d.hatena.ne.jp/furuyatoshihir… 「どんどんキツキツに(自分も他人に迷惑かけられなく)なってゆくのが今の日本の空気だとすれば、そこに様々な隙間や穴をつくってゆくのは、「いい加減さ」なのではないか。」とも書かれてます。

2015-05-11 14:22:41
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 以前、上山さまとも意見交換した際、ある種のいい加減さの話も出た記憶がありますが、こういった「いい加減さ」を適切に含み込んだ文体というのを漠然と考えてます。それはヌルくやれという事ではなく、むしろ回路を自己防衛的に閉じない為の繊細な技法になるように思います。

2015-05-11 14:23:28
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk その意味でも、またもっと広い意味でも上山さまの「ある文体を選ぶというのは、自分や他人や現象との《関わり方》を選ぶこと」とのご指摘には、深く共感します。

2015-05-11 14:23:55
永瀬恭一(一人組立)11月20日ART TRACE GALLERYでトーク @nagasek

.@ueyamakzk 一方で、私を含め「生活防衛的」になってしまう、その構えを要請している力学とはなんなのかは考えなければならないとも思います。「20世紀末・日本の美術」著者インタビューや刊行イベントでは、そういう側面に触れられなかったのですが。

2015-05-11 14:25:13