日本の気象衛星の歴史 ~ひまわり7号からひまわり8号への交代によせて~

日本時間 2015年7月7日 午前11時、「ひまわり8号」が正式運用を開始した。 それに関連して、金木犀さんが「日本の気象衛星の歴史」を振り返る。
宇宙 衛星写真 台風 気象庁 天気予報 ひまわり 静止衛星 気象衛星
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気象庁 @JMA_kishou
【報道発表】(H27.5.27)静止気象衛星「ひまわり8号」の運用を7月7日に開始しますjma.go.jp/jma/press/1505…
気象庁 @JMA_kishou
【お知らせ】5月27日の報道発表でお知らせしたとおり、本日(平成27年7月7日)11時、静止気象衛星 #ひまわり8号 の正式運用を開始しました。なお、気象庁本庁の #気象科学館 では、8月14日まで「ひまわり企画展」を開催しています。jma.go.jp/jma/kishou/int…
日本時間 2015年7月7日 午前11時、気象衛星「ひまわり8号」の正式運用が開始され、観測を「ひまわり7号」から引き継いだ。

気象庁|報道発表資料|静止気象衛星「ひまわり8号」の運用開始日について
http://www.jma.go.jp/jma/press/1505/27a/20150527_himawari8_operation_schedule_press.html

気象衛星「ひまわり8号」運用開始 NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150707/k10010141781000.html

金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
ありがとう「ひまわり7号」、これからよろしく「ひまわり8号」。2015年7月7日午前11時より、衛星画像は「ひまわり8号」に切り替え。 pic.twitter.com/ICcJNFZGNw
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金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
ひまわり7号からひまわり8号に無事にバトンタッチしたところで、日本の気象衛星の歴史についてつぶやいていきます。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
書き溜めてないので時間をいただきますね。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
日本の気象衛星の最初は、1977年7月14日、ケネディ宇宙センターよりデルタ2914型ロケット132号機で打ち上げられた「ひまわり」に遡ります。直径216cm・高さ270cm・重さ669.5kg(打ち上げ時)でした。 pic.twitter.com/4I5UncTgQp
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金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
日本の気象衛星計画は、1959年の台風15号、すなわち伊勢湾台風をきっかけにスタートしました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
死者 4,697名、行方不明者 401名、負傷者 38,921名、全壊家屋36,135棟・半壊家屋113,052棟、流失家屋4,703棟、床上浸水157,858棟、船舶被害13,759隻。ものすごい被害です。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
これを機に、台風対策、とりわけ事前観測と予報を重視する計画がスタートします。その結果として生まれたものは2つ。1964年運用開始の富士山の気象観測レーダ、そして気象観測衛星「ひまわり」です。
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
補足。現在のH-IIA/Bにつながる科技庁のロケットも、伊勢湾台風への対応の結果として始まっている。当初構想は弾道ロケットで台風を上から撮影し、海上にカメラを着水させて回収するというものだった。 twitter.com/kin_mokusei/st…
松浦晋也 @ShinyaMatsuura
この構想そのものは「台風の荒天の海でカメラを回収できるのか」という欠陥を抱えていたが、その後、世界初の気象衛星タイロス1 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF… の成果などを見て、気象衛星が欲しいという話に発展していく。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
「ひまわり」は初代以降今に至るまで地球大気開発計画(GARP)( WCP(世界気候計画)に発展解消)に参加し、全球監視システム(GOS)の中の東経140度付近の東アジア・西太平洋域の観測を受け持っています。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
「ひまわり」シリーズはとても優秀な衛星でした。2号・3号・4号・5号まで、失敗なく打ち上がって、無事に任務に就きました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
なお、初代以外は全て種子島宇宙センターから旅立ちました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
そんな「ひまわり」が危機を迎えるのは、1999年11月15日のこと。この日、運輸多目的衛星MTSAT(仮称「みらい」)を乗せて打ち上げられたH-II F8は打ち上げに失敗、衛星もろとも海の藻屑と消えてしまいました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
後継となるMTSAT-1R(後の「ひまわり6号」)は2003年夏、H-IIA F6での打上げが予定されていましたが、気象観測用カメラの部品の一部に不具合が発生した上に製造メーカーのSS/R社が親会社とともに破綻したため、打ち上げ延期となりました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
H-IIA F6は、その後情報収集衛星を載せて打ち上げられましたが、失敗。もしかしたら「ひまわり」は危機回避能力が高かったのかもしれません。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
H-IIA F7の打上げは、この、2003年のF6の事故を受けて大幅に延期となりました。1995年に打ち上げられた「ひまわり5号」は、設計寿命5年を大幅に超過しての運用を迫られることとなりました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
しかし、5号はついに力尽きます。搭載カメラの老朽化と、静止軌道を保つための姿勢制御用の燃料の残りが少なくなったため、2003年5月22日に待機モードに移行、米国の気象衛星「GOES-9」による代替運用が行われました。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
けれど、「GOES-9」も不具合を起こし本運用を終え軌道上待機中。これを西経105度から東経155度まで持ってくるという、大移動を経てのレンタルでした。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
GOES-9移動開始の告知はこれ>jma.go.jp/jma/press/0212…(気象庁:米国の静止気象衛星「GOES-9」の西太平洋への移動開始について)

気象庁 - 報道発表資料 - 米国の静止気象衛星「GOES-9」の西太平洋への移動開始について
http://www.jma.go.jp/jma/press/0212/19b/goes-9.pdf

金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
GOES-9に気象観測が引き継がれたと同時に、ニュース番組での「今日のひまわりの画像です」や、新聞の「ひまわりの画像」の告知が「衛星画像です」気象衛星の画像です」に変わりました。以来マスコミでは今に至るまで「ひまわりの画像です」の言葉は復活していません。
金木犀@とびもの学会出展 @kin_mokusei
レンタル中のGOES-9には「パシフィックゴーズ」という愛称もありましたが「E電」と同じく広まること無く終わりました。
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コメント

えふわら(医療AI人材育成 @efuwara 2015年7月7日
これへ面白かった!よいまとめ。
HANATARAY @hanataray 2015年7月7日
静止軌道に衛星投入して運用するって、考えてみればすごいことだよなあ(´・ω・`) 先人の努力に頭が下がります。
nekosencho @Neko_Sencho 2015年7月7日
今じゃ静止衛星画像を一般人がほぼリアルタイムでいつでも見られるんだからなあ
蚯蚓堂 @akira_isida 2015年7月7日
ひまわり画像の危機のことは 良く覚えている
silly walk @sillywalk7 2015年7月7日
国産気象衛星を国産ロケットで打ち上げて、自国で全て管理できるのは先人の努力の賜物ですね。ありがたいことです。
愚者@C96土南ソ37b @fool_0 2015年7月7日
先進国でも自前で気象衛星上げられる国は少数派なので、これはもっと誇ってもいいよなあ。
河東 @katousenn 2015年7月7日
今日から衛星画像がぬるぬる動くようになった!
呟庵にゃんころ餅(わんころ餅もおk) @tsu_bu_an 2015年7月7日
台風の雲の感じが宇宙飛行士さんたちが送ってくる画像により近くなってリアルになっている…
天気模様 @sakuratokiku 2015年7月7日
子供の頃だから記憶がおぼろげだけど、日本のロケット科学者やJAXAが親の敵みたいにボロクソに叩かれていたのは覚えている。ロケット打ち上げが相次いで失敗しH2問題やひまわりの後継機問題で非難されていたところまでは覚えているけど続報は知らなかった。米国に借りていたのか・・・。あの時代からたゆまぬ努力と進化を続けたんですね!勉強になりました。
sumi no toutan @suminotoutan 2015年7月8日
素人なのでよくわかんないとこあるけどこれ読んで画像見たらテレビがカラーになった位に感動
MASUDA Kooiti @masuda_ko_1 2015年7月8日
歴史のもしもだが、2003年に日本政府が、自国のロケットで衛星をあげることよりも、気象観測・監視をとぎれさせないことを優先させたら、GMS 6号の製造を発注して外国に打ち上げてもらう、という判断になったのではないか?
ミジンコ切り @lBBELszb5QzjE6W 2015年7月8日
予算がどうのってことは場合によっては気象衛星が今後経済状況によっては消える可能性もありえるのな。軽視できるものとはあまり思えないのだけれど。
おざわ・5556 @N_Ozawa_ 2015年7月8日
「富士山頂」のレーダー入札のくだりを思い起こす。 衛星も似たような部分はあることだろう。
赤風船@スマブラ参戦 @redballon0324 2015年7月8日
2分半間隔で超ぬるぬるになったって紹介されても気象庁のHPのやつまだ30分間隔なんだよなー 早くヌルヌルした動画を見せてほしいものです
ぬいぐるみにされた犬bot @M_T_Asagi 2015年7月8日
redballon0324 あ、そういうこと言っちゃいます?
赤風船@スマブラ参戦 @redballon0324 2015年7月8日
M_T_Asagi スゴイのは分かるんですが知識も興味も薄い人レベルな自分みたいなのだとそうなっちゃうんだよなー
きゃっつ(Kats)⊿6/23欅坂京都個握 @grayengineer 2015年7月8日
民主党の事業仕分けで予算減らされなくてよかった
きみ_Lica @kimi_lica 2015年7月8日
redballon0324 ぬるぬるのは、NICT(情報通信研究機構)のひまわり8号リアルタイムWEBサイトをどうぞ。 左上「三」より「日本周辺」。 もしくは「動画」で堪能できます。  http://himawari8.nict.go.jp/
赤風船@スマブラ参戦 @redballon0324 2015年7月8日
kimi_lica ほんとうにありがとうございます!
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