オルガ・イツカのヤバさをインクエッジさんが斬る

インクエッジ(02Curry)さんによる『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のオルガ・イツカがらみの一連のツイートです。 オルガがどういう人なのか? 物語をどう動かしていくのか? 続きを読む
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インクエッジ @02Curry

クランクはクランクで驕ったワケじゃなくて「自分が負ける=終わり」だから想定しない。子供に向かっては命を奪い合う必要はない=君が負けても死ななくていいと説きつつ、自分が負けたら死ぬ一択しかしてないから「自分が負けたときの処遇」がない。「覚悟」同士のディスコミュニケーションなんだ。

2015-11-01 10:24:31
インクエッジ @02Curry

この一連の「掛け違え」はクランクの側だけでなく三日月の側にも偏見があるから起こってるもので、「大人」とか「敵」で一緒くたに括り雑に捉えてしまってるためクランクという「個人」が認識できない、なので矛盾してる、おためごかしをしてると誤認してしまう。断じて子供TUEEじゃあねえんだよ。

2015-11-01 10:32:42
インクエッジ @02Curry

クランクはギャラルホルンを代表して「いない」のにさも我は代表でございのような口ぶりで決闘を申し込む、そこにどうしようもない掛け違えが起こる。かれの独断でやってることだから「負けたときの条件提示」ができないんだけど、そりゃどうしたってそれは傲慢の侮りだと捉えられてしまう。

2015-11-01 10:41:11
インクエッジ @02Curry

三日月が決闘を申し込んだクランクにたいし「アンタが負けたときの条件」を知りたいとこだわったのは処刑をつうじてオルガの覚悟を改めて意識させられた直後だったからで、ふたりはなおさらにすれ違う。ぶっちゃけクランクが自分個人の事情を申し込みの際に語ってればぜんぜん違う未来もあり得たんだ。

2015-11-01 10:44:27
インクエッジ @02Curry

3話は冒頭編の締めともあって突き詰めに突き詰められた一篇で、前半のクーデターと後半の決闘は鉄華団結成に至る流れどおりの内容でありつつ、そこにかれらの「どうしようもない」生き様のスジみちを織り込んでみせている。さらにはこの3話が「まるごと」反復の起点になるかのような予感も漂わせる。

2015-11-01 10:51:23
インクエッジ @02Curry

3話の構成って「もしいつか俺もこうなったら」の覚悟で現リーダーを処刑する新リーダーオルガ、かれの「そのとき」の未来のエピソードを予言するかのようなストーリーなんだわ。死刑宣告、そして一対一の決闘。そのさなかの鉄華団の「結成」、決着、そして「ありがとう」。こりゃ配役次第だよな。

2015-11-01 10:55:18
インクエッジ @02Curry

ちなみに一軍リーダーと同時に処刑されるもうひとり、出っ歯のササイも「反復」の仕込みとしてかなりヤバい。リーダーの処刑に際し「命令に従うか、出ていくかの二択を選べない」が故に飛び出して殺されるメンバーっていかにも「ありそう」。こういう構成をする物語では、そういうのが「伏線」なんだ。

2015-11-01 10:59:05