ユング派がアカデミズムから追放されるに至った経緯

主にフランスの事情について。
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@ttt_ceinture

@mnb_chiba たしか『変容の象徴』が注に挙がるんですが、普通に好意的なものだったかと。D&G本の方にもユング言及あったかも。

2010-12-26 08:17:21
@ttt_ceinture

@mnb_chiba なので、ドゥルーズの振る舞いぐらいしか仏内ユング言及例をよく知らなかった私には(デリダは挙げないスタイル。テルケルがフロイトあげユングさげ、は知らなかった)、やや意外な印象。まとめにあるように浅田はユングさげなんでドゥルーズのこの側面は無視されてますが。

2010-12-26 08:25:44
@ttt_ceinture

@mnb_chiba まあフロイト復権の際にユングによるイメージを払いのける手続きがとられたというのも余波になってるのかもしれないですね。浅田だとラカン&フロイトあげユングさげ、ってなってるんでしょうし。

2010-12-26 08:29:12
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@ttt_ceinture あー、なるほど。私は逆にユングが忌避されていることしか知らなかったんで、ドゥルーズのそういう部分が意外でしたね。

2010-12-26 08:29:41
@ttt_ceinture

@mnb_chiba フロイトやラカンが論じられるのはしばしば見ますが、ユング批判ってやっぱり明示的にあったりするのかな。ユングはエラノス学会にも関与してるから心理学や精神分析以外の理路での注目がありうるんじゃないかと思う。

2010-12-26 08:38:28
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba アカデミズムといっても精神分析とか哲学とか社会学とか、色々あるんでは・・・。ナチもあるが、ニューエイジな部分が68年の気運としてあって、その構成要素としてのユングを、蒙昧主義として切り捨てるか、反近代で取り入れるかという違いな気が。マオイズムも反西洋近代。

2010-12-26 09:27:14
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba ハイデガー:フランスでの受容史大きい。Daseinをexistence humaineと訳したサルトルをdisることで、構造主義の人たちは自己形成。cf.ハイデガー『ヒューマニズムについて』が支えに。僕自身パスカルのanti-humanismに関心はこの辺に

2010-12-26 09:35:43
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille おっしゃるとおりです!異存ありませぬ。粗雑なツィートでした...

2010-12-26 09:41:48
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba 元ネタのトゥギャリがそうなので仕方ないのでは…。精神分析については、そもそも学科としてアカデミズムに入れたのが20世紀~な気が。各国ごとに時期は違うでしょうけど、医学領域では今だって厳しいんでは。個人的にはラカン派の医者にかかったりしたら病状悪化しそう。

2010-12-26 09:46:54
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille ハイデガーはそうですね。その辺は分かるんですが、ハイデガーは両義的な存在として遇されている一方で、ユングは「痛い人」扱いというイメージがあったので、先のようなツィートを。

2010-12-26 09:47:28
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba WW2との関連というより、68年での役割がこの文脈では重要?という趣旨でした。#heidegger #Jung。ユングの方が実際広い範囲で読まれていたと思うので、俗流であるとする批判や反発も強いという仮説。

2010-12-26 09:54:40
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille そうですね。そもそもラカン派が制度化されているのはフランスぐらい(?)ですよね、たしか。

2010-12-26 09:56:15
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille あ、なるほど。ユングが広く読まれていたということは考慮してませんでした。

2010-12-26 09:57:52
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille 大学制度の内部にはユング派はさすがにもういない気が。この前の西欧マルクス主義談義がらみだと、マルクーゼなんかが、仰るような反近代的で、近いんですかね。

2010-12-26 10:16:41
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba ググると、ユング派の皆さんの奮闘が。http://bit.ly/dF17mW http://bit.ly/eNja9t ご指摘の通り、マルクーゼとかフロムとかとまとめて受容されたものと推測。

2010-12-26 10:22:57
千葉学 CHIBA, Manabu @mnb_chiba

@kazouille あははwww いますね。医学部ではなく、心理学(分析的なそれではなく)の~~療法みたいな世界にいっらっしゃるのではないですか。

2010-12-26 10:29:18
Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

@mnb_chiba ユングは否定されていても、68年的な反西洋近代の言説には、今からすると単なるオリエンタリズムとしか思えないものも。日本語世界でやってますように、仏語世界に対しては、この類のこと(マオ的「矛盾」の受容)を指摘w http://bit.ly/ft5CZT 

2010-12-26 10:35:24
@norichikahorie

僕もフランスに詳しい人に昔よく質問しましたが、この時期のフランスでのラカンの影響力があまりにも大きかったということを理由としてよく聞きます。ナチズムが理由ならハイデガーも無視されるはずなので。@nanbashura 「ユング派がアカデミズムから追放されるに至った経緯」

2010-12-26 11:02:49
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

ハンス・ヨナスの「グノーシスの宗教」が復刊されないのは、訳者がユングはだからなのか?ちなみに秋山さと子の「ユングとオカルト」はこの本のダイジェスト版のような感じですね。古いしもう中古でしか売ってないだろうけど。

2010-12-26 19:19:45
@norichikahorie

フランスとアメリカを見る限り、そもそもアカデミズムには入らなかった。アカデミズムの定義にもよりますけど。フランスで受け入れられなかった要因には、神秘的な所もあるかも。RT @mittsko @nanbashura

2010-12-26 20:56:00
難波修羅 @nanbashura

@NorichikaHorie 米国精神医学会とヨーロッパの国際精神医学会の対立とかは無かったんでしょうかね?

2010-12-26 21:31:05
アブラクサス・アイオーン @Abraxas_Aeon

@nanbashura 昨日言った浅田彰の話ですが、ソレルスの引用でもって語られてますね。このディスり方ははっきり言って無条件にディスって当たり前だよねぇみたいな暗黙の了解を匂わせていてほとんど何の説明もしてない。ただの悪罵ですね。

2010-12-26 21:56:54
難波修羅 @nanbashura

@Abraxas_Aeon うーん。フランス思想系からの扱いが結構キツイですね。

2010-12-26 22:01:05