- kinoboriyagi
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いよいよ明日、、科博。//第16回 日本分類学会連合 公開シンポジウム「若手分類学者の底力を見よ!」ujssb.org/sympo/16_sympo…
2017-01-06 19:41:18今日は国立科学博物館で第16回日本分類学会連合公開シンポジウム「若手分類学者の底力を見よ!~社会の眼も意識しつつ~」13:30〜17:00に参加する予定。貝形類の自然史研究が楽しみだ。
2017-01-07 09:58:05平成29年第16回日本分類学会連合公開シンポジウム、会場着。 pic.twitter.com/VupjaPHEQc
2017-01-07 13:13:25第16回 日本分類学会連合 公開シンポジウム 若手分類学者の底力を見よ! ~社会の眼も意識しつつ~
2017-01-07 13:31:32原生生物の高次分類
原生生物の高次分類 -進化の空白を埋める- 白鳥 峻志(筑波大学生命環境系) pic.twitter.com/AzslWZcTuT
2017-01-07 13:33:41原生生物の多様性・分類についての研究は進んでいない。海洋中の真核プランクトンの多様性の85%が原生生物。5000万種以上の原生生物がが存在していると考えらている。三分の一は未発見の系統の原生生物かも。
2017-01-07 13:42:51原生生物は燃料やサプリ、化粧品などの形でヒトにも大きく関わってくる。我々が認識している原生生物はごく一部。原生生物を研究すればさらなる可能性が開ける。
2017-01-07 13:43:59原生生物の探索はあらゆる環境で行われる。潮溜まり、温泉、水を一滴取ると様々な原生生物がいる。ごちゃ混ぜでは研究できないので、この中から単離を行い、培養株を作成する。様々な培養株の画像。既存の分類にあてはまらない奇妙な原生生物がいる。
2017-01-07 13:45:30オピストコンタ ヒトや近類性、襟鞭毛中などの原生生物を含む大きな分類群。近年、アプソゾアやアメーボゾアととおにアモルフォアとしてまとめられるが、オピストコンタは形態的に大きく異なる。どのように進化してきたかがわかっていない。
2017-01-07 13:47:15アプソゾア門(Apusozoa)は、鞭毛を持った原生生物を含む生物の分類(門)である。
アメーボゾア (Amoebozoa) は真核生物の主要な系統の1つである。部分的に訳しアメーバ動物とも。分類階級は通例アメーバ動物門を当てる。
オピストコンタまたは後方鞭毛生物(Opisthokonta)は真核生物の主要な系統の1つで、動物(後生動物)と真菌に加えて数グループの原生生物を含む。
Amorphea
wikipediaより
千本松原の海水から採取した原生生物を遺伝子解析。オピストコンタに近い。一方顕微鏡観察では鞭毛一本、ミトコンドリアクリステ板状でオピストコンタと共通だが、鞭毛の根元の位置は前方で、アメーボゾア・アプソゾアと共通の特徴を持つ。
2017-01-07 13:49:19「腕」を振る奇妙なアメーバ 真核生物の中で近縁な生物がわからない原生生物が実に140属以上。なんかよくわかんない形状の原生生物たちのスケッチ。 メテオラ・スポラディカは「腕振り運動」を行う。黒い点から十字に細い棒が出た形。培養株もなく、スケッチしか残っていなかった。
2017-01-07 13:51:57Meteora sporadica
これを宮古島の港の汚泥から採取、分類株を得た。分子系統解析では確かな値が出ない。スポラディカの動く動画。左右の短い腕を駄々っ子のように振り回し、前後の長い棒に沿った向きで進んでいく。微小管が通った腕に射出装置。餌をからめとって捕食する?
2017-01-07 13:54:02腕の根元には独特の微小管の配列構造。微小管の構造自体は太陽虫にも見られるが、配置の仕方は他に例がない。腕振り運動に関わっている? 今後は複数遺伝子による分子系統解析と、連続切片の観察による微小管放射中心周辺の立体構造の把握。
2017-01-07 13:55:56原生生物は分類や多様性の研究という点で魅力的な生物群。紹介した以外にもまだまだ奇妙な原生生物がいる。原生生物に興味をもつ研究者が増え、研究が盛んになってほしい。
2017-01-07 13:57:30質疑応答。鞭毛を基にした分類「ユニコンタ」「バイコンタ」がなくなった経緯を 鞭毛一本か、二本かで分類されていたが、分子系統解析から見ると鞭毛の本数では分けられないことがわかった。また、鞭毛の位置が前方か後方かによる分類もある。後方にあるのがオピストコンタの特徴。
2017-01-07 14:00:13