萌えぞうさんによるインテークの心得

わたしが読むよう! つづき→ http://togetter.com/li/852871 おすすめ文献集→ http://togetter.com/li/854082
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モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

ところが意外にインテーク,初回面接についての詳細な本って少ないんだなぁ…。神田橋先生の本をはじめとして精神医学の本はあるけれど,心理面接の本はあまりない。日本人が書いた本では妙木先生の本くらいかな?

2015-07-26 06:42:43
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

インテーク面接には,臨床心理の仕事のすべての要素が含まれているのでとても大切な作業だと思うんだけどな。関係づくり,アセスメント,調査・研究,環境への働きかけなどなど。

2015-07-26 06:46:07
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

この本とか amazon.co.jp/%E8%80%83%E3%8… この本とか amazon.co.jp/%E8%81%9E%E3%8… 医学の本だけど心理面接を行う上でもとても勉強になるんだけどなぁ。

2015-07-26 06:56:45
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

ニーズがあるかどうかわからんが,唐突連投,もえぞうのインテーク面接の進め方。要素抜き出し編。 1.問診票の確認 名前や生年月日のチェック。特に名前は間違えないように。問診票に何が書かれているのかを確認する。問題が長く書かれているのか,短い書き方なのか,何も書いていないのか。

2015-07-26 07:01:20
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

2.受付や看護師に,一人できているか,同行者がいるかを確認する。 同行者がいるときは,必ずクライアント本人に同行者が同席することを許可するか確認を取る。拒否された場合は同行者には一旦待っていてもらい,あとで入室してお話を聞かせて貰う予定であることをお伝えする。

2015-07-26 07:06:25
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

3.挨拶をする 自分が何者であるかを名乗る。身分も合わせても良い。僕は「臨床心理士のもえぞうです」とか「カウンセリングを担当しますもえぞうと申します」とか言っている。最初はお天気の話や,ご本人の様子についてのお話(「少し緊張されているように見えます)をしたりもする。

2015-07-26 07:09:29
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

挨拶の時には,お名前の確認もしている。読めない名前もあるので,ここでご本人から直接確認をする。同行者がいる場合は,どういう関係の人かも聞く。両親なのか,パートナーなのか,同僚なのかなどなど。 4.現在の生活状況を聞く 簡単な身の上調査をする。職業や職歴,学歴など。

2015-07-26 07:12:50
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

心理療法の初回面接と予診面接では,ここらあたりで違いが出てくる。予診面接の場合は,自分が行っている行為はこれから診察に入るための情報収集であることを3~4の前くらいであらかじめ伝えておく方がいい。病院での初回面接の際には,主治医からなんと言われて面接につながったかを聞いてみる。

2015-07-26 07:20:06
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

クライアントが不安そうな顔をしたり,抵抗感を示していたら,率直にそれについて言及をする。いきなり知らない人間に身の上話をするのは緊張したり抵抗感がでてもおかしくないことをお伝えする。その上で必要性と,話したくなことは「話したくない」と伝えてくれていいことをお伝えする。

2015-07-26 07:22:44
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

5.来談に至った経緯を聞く。 「どういった困り事で来られましたか?」など,Open Questionで尋ねる。あくまで「本人が何に困っているか」を尋ねる。「自分は困っていない」と言ってくる場合には「誰があなたをここに来るように勧めたのか。どういった経緯でそうなったのか」を確認する

2015-07-26 07:25:56
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

予診では,来談経緯が長くなりそうだったら,まずは概略についてお話をしてもらうようにお願いする。必要に応じて細かい内容は確認することも合わせてお伝えする。「細かいところまで喋りたい」と訴える方には,そのように考える理由について確認する。

2015-07-26 07:30:39
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

6.問題の詳細な把握と症状などの予測 問題をひと通り確認したら,その中で「本人が重要に思っているところ」と「セラピスト側が重要に感じるところ」について確認をする。本人が重要に思っているとこは,本人に訪ねてもいいが,繰り返し述べられたり,詳細に語る欲求が強いところなどで判断する。

2015-07-26 07:33:04
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

クライアントに自由に話してもらってから,質問をする。わかったつもりにならない。特に相手が専門用語や概念的な言葉を使った時には「それは具体的に言うとどういうことでしょうか。あなたの生活ではどんなふうになっているのですか?」などとエピソードで話しをしてもらう。

2015-07-26 07:34:32
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

相手の生活がありありと想像できるように情報を集める。できれば,こちらが「あなたの場合はこういうふうにしそうですね」と予測できるようになるまで聞けるといい(が時間がかかるので初回ではなかなか無理)。相手はわからなくて当然なので具体例を上げて質問する。

2015-07-26 07:37:23
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

相手の話が脱線するときには,「ここ1ヶ月の」とか「問題が起こってから」とか時間を限定することで話題の広がりを防いでいく。ただ,相手の話が脱線することも重要な現症なので,それについてもどういう経緯で怒っているのか,推察することは重要。

2015-07-26 07:39:31
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

(誤)怒って→正(起こって)

2015-07-26 07:40:35
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

問題や現症が確認されたら「そういった時にはこういう症状が出ることがよくあります」とか「そういった症状が突然現れるとひどく不安になる方が多いと思います。」などと症状を予測しつつノーマライゼーションを行う。

2015-07-26 07:42:31
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

その際に注意したいのは,あくまで「私(セラピスト)の経験上そういうことが多いですが,あなた(の主観的な経験として)はいかがですか?」という感じで,本人の困り事の把握の呼び水として行う。そこからさらに情報が出てくるとより具体的な問題が見えてくる。

2015-07-26 07:44:11
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

例えば「聴覚過敏で困っているんです」と訴えるクライアントには,「どんな音がよく聞こえるのか」「聞こえたらどんな感情が湧いてくるのか」「その感情がわいた時にどのような思考が生まれるのか」「その感情がわいたときにどんな行動をとるのか」を確認する。

2015-07-26 07:46:00
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

7.生活歴の把握 問題が明らかになってきたところで,それより前はどうだったのかを確認する。できれば簡単にでもいいので小さい頃からどんな生活をしていたのかを確認する。得意だったこと,困った問題も確認する。既往歴もここで確認する。特に身体疾患の既往は重要。

2015-07-26 07:48:13
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

8.一般的な身体疾患のスクリーニング 今現在,体の病気がないか。健康状態の問題はないかを確認する。「こころの問題」には体の状態が大きく影響していることもお伝えし,可能な範囲で身体的問題と今回の問題の関連性について検討する。

2015-07-26 07:51:21
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

9.フィードバック これまでのインテークの結果をフィードバックして,見立てを述べる。こちらの見立てについて本人からのフィードバックを受ける。時間がない場合には,次回以降で検討したいところを共有しておく。

2015-07-26 07:54:02
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

10.同行者からの情報聴取についての同意 同行者が外で待っている場合には,同行者からも情報を聴取することについて同意を得る。同意してくれない場合には,その時の本人の考えや感情について聴取し,誤解が解消できそうであれば行う。できなさそうであれば,同行者にその旨を伝え,検討する。

2015-07-26 07:56:33
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

お子が起きてきた・・・。ひとまずこれまで。

2015-07-26 07:57:49
モエゾウ(もえぞう) @moe_zou

生活歴や現症の把握の際に,トラウマ体験や薬物依存,自傷・暴力行為,反社会的行為など言いにくいことを確認することなど,いろいろ細かい話はいっぱいあるんだけど,それはまたの機会に!!

2015-07-26 08:02:03