宇宙世紀の艦船を語る騙るの続編

バンダイさん、日本サンライズさん、そろそろ全部見直しましょうよ・・・ http://togetter.com/li/831362 <<ムサイについて
8
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

つまり、アイリッシュ級もネェルアーガマも400mを優に超える(以前からの自説通り公称値よりもう少し大きいよね)全長の中、事実上の「船体」は存外短く、見た目以上に回頭などの速度は短いのだと推測出来る。前後に長く伸びたカタパルト部は船内容積に殆ど寄与していないのだ

2015-06-01 20:49:38
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

グリプス戦争時の連邦系宇宙艦艇はネオジオンより余程前面投影面積が広い。ムサイ系の配置とペガサス系の設計思想の継承者なのである。利点が無いわけではない。艦の旋回慣性質量は中心に寄り、更に左右に広く配置したスラスタは機敏な回頭を可能にする(被弾時は推力軸線確保にかなり苦労するけれど)

2015-06-02 07:37:02
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

これら艦の前(後)方に伸びた長大なカタパルトデッキはMSの推進材節約と船体への噴射暴露を避ける意味で大いに存在価値があるが、同時に被視認性の増大と被弾面積の増大を齎す。AEUG系後部カタパルトやアレキサンドリア級の前方デッキは貨物収納には役立ちそうだがアーガマやアイリッシュ級の

2015-06-02 07:42:33
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

前方デッキは「補強された板」や「板で補強された板」と言う風体であり、なぜ「船体」にしてしまわなかったのか?理解に苦しむべき部分ではなかろうか?いや、しかし其処に理由と必然を見いだす(撚り出す)のがSF者の醍醐味であり理想であり性癖である。(軍オタ的側面はまた別の囁き声を上げる)

2015-06-02 07:47:10
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

まず、アーガマ級は外観上の特徴に「船体規模に対し過剰な重武装」がある。全長60m級の巨大な単装メガ粒子主砲を4基に、更に口径の肥大したメガ粒子砲を左右シャッター内に隠匿装備している。これは船体下面に折り畳み可能な放熱板の能力をしても手に余る装備だろう。

2015-06-02 07:51:57
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そしてアイリッシュ級にはこれと言った放熱板の類は存在しない。(ネェルアーガマは厚い板状のカタパルトデッキになった一方で、カタパルト発進時のカウンタースラストに翼の先端から噴射するとされており、翼が放熱の一部を担い得る)

2015-06-02 07:57:57
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そのアイリッシュ級にして大型単装メガ粒子砲5基に、より巨大な連装砲塔2基を備え、放熱板の類を装備しない事に不安を抱くべき水準にあると言っても良い。だが、まるでその不足分を補うかの如くAEUG系宇宙艦艇には板状のパーツが存在するではないか

2015-06-02 08:09:00
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

直射日光下であろうが単純な板状のパーツでも50%以上が影になり、放熱効率の高さが期待できるのだけれど、アイリッシュ級の前方カタパルトは間に空隙を有する板状部品の組み合わせから成り、つまりは表面積の80%以上を日陰側に有する放熱板足り得る。これは少ない質量で構造強度を獲得しつつ

2015-06-02 19:49:27
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

主要部の空間装甲構造物として機能し得る事を意味する。だが、更にアイリッシュ級だけが有する特徴となるのはカタパルト構造物のスケールだ。アーガマ級に較べてさえ雄大長大なカタパルトブロックは、その加速領域のほぼ全てで下側の補強板との間に大きな空間を有する。

2015-06-02 19:55:54
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

それは(はみ出しても良いならば)左右両舷に2列づつMSを20機以上並べるのも不可能では無い。(一年戦争時の要塞攻略戦でサラミス上に並んだGMの姿は今更語るまでも無く有名だ)

2015-06-02 19:59:55
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

最低限のコンテナ梱包を施してさえ、アイリッシュ級戦艦のカタパルトブロック下に収納可能なMSは30機以上を数えるだろう。そう、劇中でブライト艦長をして「ラーディッシュがネモを運んで来てくれて助かった(意訳)」と感慨深げに語ったのは伊達や酔狂では無いのだ。

2015-06-02 20:04:16
M-鈴木 甲28 @kapitan_black

そして、ネェルアーガマ級がカタパルト上にMSや貨物を固定してしまった場合と異なり、アイリッシュ級はカタパルトの運用に何ら影響が無い。また、あのスペースは後部スラスタの軸線並行線の内側にあり、推力バランスだけで推力線を維持できる事も重要だと言える。

2015-06-02 20:12:33