昨日発生していたサイトログインできない不具合は修正されております(詳細はこちら)

前野[いろもの物理学者]昌弘@irobutsuさんによる波と光についての解説/世界の切り口論序説

『量子力学入門』への疑問に前野昌弘さんが回答してくださいました。
14
K @kamooshika

@irobutsu 一つの疑問は原子レベルに行く以前のところで、では”波”とは何か、あるいは”振動”とは何かというところに関わります。波というのはA点からB点へ伝わるものだとして、水面上の波で考えた場合、水の個々の粒子が波線を描きながらA→Bへ移動しているわけではありません。

2015-09-13 06:41:56
K @kamooshika

解答ありがとうございます。自分にとっての問題が少し分かってきました。そもそもの疑問が複数のレベルでの疑問かもしれない気がしてきたので、整理してみます。RT@irobutsu 見えない触れないけど振動しているというものが原子レベルでは存在しているということはその切り口では見えない。

2015-09-13 05:30:01
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

「波というからにはそこに何か物質があって振動してるのでしょう」と考えるのは眼で【見る】という方法で切り取った世界の切り口に慣れた人の感覚です。 見えない触れないけど振動しているというものが原子レベルでは存在しているということはその切り口では見えない。 @kamooshika

2015-09-13 00:39:03
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

ここまでで何が言いたいかと言うと、所詮我々が見ているものは、この世界の存在のうち、我々の持っている仕組みで感知できる一部、いわば「世界の切り口」に過ぎないということです。 だから量子力学などを勉強する時は眼で【見る】切り口にこだわってはいけない。 @kamooshika

2015-09-13 00:33:21
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

光という波を使って【見る】以上、これだけの大きさのレンズ(目玉)を使えばこれだけの大きさまで見えるという限界があります。原子はそれより小さくまして原子の一部はもっと小さい。つまり我々は原子の姿を【見る】ことはない。 @kamooshika

2015-09-13 00:28:10
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

なぜ無理かというといろいろ理由はあるけど、まず人間の眼の性能は、「原子の一部」から出たひかりをスクリーン上の一点に集めることがあできるほどよくありません。これは実際自分の眼でも実感できる。では顕微鏡などを使えば?と言いたくなりますが、それでも無理です。 @kamooshika

2015-09-13 00:24:33
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

『私が何かを認識するということはそこに「何か」が存在していないとならないと思ってしまうの』のは普通の人間の感覚ですが、実は人間は眼のスクリーンに一定パターンで光が来さえすればそこに物は【ある】と思うような、一種の仕掛けに過ぎんのです。 @kamooshika

2015-09-13 00:14:47
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

人間が物を【見る】ためにはまず目に光が入りその光を目のレンズが屈性させ、一点から出た光が目のスクリーンのうえの一点に集まることが必要です。 人間の脳は目のスクリーンのどの点に光が来たかという情報を処理してます。脳が直接物体をとらえるのではなく。 @kamooshika

2015-09-13 00:10:00
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

ふむふむ。御疑問にちゃんと答えるには【見る】とは何かをちゃんと考えないといけませんね。 実は【ある】と【見る】は同じではないです。 【ある】物から出た光が目に入って認識されることが【見る】ですから。しかも途中に、人間の目と神経が介在します。 @kamooshika

2015-09-13 00:06:46
K @kamooshika

@irobutsu 変化し続けているように見えます。そのとき変化している「もの」は何なのかを考えていったときに、自分が何を見ているのかがよく分からなくなるのです。

2015-09-12 19:31:21
K @kamooshika

@irobutsu 例えば水面に波を私たちが見るとき、それは一つ一つの水の粒子が動いているのを見ているのではなく、それらの集合としての水の集まりが全体として<波>という形を作っているように見えます。そして、その波が広がっているように見えます。そしてその状態は一定の規則性を持ってへ

2015-09-12 19:30:22
K @kamooshika

@irobutsu 認識できているということは、その対象があるはずだけれど、それがどういうものでどういう風に認識できているのかが分かりたいと思ったのです。

2015-09-12 19:23:53
前野[いろもの物理学者]昌弘 @irobutsu

そういう一種の仕掛けに過ぎない眼は、原子を(例えば椅子を見るときと同じようには)認識することができません。なぜなら椅子なら椅子のある一点から出た光は眼のスクリーンのほぼ一点に集めることができる。その一点が赤ければ赤い光が集まる。しかし原子ではこれは無理。 @kamooshika

2015-09-13 00:20:19
K @kamooshika

@irobutsu その質問をした張本人ですが、どうしても私が何かを認識するということはそこに「何か」が存在していないとならないと思ってしまうのです。そして存在するということはそれが「物質」と呼べるものでないとしても、何かがあるはずだと思えて、その「何か」が何かを知りたい、

2015-09-12 19:23:04