東浩紀の『存在論的、郵便的』『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』『動物化するポストモダン』について
まずこちらをお読み頂けますと幸いです ■倉津拓也×はるしにゃん対談「今こそ東浩紀を読み返す」 - A Mental Hell’s Angel hallucinyan.hatenablog.com/entry/2014/11/…
2015-01-22 16:23:45哲学科で精神病理学をやるのがお勧めです。精神病理学は精神医学の哲学ですので。フッサール、ヤコブソン、ハイデガー、クライン、ラカン、レヴィナス、ドゥルーズ、ガタリなどについて扱います。
2015-01-22 16:06:33私はメンヘラをディスってるのではななく幸福=エウダイモニアがいかにして可能であり、どのように実現するかを考えている。そして実践のレヴェルではプランナー/ライター/エディターをやり着々と事が進んでいる。その点のみ誤解なきよう。
2015-01-22 16:01:11だがメンヘラリティによる悲劇が起こらないために、1.心的システム 2.家族システム 3.社会システム の三つのレイヤーを精緻に分析し処方箋を出す必要がある。まず1.は精神療法、2.は家族療法や専門家の介入、3.は福祉や社会保障といった制度設計。
2015-01-22 14:57:25そしてメンヘラ神のようなタイプの障害を抱えている人のために『メンヘラリティ・スカイ』では精神医学の簡易マニュアルを書き、次巻の『しあわせはっぴーにゃんこ』では物語による幸福の樹立というナラティヴ・セラピーを実践したわけです
2015-01-22 14:10:19そして『しあわせはっぴーにゃんこ』のナラティヴ・セラピーに、より具象性を持たせるために「添い寝」というモチーフに着目し、メンヘラ的な認知の歪みや異常な性的放逸から逃れるため、添い寝というプラトニックでかつドゥルーズ的なプラトー=絶頂なき快楽を称揚しているわけです。
2015-01-22 14:15:11そもそも東浩紀のキャリアは批評空間へ持ち込んだ「ソルジェニーツィ試論」に始まります この論文において収容所における殺戮の問題、すなわち人間の死の問題が扱われ、それが確率論的に、ないしは統計的に処理される偶然的なものであることが論述されます。キーワードは「偶然」「確率」となります。
2015-01-22 16:28:44こののちの東浩紀の哲学は、常に、「確率」と「偶然性」がテーマとなります。これらをジャック・デリダ的に表現致しますと、「幽霊性」「亡霊性」となるわけです。彼の著作は極めて論理的に一貫性があることに着目してください。
2015-01-22 16:32:02それでは「幽霊性」と「郵便性’とはなんでしょうか。それを施工するためには私達はジークムント・フロイトへと回帰する必要があります。それもジャック・ラカンとは別の仕方で。ここでエクリチュールの問題すなわち神経学者としてのフロイトの記憶痕跡について論じることが理論的に要請されます。
2015-01-22 16:34:22東浩紀の著作には理論的一貫性がありますので、したがって、「偶然」「確率」「幽霊」「単独性」「超越論性」の概念を理解していなければ、東浩紀を褒めることも貶すこと不可能です。その点ファンのかたもアンチのかたもご理解いただきたいと存じます。
2015-01-22 16:43:35それゆえ、「動ポス」においてシンギュラリティの幽霊性がキャラクター論に適用され、萌え要素のデータベースとはすなわちエクリチュールの問題だということを理解していないしんかいさんという東浩紀さんを敵視している某ルサンチマン芸人は、思想的にも批評的にもおよそ論外と言っていいでしょう
2015-01-22 16:47:29東浩紀の『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』と『動物化するポストモダン』の話に移行いたしましょう。これは、シンプルにサマライズすれば、「キャラクターの不気味さとシミュラークルの無限後退からの脱出」というものが主題となっておりますとなります。
2015-01-22 16:53:09ちなみにパソコンを壊されたのでiPhoneにて書いております。少々速度が遅いですが熟読していただいたのち面白いと思っていただけたならRTしていただけますと幸甚です。
2015-01-22 16:55:34シニフィアンという表層におけ意味的レイヤーと、エクリチュールという深層における非意味的レイヤーが存在します。これはドゥルーズにおいては『意味の論理学』において取り扱われたストア派的な意味の発生の問題と同型です。
2015-01-22 17:00:17エクリチュールという基底層はフロイトにおいては記憶痕跡と呼ばれます。人間主体の脳神経において常に出来事が既定のプロセスにしたがって記銘されていきます。
2015-01-22 17:02:32そして私たちは、もともと神経学者であるとともに精神分析学の創始たるところのフロイトから、ラカン、デリダ、ドゥルーズについて、そろそろ論述すべきフェイズかと思います。それでは記憶痕跡すなわちエクリチュールについてより仔細に説明させていただきます。
2015-01-22 17:05:39脳器質的な下部構造においてエクリチュールは物質性を持ちます。そのレイヤーの上位レイヤーとしてシニフィアンの連鎖があります。まずこれがデリダによるラカン批判です。すなわちそこにおいてラカンの観念性がある種唯物論的かつメディア論的に批判されているわけです。
2015-01-22 17:08:00金銭トラブルで「あ?殺すぞ?てめぇ約束反故にすんだったら国家権力でも呼ぶか?それともヤクザに東京湾沈められたいか?ドラマのなかだけの話だと思ったらその錯誤がてめぇの命取りだ。自分の叫びと呻きてめぇのせめてもの鎮魂歌だ。己の魂の消失に耳を傾けろ」って言った
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