丹生谷貴志ツイートまとめ(2015年7月)

丹生谷貴志さんの2015年7月のツイートをまとめました。
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nibuya @cbfn

欧文に時々現れる「月から降ってきた隕石のような」という表現の真意の感じをとふと考え込む。偶々先ほど、アーノンクールのブルックナー第九の第四楽章断片を巡る解説にその表現があり、アルトーがゴッホの絵画についても似た表現をしていたはずだと思い・・・アルトーは月とは言っていないか・・・・

2015-07-01 00:49:25
nibuya @cbfn

映画の評価で「素敵だ」というのが一番嫌いとアレクセイ・ゲルマンが言ったとどこでだったか読んだ・・・が、「素敵」と訳されても原語がどういう意味だったかわからなくちゃそれこそ意味不明なんで、肝心な言葉くらいは注があれば。まあ「グッド👍」程度の意味? 何となく憶測はできますが・・・。

2015-07-03 09:23:48
nibuya @cbfn

それこそ下らない余談。10何年ぶりかでCDを探してネットで買うのですが、CD最後のあがき?なのか、相場値段が乱高下(?)なんで途方に暮れ、同じCDが二三倍の値段の違い、失敗するとせこく「損した!」などと呟いてしまう。

2015-07-03 09:30:48
nibuya @cbfn

昨日元町映画館でゲルマン『神々のたそがれ』のイヴェントで鈴木創士と二人でトークショー(?)。まあ僕の話など余興以下なので忘却。始まる前、観終わった濱口竜介さんに出会う。残念ながら帰らねばならないとのこと、歩き去って行く濱口さんを見ながら歩くことがロケハンだろうことに異様な感慨・・

2015-07-06 02:15:21
nibuya @cbfn

そ濱口さんの姿を見て、商店街を歩く全ての人がそれぞれ自分の「次回作」のためのロケハン中だと想像してみる。無数の独我論的世界の映画的公開の可能性という幼稚な想像にしばらく憑かれる。レーザー照準器のように全ての人の視線から赤い光線が出て、商店街は幾何学的な蜘蛛の糸の波動になって、とか

2015-07-06 02:22:22
nibuya @cbfn

余談。ブルックナー第九、第四楽章断片のアーノンクール解説入りが届く。僕はファン用語?でいう「ブルオタ」ではありませんがブルックナーにはちょっと執着があって・・・この楽章が完成間近でありながら臨終の枕元から原稿が知人たちによって形見分けされ分散してしまっていることを初めて知る。

2015-07-06 16:27:22
nibuya @cbfn

・・・ブルックナーは友人らに「半分天使半分イディオット」と心配されたほどの「お人よし」で、演奏の度に指揮者や弟子やらが楽譜に手を加えるのを許してしまった結果複数の不確定版が出来て、今は「殆ど」問題点は整理されつつあるようだが、ドビュッシーと同じく最後の作品は形見分け分散状態・・・

2015-07-06 16:38:28
nibuya @cbfn

余談。ステレオセットを持ってませんのでヘッドホーン以外で聴くときはワンスピーカの小さなラジオにプレーヤーからコードで聴き当然モノラルになってしまいますが、古い?ジャズなどはその方が落ち着くのはやはり世代、とあまりにも詰まらない話。今は『マイ・ファニーヴァレンタイン』が流れてます。

2015-07-06 21:33:47
nibuya @cbfn

ローマ皇帝セプティミアヌス・セウェルスの演説室と私室の星座の天井画をめぐるエピソードから始まるフーコーの講義録をぼんやり読む。翻訳は持ってませんのでどんな日本語の口調になっているのか分かりませんが、講義録のフーコーの口調にはどこか光景を投げ出すような柔らかい熱っぽさがあって・・・

2015-07-06 21:41:16
nibuya @cbfn

ジョニ・ミッチェルは回復傾向なのか予断を許さない状態なのか、これまた持っていたことすら忘れていた『Night Ride Home』なんかを聴いたり・・・質的変化がないと言えばそれまでだけれど、相変わらず癖のある、ジャコ・パストリアスをバックにおいても巻き込んで進んだギターは巧くて

2015-07-07 05:50:14
nibuya @cbfn

・・・ああ無論『Night Ride Home』90年代のものだからジャコが飲み屋でだか殴打されて後遺症で死んだ後のものだけれど・・・

2015-07-07 05:54:01
nibuya @cbfn

『ドゥルーズABCD』が訳されたそうで、DVD付きなのか、僕はあのインタヴュアーの女性(C.クレマン?)の後頭部が邪魔でひっぱたいてやりたくなってイライラした記憶しかない。体調があまり芳しくなさそうなドゥルーズに小利口に畳み掛ける質問も嫌だった記憶・・・要はいい思い出がない。

2015-07-07 06:52:36
nibuya @cbfn

フーコーは例えば「真理とグーヴェルヌマン」の「型」として「サン=シモン型」「ローザ=ルクセンブルク型」「ソルジェニツイン型」などと、研究者なら憤然とするようなラフさで提起する。無論これは聴衆へのサーヴィスであって彼にとって誰が言ってもいいような言説に固有名を冠しただけのことなのだ

2015-07-07 12:01:38
nibuya @cbfn

スクエア・プッシャーのMVをパラパラ見る。古臭い音素をテクノロジー(!)でいじっているだけでひどくつまらない。これならコーネリアス=小山田圭吾さんとEP4=佐藤薫さんを置きゃ相手じゃないでしょうに。

2015-07-07 12:54:14
nibuya @cbfn

余談。ワーグナーについては、ニーチェなんて高度の話ではなくナチからブルジョワの太鼓腹、「憂国」から「銀河英雄伝」に至るイメージ等々、或いは虚弱の虚勢という偏見等々、僕はどうしても受け付けない。偏見は不健康だから矯正すべきだけれど、手を尽くしても良くて音楽資料としてしか聴けない。

2015-07-08 11:15:53
nibuya @cbfn

・・・例えばマラルメ等のワーグナー「崇拝」、バーナード・ショーの「完全なるワーグナー主義」宣言、その他その他彼の桁違いの偉大さという言説を納得しても・・・

2015-07-08 11:25:32
nibuya @cbfn

余談。どんな怪談本やらホラー本よりも僕は多分「地学」の本が文字通り生理的に寒気がするほど、怖い・・・その図版やら・・・

2015-07-09 00:56:25
nibuya @cbfn

余談。音楽を聴くにあたっての自己統制、元からそんな素質(?)はないにしても、「浸り込む」ことを断固回避し、決して音楽の中に思考停止しないこと。・・・・シャーロック・ホームズのヴァイオリン?の作用は何か? サティの「家具=音楽」の真意は何か? ルー・リード「誰が拍手しろと言った?」

2015-07-10 10:28:15
nibuya @cbfn

学校に置きっぱなしだった岩波のギリシア悲劇全集数巻を必要があって持ち帰る。実は僕はこの全集が苦手、大体が「余りに人間的な、余りに現代的な」というベタな腹帯惹句が気に食わず、付録の栞の学識文章が苦手、新訳も研究/学の匂いがし過ぎて苦手・・なんていうのは完全に偏見なんですがね・・・

2015-07-11 00:19:02
nibuya @cbfn

余談。僕は戯曲を結構読みもしますが舞台を見る気は一切ないので、演劇好きではない・・むしろ積極的に苦手で、要は空虚の中に一種のゴーストを展開するのは我慢できるし積極的に偏愛するのですが大仰に言えば具体的人間身体の演技を堪えるのは慣れない。これは何とでも精神分析できるでしょう、たぶん

2015-07-11 12:38:28
nibuya @cbfn

舞台上の身体の動きが幽霊的に見えるのが演劇を見る一種の能力なのでしょうか。常に役者に先んじて半透明なゴーストが身振りをしているのが見え、役者の身体は必死にそのゴーストに一体化しようとそれを追い、その都度ゴーストは先へ先へと逃げて具体的身体より少し先にフィナーレの空虚に消えてしまう

2015-07-11 13:33:06
nibuya @cbfn

悪い癖:気になるときっかり二ヶ月かかりっきり。今は「音楽」、殆ど四六時中バッハから(ワグナーを除く)以降を鳴らし続け。癒しも陶酔とも無縁、ただ「ぼんやりとした解析」のため。因みに音楽ファンの言説はサッカーファンやアニメファンと同じ構造で・・・マニア-セクト構造なんだから当たり前か

2015-07-13 12:35:36
nibuya @cbfn

・・・ジョン・ケージの『4:33』が変な流行り(?)だそうで・・・って基本注視されることは悪くないこと。ともかく、ケージは「妙さ」で扱われがちだが、誰だかが言ったようにどこかスカルラッティ風に「普通に美しい」作曲家だと思う。彼のピアノ曲の題「季節外れのヴァレンタイン」のように。

2015-07-13 12:46:49
nibuya @cbfn

・・・テリー・ライリーらの仕事は好きなのですが、少し拙速に「西洋音楽」を終わらせてしまったように思う(一貫性のエネルギッシュなライリーはともかく、ライヒとかフィル・グラスとかはどうしても好きになれない)

2015-07-13 12:53:53
nibuya @cbfn

フランク・ザッパ?はその血筋のせいか、むしろ「西洋音楽」への憧れの強さが・・・何というか、僕には何故か捩れたかたちでエドワード・サイードの思考を思い出させたりする・・・ともかく前も言いましたがその不思議なほどの「音楽的才能」の欠落が逆に魅力的で・・・・・

2015-07-13 12:58:27
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