高嶌さん:フェミニズム論争から考える「社会構造」についての質問

馬さんの連続ツイートに触発された高嶌さんの質問・問題提起
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ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

配偶者控除の廃止は実質増税となるので、反対意見が多数を占めている。しかし、増収分を再配分すればよいだけの話だ。

2015-09-08 21:03:50
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

配偶者控除をめぐっては、専業主婦という生き方否定ではないかという議論がついてくる。税制が専業主婦という生き方を奨励しているのが配偶者控除であり、廃止は生き方について中立にするだけなのだ。女性の選択を困難にしている配偶者控除は廃止すべきと考える。

2015-09-08 21:04:30

我々は民主化ゲームをプレイしている

我々はそういう「社会構造」(幻想の中でのゲームのルール)に従っている。

もうれつ先生 @discusao

高嶌さん:フェミニズム論争から考える「社会構造」についての質問 togetter.com/li/870598 これ、馬さんから高嶌さんにレスはまだないよね?

2015-09-09 08:03:38
もうれつ先生 @discusao

「社会構造」の話。アレントの考え方を用いれば、政治・私・社会という三つの区分を考える。 政治領域のルールは平等原則に、私的領域のルールは個人のユニークさに、社会領域のルールは属する集団(民族だとか会社だとか)に基づく。

2015-09-09 08:04:24
もうれつ先生 @discusao

アレントはそう考えるので、社会問題について基本政治は無力とする。リトルロック事件で散々批判された彼女の主張kwww3.koshigaya.bunkyo.ac.jp/wiki/index.php…もこの考え方を述べたもの。

2015-09-09 08:04:46
もうれつ先生 @discusao

ハンナ・アレントが最も恐れたのは国家がナチズム・全体主義に陥ることで、私的かつ社会的な領域の問題について法的強制が介入しようというケースは自由主義の否定(全体主義への傾斜)と考えられ肯定できなかった。

2015-09-09 08:05:03
もうれつ先生 @discusao

自由主義、特にアメリカの歴史の中で大きく拡張された自由主義、対共産主義(平等・公平の思想)との拮抗の中で形成された考え方では、私的領域・社会的領域に政治が介入してくることは否定されてきた(そのカウンターとして「ラディカル」な思想も形成された)。

2015-09-09 08:05:26
もうれつ先生 @discusao

一方現状を考えてみると、セクハラやDV、児童虐待といった問題提起はアレントの考え方やアメリカの自由思想(私的・社会的な領域への政治介入の否定)ではカヴァーできなかった事柄である。

2015-09-09 08:06:06
もうれつ先生 @discusao

そこには、キャサリン・マッキノン『セクシャル・ハラスメント・オブ・ワーキング・ウイメン』のタイトルでも明らかなようにラディカルなフェミニズムが多大な貢献をしている。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD…

2015-09-09 08:07:10
もうれつ先生 @discusao

そういう意味で、The personal is politicalという問いかけは(これは非フェミニズム的な表現となってしまうが)フェミニズム運動のみならず民主的な社会形成に大きな影響を与えたといえる。民主化ゲームのとても強いカードとなった。

2015-09-09 08:07:29
もうれつ先生 @discusao

ただ、「民主化ゲーム」という表現を続ければ、どの勝負の局面でもThe personal is politicalカードで通用するというわけではないということはある。民主化ゲームとはロイヤル・ストレート・フラッシュみたいなものがないゲームだからだ。

2015-09-09 08:07:52