【7.31.夏祭り】

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act もう一店程立ち寄ってもさした時間にはならないだろうと爪先の向きを変えて露店へと向かう、明かりの下でシルバーアクセの輝きが目立つ品物達を前に赤色の小さな花を連ねたネックレスを見付け思わず目に留める、―――長らく赤いマフラーをしていた彼女だが→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act そういえば何時からかとんと見なくなった、そもそも冬以外でマフラーを巻いている事自体珍しいのだが、彼女自身も心境の変化はあったのかもしれない、とはいえ首許が寂しくは無いだろうか―――迷った末に其のネックレスへ手を伸ばすと支払いを済ませプレゼント用に→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act 袋へと包んで貰う、悩んだお陰か幾分引いた顔の熱を確かめ乍賽銭箱の方へ向かう途中、そういえばどうやって渡そうと肝心且つ重大な問題に気付いて思わず其の袋はジャージのポケットへ突っ込み乍相手へ声掛け)―――よ、よぉ。ほら、飲み物。(スポドリ手渡し)

アヤノ @Ayano_act

@tos @cola_07 ～っ(未だに頬に手を添えたまま腰を掛けている親友Aだったが、戻ってきた彼の声に数秒遅れて「えっ、わっ、あっ、わあぁ！？」と大袈裟に肩跳ねらせる。震え声で「ありがとう」と礼を告げ手渡されたスポーツドリンク恐る恐る受け取ると未だに数分前の出来事を意識→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 してしまっているせいで言葉が続かず暫し黙り込んでしまうも意を決して沈黙を破るべく手にしていたチーズポテトを一つ摘み相手の方へと突き出して)し、シンタロー、これ食べてみる！？

如月シンタロー @cola_07

@tos @Ayano_act な、何だよ…？(祭りの明かりから少し離れている所為か相手の顔の赤さは確認出来ない様で素っ頓狂な声上げる様子訝し気に尋ねるも礼句添えられれば其の訝しさも緩和したのか特に追及する事も無く隣へ腰掛け、己の醤油ポテトへ視線落とした所で横から突き出された→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act チーズの匂いに驚いて思わず顔引き)えっ？あ、ああ、……いいのか？サンキュ(瞬き繰り返し乍も一つ抓んで口に入れると濃厚なチーズフレーバーの味を咀嚼しつつ醤油ポテトの入った其れを相手へ差し出し返し)ん。

アヤノ @Ayano_act

@tos @cola_07 (チーズポテトを受け取り口に運ぶその様子に僅かに双眸細めていると今度は醤油ポテトを差し出される。同じように一つ摘んで口に入れればチーズとはまた違う香ばしい風味にくせになっちゃいそうな味だね、と率直な感想零し先程の気恥ずかしさはどこへやら、→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 すっかり屋台の味を心底楽しんでいる様子。そして時々ポテト交換しつつ味わっているといつの間にか完食)……ふぅ、チョコバナナもポテトも美味しかったね～…これ以上食べたら体重が気になっちゃうところだけど、また食べたいなぁ…！(ご満悦)

如月シンタロー @cola_07

@tos @Ayano_act (口にこそ出さなかったもののチーズもなかなかどうしてと無愛想の下でしっかり味わっていた様で相手の率直な感想には「おう」短い乍も同意する応答を添えて、互いのポテト食べる合間にコーラの蓋開けて喉の渇き癒しつつ完食し)来年もその浴衣着るつもりなんだろ？→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act ちゃんとセーブしとけよ。…(と、目の前で未だ賑わいの衰えを見せない祭りの風景へと目を戻せばふと思い出されるのは去年、一昨年の同じ風景で、脳裏をゆっくりと過る間の後ポツリと口を開き)…一昨年なんてここ来るだけでダウンしてたのに、変われるもんだな。

アヤノ @Ayano_act

@tos @cola_07 わ、わかってます！寧ろ痩せる努力を…(屋台に向かう前の彼の一言を気にしているらしい)(ちびちびとスポドリ飲みつつ目の前の祭りの光景眺めているなかふと耳に入った彼の呟きには思わずくすりと小さく笑いが零れ。手にしていたペットボトルを傍に一旦置いて→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 耳を澄ませば去年、一昨年と変わらない祭囃子。そしてあの日のままこうして存在している自分達。変化も何も無いと思っていたけれど人混みにもまれて息を切らしていた彼が今じゃ懐かしくも思えてしまう)今年もどこかでリタイアするのかなっておもっていたんだけど…→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 シンタローは変わっちゃったんだなぁ。少しは逞しくなれたんじゃないかな！ ………。──花火、ここから見えるかな？

如月シンタロー @cola_07

@tos @Ayano_act それ以上痩せてどうすんだ…？(気にしている事など露知らないデリカシーの無い男)本当にな。キドやカノ、セトにマリー…メカクシ団なんてヘンテコな連中に出会ったお陰でこんな人混みの中も歩けるようになっちまった。逞しくなったのかな…(最後は独り言の様に、→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act 次いだ相手の質問にはすぐ口を開いて)どうだろうな。……ああ、隙間から見えそうな感じはする(座った状態の侭上体だけを前のめりに右方向を向く、一昨年も去年も共に見た花火、木々や建造物の屋根が多少視界に入って来るものの此処からでも恐らく見えるだろう)

アヤノ @Ayano_act

@tos @cola_07 ふふっ、楽しい子達でしょ、メカクシ団。人との接触も避けてたシンタローが、あんな風に誰かと騒いでる姿を見た時はホント、驚いちゃったけど…それ以上に嬉しかったよ。シンタローがメカクシ団と出会ったことで、メカクシ団がシンタローと出会えたことで、少しでも→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 世界を好きになってくれたらいいな、ってさ。──あ、この人混みを歩けるようになった…この調子なら、脱ニートも夢じゃないね！(ぐっ、) (花火が見えるであろう方向へ顔を向けると、ふわりと夜風が髪をなでるようにそよぐ、その感覚が心地良くて瞼を閉じれば)→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 ……こうして、座ったまま二人で花火を眺めるのも、いいかもね。

如月シンタロー @cola_07

@tos @Ayano_act …それもこれも全部、お前みたいな底抜けの物好きと出会ったせいなのかもな。脱ニートはしても脱引き篭りはしねぇぞ。俺は部屋が好きだ。(インドア宣言かました後不意にそよいだ風に乗って届いたのは相手の紡ぐ一言、髪撫でて香りを運ぶ其の風に中てられて心臓が→

如月シンタロー @cola_07

@TOS @Ayano_act 小さく鼓動を奏でると残り半分程度のペットボトルをキュ、と握り締める)……、―――(もし名前を呼んで振り返って目が合ったら、止められないかもしれない、そう頭の隅で思い乍も唇は其の動きを止める事無く―――然し其れより先に、ドォンッと夜空で音が鳴った)

アヤノ @Ayano_act

@tos @cola_07 底抜けの物好きって……ちょっと心外かも。私はただ、この子と一緒にいたい！と思ったから、積極的に声を掛けていただけなのに。……じゃあ、シンタローが外に逃げ出したくなっちゃうくらい、私達が構い倒しちゃおうかな、なんて…！(彼の心情等露知らずぼんやりと只、→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 夜空を眺めていると、すぐ傍で僅かに彼の息遣いが耳に入る。何か告げようとしているのか、それとも……不思議に思って振り向こうとした直後、夜空には待ち望んでいた大きな花が咲いた。ドォン、という音に反射的にびくりと身を引いた為相手と肩が触れてしまうも視線は→

アヤノ @Ayano_act

@TOS @cola_07 そちらへ持っていかれたまま、次々と夜空を飾るそれに目を輝かせて)

如月シンタロー @cola_07

@tos @Ayano_act (それを物好きって言うんだよ、と言葉にしないのはそんな相手に出会えたからこそ世界を確かに見る事が出来た感謝と、今まさに花火に阻まれたまだ形には出来ない想いがあるからで、肩擦れ合った感触には意識置きつつも夜空彩る鮮やかな花の列に視線留め乍)→