【お玉さんの読書マラソン】「名探偵図鑑完読作戦」第6部

お玉さんの読書マラソン企画「名探偵図鑑完読作戦」第6部です。青山剛昌『名探偵コナン』単行本の付録「世界の名探偵」で紹介された名作を読んで「名探偵」を勉強し直そう!というお取組みの続き。第6部では、刑事コロンボ、工藤俊作(『探偵物語』)、古畑任三郎、杉下右京(『相棒』)、ロバート・アイアンサイド(『鬼警部アイアンサイド』)、中禅寺秋彦、島田潔、コンチネンタル・オプまで、8人の名探偵登場作品を紹介してらっしゃいます。
1
前へ 1 2 ・・ 19 次へ
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

原案『探偵物語』 お話にハードボイルドの雰囲気はあるんだけど、雰囲気程度くらいしかなく、ハードボイルドという大連峰の一合目くらいでの足踏み、立ち止まったままんよね。 ロスマクのコピーにも徹しきれず(徹しきれたら凄すぎるだけど、ね)、また、テレビの軽やかさとは袂を分かっている

2015-07-13 00:51:56
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

原案『探偵物語』 テレビ版の工藤俊作はハードボイルドというジャンルの登場人物だった。アクの強い分かりやすい軽さを有した人物造形故に、彼の男としての探偵としての拘りはコントラストとなって浮き上がっていた。 じゃあ原案版での工藤ちゃんはというと、やはりハードボイルド風味

2015-07-13 00:54:02
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

原案『探偵物語』 シーン毎をパラパラ捲ったりすると、パーツパーツはハードボイルドの雰囲気がいっぱいでなかなか良かったりする。 しかし、それらを束ねて繋げたときのパッチワーク感ってば \(>人<;) 原案なので、テレビ版の要素をどう捌くのか? という楽しさもないし……

2015-07-13 00:55:04
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

原案『探偵物語』の完成形は、小鷹信光がハードボイルドというジャンルを分かりすぎているが故というのも、よく分かる。 (イマイチな出来の)ロスマク風味の進行なのだが、やっぱ要所要所のキメはチャンドラーなんだよね。で、チャンドラーの作品がパッチワークなのは、揺るがし難い事実でもある……

2015-07-13 00:56:17
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで『探偵物語』でした。 やっぱテレビドラマ版がすっげえいいからなぁ。 アレに引き摺られていないところは原案版のスゴイところなんだけど物足りない。ゴチャゴチャしてるけど、実はゴチャゴチャしておらず、ゴチャゴチャした印象が強く残る。一本、スジの通った余韻がない、そんな作品

2015-07-13 00:57:01
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あっ、池上冬樹解説だとコレの続巻は小説処女作(えっ)の重圧から解放されている仕上がりらしいので、ちょっとどころではない関心といったところ。 Amazonでポチり済みなのである( ̄^ ̄)ゞ ではでは〜

2015-07-13 00:57:54
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あしたは(あさってかも)は三谷幸喜の小説版『古畑任三郎』かぁ……\(´Д` )

2015-07-13 00:59:14
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて「名探偵図鑑完読作戦」 コナンくんの23巻で紹介されていたのは「古畑任三郎」 老人だからつい最近のドラマだと何となく思ってたけど、もう20年前の作品だと気付いてビビる。もちろん大好きなミステリドラマです。 けど、僕は古畑拓三郎より刑事ゴロンボの方が好きだよ。カマキリ〜

2015-07-14 01:20:31
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、今回のテキストは扶桑社文庫の『古畑任三郎 1』 本家の脚本家である三谷幸喜さん御本人がノベライズを担当してるわけね。 一時期ブックオフでよく見かけたので入手はイージーだと侮っていたけど、意外と入手が難解だった一冊ね pic.twitter.com/PrBNHD0We5

2015-07-14 01:21:10
拡大
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

小説版『古畑任三郎 1』 ……。 ……まさに映像作品の人気にあやかった、典型的なドラマノベライズやったわ \(´Д` ) 三谷幸喜……、小説がヘタッピすぎて、ビビるビビる(汗) セリフの応酬の部分は面白いのに……、これ佐野洋先生が読んでいたら、激怒しまくったんじゃないかしら

2015-07-14 01:22:18
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『古畑任三郎』のノベライズ ノベライズでは今泉くんの存在がオミットされており、後書き曰く「古畑任三郎と犯人たちとの対決に焦点を絞っている」んだけど、ところどころで散見される乱歩の通俗小説の如き作者が全面に出る軽妙な語り口が「知の対決」という意図に対してのノイズにしか感じられない

2015-07-14 01:23:24
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

風景描写があまりにアッサリ気味。(「六代目の犯罪」はもっと説明いるのでは?)人物たちの行動描写がほぼト書き状態。 視点もところどころ???なところがあったりする。 ホンマ、脚本家の書いた小説といった感じなのね。 ……ゴーストライターの仕業と信じたいわぁ(>人<;)

2015-07-14 01:24:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今泉がいないので、お話がスイスイ進み過ぎるんよね。根幹のアイディア(犯人の思惑と仕掛け、古畑任三郎の気付きからの逆転)のみを見せられている感じが強い。 映像ドラマとして面白く見せる為に付け加えたり膨らませたりした要素をスパッとこそぎ落としている。そんなノベライズに思えたわ

2015-07-14 01:24:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『古畑任三郎』のノベライズ ミステリとしてのアイディア & 決まりに決まったセリフ回し、それらをもの凄い高いレベルで提供できる脚本家とはいえ、……キチンとした体裁で小説を書くのはタイヘンみたいね……、そんなことをしみじみと感じさせてくれる作品だったわ。

2015-07-14 01:25:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけでノベライズ版『古畑任三郎 1』でした。 ミステリマインドを刺激してくれる面白さ満載だったあのドラマ版を……。 三谷幸喜さんが自らノベライズしてる利点→ドラマでは語ることのできなかった側面の拾い上げとか名探偵の一面とか、そんなのオールナッシング、全く無いんだもの……

2015-07-14 01:26:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

普通に上手い作家さんに仕事を振れば良かったのにね。 引っかかりがないのでスイスイ読めるミステリって…… ということで、あしたは(あさってかも?)「杉下右京」さんとなりますね。 ではでは〜〜( ´ ▽ ` )ノ

2015-07-14 01:29:01
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『暗黒館の殺人』を(ようやく)再々読完了( ̄^ ̄)ゞ このままの流れで『びっくり館の殺人』の再読へと

2015-07-17 14:03:35
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて「名探偵図鑑完読作戦」 コナンくんの48巻で紹介されてたのはドラマ『相棒』に出てくる素敵なおじさま「杉下右京」。ミスター刑事・水谷豊(紅白出場歌手)の代表作になっちゃいましたね。 まだまだシリーズは製作されそう。質の高いミステリドラマのトップランナーとして走ってください

2015-07-18 00:40:58
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

人気ドラマの人気にあやかるノベライズ商法。 今回手に取ったのは碇卯人の『杉下右京の事件簿』 碇卯人は真っ当な『相棒』のドラマノベライズも書いているわけだけど、こちらは番外編。杉下右京の単独の活躍が描かれるオリジナル作品なのです pic.twitter.com/ZlzndVIUv0

2015-07-18 00:41:26
拡大
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

碇卯人……、本格ミステリ作家クラブに所属する某ミステリ作家の別名……だそうだ。 誰なんだろう?(棒読み) ヒント→ この中編集の二本目の作品の中の舞台は「奄美大島」

2015-07-18 00:41:47
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『杉下右京の事件簿』 いやぁ、もうやりたい放題。 中編の一本目はイギリスを舞台にしたウイスキー醸造所の謎、謎、謎。すんげぇバカトリック(オススメ)を主軸に、ちょっとバカなトリックと、『相棒』テイストを言い訳程度に満たしている小さなトリックを組み合わせているね♫ いいぞ、もっとやれ

2015-07-18 00:42:10
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『杉下右京の事件簿』 もう一本は闇社会での裏取引を題材にした「奄美大島」の闇をノンビリと描いた、アクション多めの中編である。 当然のように「動物」トリックが出てくるのが微笑ましい。 杉下右京、何故、そんな特殊知識を知っているんだ?

2015-07-18 00:42:41
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あくまで『杉下右京の事件簿』であり、サブタイトルとかで『相棒』をうたっていないところに誠意が垣間見える中編集だ。 他の朝日文庫で刊行されている真っ当な『相棒』ノベライズのテイストで読むと、Σ(゚д゚lll)なんだけど、そんなお客さんを本格の世界に引き摺りこもうとする熱量がステキだ

2015-07-18 00:43:19
前へ 1 2 ・・ 19 次へ