金木犀 @kin_mokusei さんによる、日本の気象衛星の歴史 +α自分の

自分用まとめ
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

MTSAT-1Rは、気象庁の気象観測機能と国交省の航空管制機能が相乗りだったため、名前についての綱引きもあったようです。ですが「ひまわり」になりました。これまでの実績を買われてのことだったと聞きます。

2015-07-07 13:24:49
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

さて、静止化を終えた「ひまわり6号(MTSAT-1R)」は、各種機能試験を終え、2005年6月28日より正式な運用が開始されました。jma.go.jp/jma/press/0506… 気象衛星の空白期間の終わりです。

2015-07-07 13:28:39
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

後継機がやっと到着した「ひまわり5号(GMS-5)」は、やっとその役目を終えることができました。2005年7月21日、停波・軌道離脱。

2015-07-07 13:31:46
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

これにまつわり、運用を終えた「ひまわり5号」を観測し、お礼を言いたいというネットメディアの企画もありました。 (デイリーポータルZ:ひまわり5号にさよならを)>portal.nifty.com/special05/11/1…

2015-07-07 13:32:18
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

その後、2006年2月18日に7号が打ち上げられ、メイン・バックアップの2機体制となりました(ホントにバックアップなのかという議論はさておき)

2015-07-07 13:34:08
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

続く「ひまわり8号」に、今度は予算という壁が立ちはだかります。6号・7号はMTSAT(運輸多目的衛星)というシリーズで、航空管制機能と相乗りすることによって予算を確保していましたが、8号は気象庁単独で予算を取ってこなければなりません。

2015-07-07 13:35:53
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

いろいろやきもきさせましたが、何とか独自予算の確保に成功し、「ひまわり8号(Himawari-8)は、2014年10月7日、H-IIA F25にて打ち上げられ、軌道投入されました。およそ半年にわたる各種試験を経て、本日、2015年7月7日午前11時、気象観測任務を引き継ぎました。

2015-07-07 13:40:17
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

一括りにされがちな「ひまわり」シリーズですが、3世代に大別できます。初代~5号が太陽電池を貼り込んだ円筒に金色の部品が突出した形のGMSシリーズ、6・7号が、箱形になり航空管制などと相乗りしたMTSASシリーズ、8号機が箱形で気象観測機能単独のHimawariシリーズとなります。

2015-07-07 13:44:20
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

8号機は、愛称と開発コード名が一致した初めての機体です。口に出すと両方とも「ひまわり」なのでややこしいですが。

2015-07-07 13:45:31
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

1977年の初代「ひまわり」から2014年の「ひまわり8号」まで、大きさは巨大化し、機能は充実してきました。以下、初代と8号を比較してみることにします。

2015-07-07 13:47:26
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

初代(画像1枚目):直径216cm・高さ270cm・質量669.5kg(打ち上げ時)、設計寿命3年。8号(画像2枚目):全幅約8 m(太陽電池パネルを含)、 質量約3,500kg(打ち上げ時)、設計寿命衛星バス15年、観測8年。 pic.twitter.com/7RqUEO8TfD

2015-07-07 13:56:38
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金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

初代:観測周波数帯2(可視・赤外)、撮影周期3時間/全球。8号:観測周波数帯16(可視3、赤外13)、撮影周期10分/全球。

2015-07-07 14:00:43
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

38年続いてきた日本の気象観測衛星ですが、決して順調ではありませんでした。気象災害の防止――とりわけ台風の予報に非常に貢献し、今や日々の暮らしに欠かせないインフラとなったからこそ、要不要だの予算が足りないだのという議論がなされるようになったのでしょう。

2015-07-07 14:09:05
金木犀@日曜東サ-02ab @kin_mokusei

あるのが当たり前になってしまうと、その重要さは認識しづらくなります。気象衛星に関して言うならば、これは絶対に必要なものです。駆け引きの道具にしてみたりお金をけちってみたり、姑息なつまらないことはやめ、今後とも順調に、バックアップ機とともに打上げが続くことを希望します。

2015-07-07 14:11:28