- fussoo_moe
- 21309
- 20
- 38
- 5
うっ、鋭い。思いつかなかったけど、見張りに出るノーマンにウォーダディがKレーションを投げてよこすシーンは聖体拝領をほのめかしているのか。着任早々にレッドの遺体を片付けさせられるグロテスクな「聖餐」のパロディーと対になっているのかもしれない。
2015-05-21 12:27:17最後の戦闘の冒頭で救護所に白燐弾を撃ち込んで中に詰まっているドイツ兵の遺体ごと派手に燃やすシーンがあるけど、あれは照明弾かわりに戦場を照らし出す戦術的な合理性とともに燔祭(贖罪のため神に捧げる生贄の獣を祭壇で焼くユダヤ教の儀式)の意味も込められているんだろうと思う。
2015-05-21 12:34:36進軍中に小隊長の戦車がパンツァーファウストで撃破されるシーンをロンギヌスのやりに例えている人がいましたがだとするとあの少年兵は聖ロンギヌスになるわけですけども、、、目を見開いているのは全盲だったロンギヌスの視力が回復したのをさしているのかもですがちょっと違うような気も
2015-05-21 13:52:06@futaba_AFB あーいえ、最初に指摘したひともわたしもロンギヌスの槍になぞらえていると見るシーンはあそこではないです。ぼろ太さんがまだ見てない部分ですね。
2015-05-21 13:57:02フューリーはその冒頭から凄惨な暴力と死の匂いが濃厚に立ち込めていて、何万もの兵士達が味わったであろう泥まみれの死を追体験するようなリアルな映像はプライベートライアンに匹敵する凄みがあります。
2015-05-21 23:11:32同時に複雑な構造をした映画でノーマンとウォーダディの歴戦の勇者と新兵との関係は今まで戦争映画で掃いて捨てるほど描かれてきましたが、ウォーダディーもノーマンもそのキャラクターには幾重にも意味が重ねられていて、画面の様々なメタファーが彼らの一つ一つの行動に重層的な意味を与えるんですね
2015-05-21 23:18:39僕自身の知識不足でなんとなくのニュアンスをつかめてもその意味まで掴めてないのが非常に悔しいのですが、この映画では執拗な程十字架が至る所で描写されていて冒頭の死体を運搬するトラック、車内の十字架、そして物語の終着地点になる十字路と物語のターニングポイントには常に十字架がありそうです
2015-05-21 23:22:42他にもキリストを暗示させているようなシーンであれば様々な場面に現れる血説教台かもしくは祭壇のように描写される戦車の前面装甲Kレーションのクラッカーも取り出すシーンをワザとカットしてミサに使われるパンにも見えるように繋いでるんですよね pic.twitter.com/cJ2zEkC1BM
2015-05-21 23:28:53他にもタンカースジャケットが物語のクライマックスではまるで聖骸布のようだし、クールアンがパンツァーファウストに貫かれて死ぬシーンのその貫かれた位置は磔されたキリストが刺された場所と一緒なんですよね(クールアンの場合キリストと一緒に磔刑にされた罪人を示しているのかもしれませんが
2015-05-21 23:32:14なんかこう歯がゆいですが、演出方法とかからこういうことをやりたいんだという監督の意図や目的はなんとなくわかるのに、キリスト教や黙示録やユダヤ教や旧約聖書の知識がないからわからないのがすっごい歯がゆいです
2015-05-21 23:41:04フューリーはノーマンとウォーダディに二重三重の役割を重ねているのに物語としてそれが破綻せずにしっかりとまとめあげられてその各々がキチンと描ききられているのが凄いんですけども、うまく言語化できない...
2015-05-21 23:50:43でもフューリー上映していた時忙しくて死にかけてたので記憶がおぼろげなのですが、その暴力描写や戦場の無慈悲さやリアルさのツイートは見かけた気がしましたが、その宗教性とかについて言及したツイートこんぱすさん以外に見かけた記憶がないのですが他に批評している人いないかな
2015-05-21 23:52:59フューリーが凄いのは別に宗教的な比喩だけで構成されているわけではなくて従来の死への恐怖や立ち向かう勇気や戦友との絆など戦争映画もののフォーマットともしっかりと両立させているんですよね、構成が複雑なのに空中分解することなくそれで見る人が阻害されていないのが素晴らしいです。
2015-05-22 08:44:27それは完全に同一されているわけではなくて、時折少し良くある戦争映画とはちょっと違う組み立て方にして違和感を作り出して、そういった側面があるという足がかりにもしているようですし(なぜラスボスでは無く中ボスにタイガーを使ったのかとか
2015-05-22 08:46:24僕はフューリーの戦争映画としての側面はうまく読み取れるけど、宗教的な側面がうまく読み取れないので多く言及していますが、フューリーは宗教的な暗喩だけで作られているわけでもないし、何よりこれらの部分を同時に描いてかつ登場人物に説明させず描いている構成の巧みさに驚かされます。
2015-05-22 08:53:43本当にうまいんですよ、もっとエンタメに終始すればもっとヒャッハー!にも出来たし、登場人物たちをもっと議論させれば宗教的なメッセージを乗せることも出来るのに、どちらもしっかりと出しつつも全てを描ききらない事で、あのなんとも言えない鑑賞感も出してるので本当に巧みですよ
2015-05-22 08:56:10@futaba_AFB なんでも物語のテーマを登場人物に喋らせちゃうのはクリストファー・ノーランがよく言われますよね、見たのは一作品だけですが確かに説明的かも
2015-05-22 08:59:09前も言ったけど、そもそも欧米ではキリスト教は常識なので、いわゆる教育程度の低い人でも普通に引用したりするんですよね。古代ギリシャ古典こそが欧米の伝統的「教養」で、古代ギリシャ古典を盛んに引用してるような作品(森の生活など)がむしろ面白い
2015-05-22 08:59:19フューリーのラストのエンドロール、映像はサムペーキンパーの戦争のはらわたのオマージュな気がしますが、時折挿入される×は聖アンデレ十字をさしているのでしょうか?でも聖アンデレが何をしたのかとか何を意味するのかはさっぱりわかりませんが
2015-05-22 09:25:18