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@tos @cola_07 (衣服越しに微かに肩の温もり感じればすぐ傍の相手の存在を意識してしまう。とても相手の顔を直視できる状況でもなく、早まる鼓動抑えつつ意識を花火に集中させるように、うんと空を見上げた)うんっ、良かった……今年もちゃんと見れたね。(相手の言葉に呟く様な→
2016-07-31 02:34:53@TOS @cola_07 声量で返すと、触れた肩はそのままに、花火の上がる音、弾ける音が心地良く、どこか擽ったいこの時間に小さく笑みを零して)こうして、シンタローと二人で花火を眺める時間が、夏祭りで一番好きだな。
2016-07-31 02:35:08@tos @Ayano_act (目に映す光の花が咲いては散る景色、其の合間に感じる布地越しの細い肩、いっそ掴んで此方へ振り向かせてしまおうかなんて一瞬とは言え過ぎった感情を他でも無い相手の声が静かに打ち消す、来て良かったと一昨年も勿論思ったものだったが、今日のこの感覚はまた→
2016-07-31 02:44:00@TOS @Ayano_act 何かが違う気がした、同じ心地良さでも何かが違う、同じ景色でも彼女と見る時は何かが違う、其れは、其れは―――先を知りたがる思考にそっと蓋をする、今知ってしまったらこの静かで心地良い時間が、きっと終わってしまうから)…ああ、―――俺もだよ。→
2016-07-31 02:46:59@TOS @Ayano_act (言えない言葉の代わりに今、抱いている気持ちを込めて返した其の台詞は驚く程自然に口に出来ていた)
2016-07-31 02:48:16@tos @cola_07 (すぐ傍から静かに耳に入った彼の素直な言葉が何よりも嬉しかった。今だけ時が止まっているかのようにも思えたが夜空は一気に幾つもの花火が打ち上がり、クライマックスを告げる。あぁ、終わってしまう。彼との時間も終わりを告げると思えば名残惜しさと、胸の奥から→
2016-07-31 03:05:18@TOS @cola_07 切なさがこみ上げて──無意識に相手のジャージの袖を握ってしまっていた。彼につかまっていたからといって今が続くわけでもないのに。自分の子供じみた行動に、内心自分でも笑えてしまった)
2016-07-31 03:05:34@tos @Ayano_act (大きな音が鳴り響く中で想い馳せる事もやがて夜空に咲いた一輪と共に終わりを―――其の時不意に裾引く感触覚えて視線落とせば、相手の手が惜しむ様に握り締めていた、静かに燻っていた心臓は今度こそ其の鼓動を大きく響かせたが同時に蓋をしていた物が溢れて来る→
2016-07-31 03:13:17@TOS @Ayano_act ペットボトルを傍らに置いた其の手を、裾握る相手の手包む様に重ねる、視線交わす其の瞬間を待ち乍)
2016-07-31 03:15:03@tos @cola_07 ────あぁー、綺麗だった~!(全ての花火が打ち上がり静まり返った空間。暫しの沈黙を破ったのは己の一言。綺麗だったね、それを告げようと彼の方へ向き直った直後、己の手の位置とそれを重ねる温もりに漸く意識が向くと、じわじわと頬に熱帯びていく。この状況は→
2016-07-31 03:24:22@TOS @cola_07 今すぐにでも手を離すべきだろうかそれとも、思案巡らせる物の最善浮かばず視線交えた状態で固まってしまう)し、シンタロー…ごめん、その……手……
2016-07-31 03:24:37@tos @Ayano_act (沈黙破る相手の第一声で重ねた手に置いていた意識を引き戻される、次いで此方振り返った其の表情は戸惑い露わにしたもので、其の時点で此方と同じ想いからの行動では無かった事を察し溢れ出したものが徐々に引いて行くのを感じた、手、と示されれば其処から強引に→
2016-07-31 03:29:22@TOS @Ayano_act 進もうなどとまさか思える筈も無い、惜しい様なほっとした様な複雑な心境で一先ず重ねていた手を放すとやや視線泳がせ気味に)……あ、…。……そ、それじゃあ、そろそろ帰るか。花火綺麗だったな、(誤魔化す様に付け加えた感想と共に飲み物の容器握って立ち上がり)
2016-07-31 03:31:45@tos @cola_07 ……!(己の手を重ねてくれた彼の心情が気になって仕方がなかったが、きっと今ここで直接問いかけてみた所で誤魔化されてしまうだろう。諦めの溜息とともに彼に続いて立ち上がると、”うん”と短い返事を返す。今年の夏祭りは、一昨年や去年以上に、彼を意識し過ぎて→
2016-07-31 03:45:14@TOS @cola_07 しまったかもしれない。それはきっと彼への思いがあの頃以上に募っている証拠であり、無意識に袖を握ってしまった己の行動にも納得できてしまう。けれどもこの思いを今ここで告げるなんてことは今の自分に出来るはずもない。だからせめて、)→
2016-07-31 03:45:42@TOS @cola_07 ────まだ人も居るし、はぐれたら大変だよね。手、繋いで帰ろっか。(最後まで相手との時間を過ごしていたい思いから、気恥ずかしげに目をそらしながらも、己の小さな唇でそう告げ、そして二人帰路を歩くのだった)
2016-07-31 03:47:29@tos @Ayano_act (―――祭りも終わりを告げ、人波に乗って夜道を歩く、其の帰路は想像していたものより静かで、温かかった、手を繋いでいる所為だけでは無いこの温度はあの幾度過ごした夏の中で絶対に忘れないと誓った紛れも無い彼女の温度、周りの目も気にする事が出来ない程、→
2016-07-31 03:57:32@TOS @Ayano_act やっと取り戻した様な、手放したくない様な、けれどやはり今はこれ以上近付けもしない様な、胸の奥がむず痒い「―――おやすみ」「―――おやすみなさい」道中の最後、彼女の家まで送った時漸くそう言葉を交わして、様々な想いが混ざり合った侭、結局自身の帰宅は→
2016-07-31 03:57:46@tos (帰宅途中、一人住宅地を歩き乍掌を見下ろす、今日は何度あの手を握っただろう、何度意識して、何度放したくないと思っただろう―――眠気も相俟った思考が緩やかに巡る、今日は彼女がいなくなった時間に溜め込んでいた想いを確かめる様な時間だった、そして其の時間を終えた結論は一つしか
2016-07-31 04:02:01