私が女の子の体で生まれてしまった男の子からレズおばさんの女性にちゃんとなるまでのメモ

あとリアクションとかも。
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中村珍 @nakamura_ching

今の時代、多くの親御さんたちが生まれたときの性別で一生確定したものとしてネットにばんばん写真上げまくってて、これつまり子供が自分の性別に違和を感じて別の性に移行しても、親によって過去が拡散された状態ってことだけど、やっぱ親御さん的には「うちの子に限っては大丈夫」って判断なのかな?

2015-10-28 13:09:14
中村珍 @nakamura_ching

シンプルにプライバシーが気になるっていうのを差し置いても、過去の性別を知られたくない、死ぬほど嫌という人は居るから、やっぱり自分の判断でアップする親御さんは「自分の子は一生普通!」っていう無根拠や無条件の確信があって、場合が場合なら深刻な情報を撒いてるのかな?結構気になってるよ。

2015-10-28 13:12:45
中村珍 @nakamura_ching

マンガ絵としては描いてるものの、妻も私も「もし息子たちの誰かがまだ自覚がないだけで、本当は娘か、男でも女でもしっくりこない性別の子(なんでも大丈夫)とか、とにかく今の性別と違ったら…?」と思うと、プライバシーより或る意味そっちが気になって、LINEとかFbに写真上げたことない…。

2015-10-28 13:18:45
中村珍 @nakamura_ching

私は自分が本当にレズで女だって確信できるまで20年以上かかって(女性でいいのか確信するのが一番時間かかった。本当は男性か中性なのでは?という疑念があった)、成人した後に自分の性別や性指向がハッキリ見えるのも珍しくないから、あんまり名前も顔も性別も明確な公開は心配になったりするよ。

2015-10-28 13:24:41
中村珍 @nakamura_ching

w あれだよ「言えない親でごめん」という親側の苦悩もさることながら、言う側も(幼少期から性別の自覚が明確な人もいるけど、そうじゃないと)、「自覚があやふやすぎて説明つかない」とかあるから、言う情報が揃ってない場合も大いにあるから…! twitter.com/agathaokada/st…

2015-10-28 13:29:22
岡田あがさ @agathaOkada

@nakamura_ching あたしが産んだら、あげちゃうくらい親バカになるかもだけど、最後の最後まで自分の子供に親バカそうだから、気づかず何をしてたんだあたし!かもしくは言ってよって悲しくなるけど言えない親でごめんってなりそだ…愚か!

2015-10-28 13:25:44

…それはそうと、レズおばさんとしては新刊などを買って欲しいのですが…。

リンク note(ノート) 《単行本試し読み》お母さん二人いてもいいかな!?〜レズビアンのママ生活〜 | 中村珍《月刊コミック無職》 | note 『お母さん二人いてもいいかな!?』10月24日/KKベストセラーズ只今、予約受け付け中!道端で出会って、なしくずしで付き合い始めた女性はシングルマザーだった。孤独で参っていた私は、先妻が亡くなったことを忘れる瞬間を延ばせれば何でも良かった。育児に参っていた彼女は、一緒に子供を育ててくれる人を誰でもいいから探してた。全然仲良くない私たちの利害だけは一致してた。“愛?子供産めば貰える景品よ。”「いっつも連れてってくれねー俺と行くのやなの?」「行くのは嫌じゃない嬉しいよ帰ってこらんなくなるのが怖いの…」…大人に
中村珍 @nakamura_ching

なんで私自分が「同性愛者女性」なのか「男とも女ともつかない」のか「異性愛者の男」なのか悩んだのか考えてたけど、多分発端は、趣味。花が嫌いだったりモデルガンやバイクが好きだったりお人形やピンクが嫌いだったから、幼少期、先生や親族や色んな大人に「本当は男の子なんだね」って言われてた。

2015-10-28 23:57:44
中村珍 @nakamura_ching

幼少も幼少の頃だから大人がそう言えば本当にそうなのかと思って、でもどう考えても女の子の体だから、女の子にならなくちゃいけないと思って努力した。無理にスカートを履き、花を綺麗と言って好きになるように努めたり人形を欲しがってみせ、やり方もわからず必死にままごとというのをした。そしたら

2015-10-29 00:00:07
中村珍 @nakamura_ching

嫌で嫌でたまらなくて、本当に私は男の子なんだ、男の子なのに体が間違ってる、どうしよう…って悩んだ。悩んだからまた女の子だという現実が嫌になった。だから私は男の子なんだと思った。何年も。…いま紐解けばわかる。順番が違う。これ本当にただの趣味の話。好きなことをしたかっただけなんだけど

2015-10-29 00:02:24
中村珍 @nakamura_ching

自分のやりたい遊びをすると「本当は男の子だ」「女の子らしくない」と言われていたのを、私は、"女の子らしいと言われがちな行動を取らないね"ではなく、額面通り、"あなたは本当は男の子です"と解釈した。たしか3歳の終盤頃から、思春期ぐらいまでだったと思う。言うことを聞きすぎた。物凄く。

2015-10-29 00:06:14
ぴすゴリラ(速度制限) @cookie_biscuity

@nakamura_ching 自分が男か女か、アイデンティティが確立するまでは、私も悩んでおりました。好きなものは男の子のもの、しかし男の子にはなりきれない…。 ジェンダー規範に縛られていたのだと、今なら分かります。

2015-10-29 00:07:05
中村珍 @nakamura_ching

今思えば聞きすぎだし「本当は男の子だ」の文意は「本当は男の子だ」ではなかったんだけど、3歳終盤という年齢だったので、「あれは電車」「あれはチューリップ」と同じ重み・同じ信憑性をもって私は「本当は男の子だ」を受け止めてしまった。…という順番だった。趣味が"女らしくない"のを発端に。

2015-10-29 00:08:41
中村珍 @nakamura_ching

「本当の私はこうじゃない!」という違和感が心に噴出した。「本当は男の子」という大人の言葉をヒントに、私は違和感の正体を「本当は男の子だからだ」と思った。そう言われたからに他ならない。勿論、今ならわかる。違和感の正体はただの「花が気持ち悪い。人形嫌い。私は刀や銃が欲しい!」だった。

2015-10-29 00:16:34
中村珍 @nakamura_ching

ただの趣味の問題なのに辻褄は完璧に合ってしまった。確かに私は女の子と遊ぶのが嫌だった。ままごとのやり方も習っていない。花も気持ち悪い。スカートも絶対に穿きたくない。大人は「本当は男の子だ」と言った。私は毎日「本当の私はこうじゃない!」と違和感に苛まれていた。私は男の子だと思った。

2015-10-29 00:20:27
中村珍 @nakamura_ching

男の子だと分かってしまった幼い私は、まず、諦めた。ハズレくじを引いたと思った。男の子になれない。持ち物を間違えてしまったと思った。幼稚園にクレヨンを持って来なければならない日に間違えて色鉛筆を持って来る子がいたように、産まれる時に胎内でしくじったのだと思った。修正不可能だと認識し

2015-10-29 00:26:12
中村珍 @nakamura_ching

「私は男の子だけど、男の子に産まれなかったから女の子で毎日我慢しなきゃ…」と為す術なく受け入れた。本当は男の子だということを隠して生きていかなきゃいけないんだと分かった。本当の私でいたらいけないんだと。(花を捨て人形をヘシ折り模造刀とピストルの玩具を満喫すれば済んだだけの話を。)

2015-10-29 00:30:42
中村珍 @nakamura_ching

諦めてしまってからが長かった。諦めたから対処もしなかったし、諦めたから隠した。とにかく女装をした。髪を伸ばしスカートを穿いた。欲しくなるマウンテンバイク、スト2、銃、刀。そのたび思った。「だって男の子だもん…」。当時の玩具店には私の欲しいものの棚に必ずラベルがあった。《男児向け》

2015-10-29 00:36:04
中村珍 @nakamura_ching

本当にただ、趣味だった。何しろ今私は、バイクに跨り、ゲームの戦闘ではボタン連打でコントローラーを使い潰し、射撃が好きな、普通のお姉さんだ。的を撃ってバイクを走らせゲームの敵を叩きのめして今ならわかる。私は女だ。こういう趣味の。でも幼児には分からないから、あの頃は男の子だと思った。

2015-10-29 00:43:13
中村珍 @nakamura_ching

小学生になった私は、劇でヒーロー役を勝ち取った。女役が嫌だったからだ。心から気持ち良かった。解放された。ああやっぱり私は男の子だ。納得と解放と絶望が押し寄せてくる。…この劇、女役は「町の女たち」←立ち話「おばあさん」←家事「小鳥たち」←なんか女言葉…だ。こんな役、嫌で当然である。

2015-10-29 00:50:10
中村珍 @nakamura_ching

『女として生きることを余儀なくされた本当は男の私』が舞台の上では男として生きられる。開放感に縋るように、男として舞台に立ち続けた。桃太郎、オズ大王、オペラ座の怪人、ロミオ、シンデレラと白雪姫の王子様。…女役が"女らしくて"つまらない台本だったからヤだったことに気づいたのは今年だ。

2015-10-29 01:00:25
中村珍 @nakamura_ching

舞台の上で、己の目的を果たそうと、大志を、「抱け」と言われたのは少年だけの、あの大志を抱き立ち回る男役を演じるたび、私に押し寄せた納得や解放や絶望は、私が男の子だったからではなくて、「私が本当の本当に女だったから」だった。それが分かったのも最近だ。何もかもの辻褄が合いすぎていた。

2015-10-29 01:07:17
中村珍 @nakamura_ching

舞台に立つほど、本当は私は男の子なんだと思った。確かにそう思っていたのだと思う。いちいちそう思わなくなるほどに。普段は嫌だったスカートを穿いて髪を編んで女装した。多分諦めていた。いちいち諦めの感情を確認しなくなるほどに。バレンタインには男にチョコをあげた。大好きだった。理由は勿論

2015-10-29 01:12:34
中村珍 @nakamura_ching

趣味が合うせいだった。これがまた別の混乱を招く。自転車にまたがり遠くへ冒険し、格闘ゲームをして叩きのめし合い、キャッチボールもした。射撃も。本当に楽しくて、毎日だって会いたかった。私はその男の子が大好きだった。…だから混乱した。「私は男の子なのに、男子を大好きになってしまった?」

2015-10-29 01:16:13
中村珍 @nakamura_ching

もう、訳が分からなくなった。バレンタインにチョコをあげた理由は、ノリもある。女子はみんなそうしていたから。誰にあげる?ってみんなで雑談して。浮かんだのは、ある男子。仲良しで、大好きで、いつも遊んでる男子。話しても話し足りないほど大好きな。無知な私は、趣味の大親友を恋と取り違えた。

2015-10-29 01:19:22
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