- kuroinouto
- 6436
- 41
- 0
- 0
#一日一ましろ ましろにっき 手伝ってもらい集めてもらった本の中に外国語があったのだ。 私には読めなかったが、それが私の世界と同じ言語だということはわかった。 そしてその本はこの街を訪れた異世界人のものだったのだ。 その人も私のそれと同じくしてやってきたのだ。
2015-05-17 23:51:07#一日一ましろ ましろにっき 道理で、と思った。 この街の建造物には既視感があった。 その人はこの街に落ち、建築家として生き、この本を残して突然消えたのだという。 おそらくはこの本で帰ったのだろうと全てのページを探すもホンノムシはおらず見つかったのは異世界本に挟まったものだった。
2015-05-17 23:55:04#一日一ましろ ましろにっき その本はこの街の宝ということで持っていくことはできなかったが、ホンノムシが挟まり始めたら別の図書館に連絡を寄越してくれるらしい。 しかし、この世界に来て帰ることができるということは藁というものでもないらしい。 ダンマツの人同様私の国の人もいるだろう。
2015-05-17 23:59:14#一日一ましろ ましろにっき そうして大きな進展はなかったもののこの街を訪れた意味は確かにあったのであった。 あの時バラバラになったエイルを元に戻していなければ、と巡り合わせに感謝しつつこの街での出来事に結びを付ける。 パンノミのジュースはミルクセーキみたいでおいしかった。
2015-05-18 00:04:41#一日一ましろ ましろめも この世界の図書館の仕事は本の整理、管理である。 そしてこの世界特有の司書さんの仕事は本の世話や掃除だ。 勝手に動く本もいれば他の本から情報を集める本もある。 そしてホンノムシが集まり過ぎて群れの渡りを起こさぬよう定期的に追い出す事だ。
2015-05-18 00:07:27#一日一ましろ ましろにっき 街を出てからまた思ったことだがこの地では池がないから水浴びできないことが残念で仕方がない 水の湧く石やハリネズミがいるため水には困らなくなったが浴びるだけの水はない 拭けるだけ有るだけありがたいことではあるが 有るのに有難いと言うのもおかしいものだ
2015-05-24 00:48:10ましろれぽーと ドグウ 生命を持ち自立移動する土の塊 他の岩や土を擦り付けるようにして食べ体を大きくする あまり大きくはならず、他の生物には基本的に敵意を持たないため現地でも「土の小人」と呼ばれ愛されている 時折「ミューン」と鳴く pic.twitter.com/siwkr2HMCL
2015-05-23 01:54:49#一日一ましろ ましろにっき 懐いたドグウがついて来るようになった 時々自分で岩を食べているので餌目的でついてきているわけではないことがわかる ただの岩のようでそれなりの知能を持っているのだろう などと考えていると今まで聞いたことのない音量で鳴き出し隠れてしまった 嫌な予感がする
2015-05-24 20:58:44#一日一ましろ ましろめも ゲンブハネカクシ 石食性の中型のハネカクシ 棍棒のような腕肢を用いて岩を砕いて食べる 栄養価の高い岩で構成されたドグウを襲って食べることもあり 複数の個体で大型のドグウを襲う事例もあるらしい 腕肢を用いることで壁を登ることができる 背の甲がぶ厚く硬い
2015-06-04 22:59:23ましろれぽーと ドグウ 追記 大きさの限界というのは個体の生まれたときの大きさに依存するらしい 元来大きい個体は姿形も大きく変わり互いを食らうことでより大きな体を作るのだ 現地では大きさや形で「土の巨人」「土龍」と呼び名も扱いも変わる pic.twitter.com/2n98uITixm
2015-05-25 22:50:02#一日一ましろ ましろにっき 二匹のドグウの凄まじい戦闘の中なんとか生き延びた ちぎれた腕の破片が降ってきたり振り回された岩蛇潰されるかと思うこともあった ただ勝負はあっけなく終わった より大きな土の龍が片方をバクりと食べ元の岩山に戻ったのだ この地の恐ろしさを最後の最後で知った
2015-05-28 22:20:53#一日一ましろ ヨアカシ 大きな羽を持つ小型の虫 長い間を地中で過ごし羽化すると地上に舞い上がる 発光する個体としない個体があり 羽化の時は同時に訪れ発光する個体が一斉に飛び立った後に発光しない個体が飛ぶ 発光する個体には繁殖能力がなく光らない個体を守って生涯を終える
2015-06-02 00:07:49#一日一ましろ ましろにっき 岩の地も終りが見えてきた 空気に湿り気が戻り草木も見え始める 水を含む岩は見られなくなったが泉が見つかるため飲み水の確保は用意になった これから向かう水の地では飲み水の心配はないだろうか 海のように飲めない水だらけでなければいいのだが
2015-06-02 23:23:02#自己紹介を兼ねて自分が本当に好きなものを描いたオリジナル絵を見せてください pic.twitter.com/C07Ers2uri
2015-06-11 23:33:16#一日一ましろ ましろにっき 岩の地を後にする前に食料の確保をすることになった 木の実などはすぐ集まるが干し肉を作るには狩りをせねばならない そしてそこに見えるのはハネウロコの群れ 食べるのがかわいそうだなんて生き方はここではできない 私は矢を放った …狩りはエイルに任せよう
2015-06-17 13:02:08ましろれぽーと マトバトツ 毒を持つ植物の枝などを用いて大型の動物を狩る小型の鳥 雑食であるが繁殖期や群れの数が多い時期は積極的に狩りを行う 狩人がやっと獲物を仕留めたと思って近づくとマトバトツの手柄であった、なんてのもまれにある pic.twitter.com/B9nm5SeWxC
2015-06-24 01:41:19#一日一ましろ ましろめも シモフリ 全身を毛で覆う草食獣 各地に存在するポピュラーな種であり外見はだいたい同じである 全身を覆う毛は魔力を帯びるものがまだらに存在し危険時はその魔力を用いて周囲に擬態する魔法を使う その毛は保温性に優れるため食肉以外の目的で家畜とされることも多い
2015-04-18 23:43:04#一日一ましろ ましろめも ウンデイ 水気の多い地域に生息する泥の塊 水溜りや泥質の土から栄養を摂取して成長する 老廃物と泥を吐き出しながら移動しウンデイが捨てた泥からはまた新たな生態系が始まる 核のようなものがあり捕獲は可能だが洗うと溶けてなくなってしまうため細かな生態は不明
2015-06-29 10:36:10#一日一ましろ ましろにっき 水の地に本格的に踏み込んだ。 あちこちに水たまりが見える。 今はまだ水溜りと言えるほど浅いものだがここから先は腰までつかる水溜まりも紛れてくるらしい な ネズミがふよふよと浮かびウンデイがずるずると泥を這ってゆく この地はよくわからない生き物だらけだ
2015-06-30 01:30:05#一日一ましろ ましろにっき 地面がゆるくなり、水溜りも深くなってきた そこかしこに腰まで浸かる水溜りがあり時折人一人沈む深さのものも見受けられる 植物も大木と言えるものは見えなくなる 特異な形態の植物しか生育しないようだ これでもまだ水の地の端らしい この地の底は知れなさそうだ
2015-07-09 17:00:50#一日一ましろ ましろめも タイカイシラズ 孵化した水溜りから生息地を変えず住み続ける両生類 別の水溜りに移されてもあらゆる手段を駆使して元の水溜りに戻る 絶命しても場所を移そうとすると筋肉が反応する しかし繁殖は行い、一つの水溜りにいっぱいになることはなく謎に包まれた生態を持つ
2015-07-08 18:32:32ましろれぽーと ヌイヌイ 特殊な鳴き声を発して陸上生物の三半規管を狂わせ自分たちの沼に落ちるよう仕向ける 獲物が落ちると尖った牙で集団で襲いかかり失血死させる 水を吸い込んで背の穴から吐き出すことで泳ぐ 現地でもヌイヌイと呼ばれる pic.twitter.com/N7Sl1Fz5JK
2015-07-13 22:55:54#一日一ましろ ましろにっき ひどい目にあった ヌイヌイの声を聞いたせいで沼には入らなかったものの手前の水たまりに落ちた 九死に一生と言えるが全身ずぶ濡れに きれいな水でもなかったしちょうどいい機会なので気候に合うよう衣替えすることにした ヌイヌイの沼にはもう近づきたくない
2015-07-12 00:09:18ましろれぽーと ネズミ 水が集まって浮いたような生物 各地に生息 一番外側の膜状の水の形が崩れるとすぐさま体を保てなくなるほどにもろい 体が崩れると核のようなものも水に戻ってしまい何も残らない ネズミの成分は生まれた場所の水質による pic.twitter.com/SOurWKvt0k
2015-08-13 15:49:29