【GUNNER】- “MASTER SPARK” Illuminate the Darkness-
- gr_starneon
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93. 「うおらぁぁっ!!!」 MFGWの状態だった天龍が実体化し、自らの艤装に備わった主砲で軽巡棲鬼を足止めする! 「天龍…!俺の後ろに下がれ…!!」 仮面ガンナーがそう叫んだ瞬間、天龍は仮面ガンナーの後ろに下がり、防御の体勢を取る!そして! ビシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
2015-11-08 03:23:1794. 八卦炉から放たれた眩い閃光は、辺り一面を、軽巡棲鬼を、そして仮面ガンナーと天龍を包み込み、しばらく消えることはなかった。
2015-11-08 03:28:1796. そして艦娘母艦「よほろ」内部。仮面ガンナーが八卦炉の力を解放した頃には、もうすでにあの海域を脱出していた。 榛名、利根、青葉の3人は、幸いなことに肉体も艤装も大きくダメージは受けておらず、数時間の入渠で戦線復帰できるだろうということになった。
2015-11-08 03:35:5297. 「それにしても、仮面ガンナー、不思議な方でしたね。」 青葉がザハ提督に言う。 「ああ…確かに、最後までよくわからない男だった…だが。」 ザハ提督は真剣な表情で続けた。 「先に進もう、待っている人がいる……しかし、この船もダメージを受けてるし少し修理しなくてはな」
2015-11-08 03:38:18100. ここは海の上。辺り一面を包み込んだ光は消え、静けさを取り戻した。 沈んでいった魂が流した涙なのか、先程からずっと、この海には霧のような雨が降っている。 誰もいない…かに見えたが、海上に浮かぶ二つの人影が、その可能性を否定した。 「う…うぅーん……」
2015-11-08 03:52:56101. そのうちの一人が起き上がる。先ほどの戦闘で軽巡棲鬼を足止めするために実体化していた、天龍だった。目覚めた天龍は辺りを見回した。するとすぐ近くに、仮面ガンナーが倒れている。 「おい!しっかりしろ!提督!生きてんだろっ!おいっ!」 仮面ガンナーの身体を揺さぶる天龍。
2015-11-08 03:57:35102. 「ん……そうか…気を失っていたのだな……」 意識を取り戻した仮面ガンナーは、天龍の肩を借りながら立ち上がる。 「あのUSIR…どうやって生まれたのかは知らんが…凄い威力だ…しかし…」 仮面ガンナーは辺りを見回したが、軽巡棲鬼の残骸らしき物が見当たらないことに気がついた。
2015-11-08 04:02:27103. 「…消し飛んだか…それとも逃げたか……」 それが気がかりだったが、今はそれどころではないと思い、ライザー内のVR鎮守府を確認する。 「FGWは格納したから無事だが…思ったより身体への反動がでかいな…」 しかし、仮面ガンナーにも天龍にも、目立った外傷が無いのは救いだった。
2015-11-08 04:07:40104. 「これでは流石に海の上では戦えん…どこか拠点に出来る場所は……」 すると天龍が付近に島を見つけた。 「提督!あそこならなんとか行けるんじゃないか!?」 「そうだな…よし天龍…あの島まで行こう…お前のメンテナンスもしないとな……」 「提督だって、少し休まなきゃ、だろ?」
2015-11-08 04:16:07105. 仮面ガンナーと天龍は、お互いに身体を支え合いながらその島を目指す。 いつの間にか霧のような雨は止み、澄んだ空が広がっていたのだった。
2015-11-08 04:22:16「-マスタースパーク・イルミネート・ザ・ダークネス-」終わり…… この戦いが終わっても……仮面ガンナー提督の欲望は…まだまだ終わらない……
2015-11-08 04:26:48