心理学の再現可能性(再現性)
人間の巨視的行動を標的にする範囲では、強化相対性とlaw of effectが再現されていればそれでいいんじゃないかと思うことがあるし、これは間違いなく再現されるだろうと思う
2015-11-14 23:16:25Daniel Lakens氏は心理学の再現可能性問題に関する論客のひとり.来年9月の日本社会心理学会第57回大会で招待講演をしてくださる予定.ご本人がブログとTWでお怒りなのを数日眺めていたが,日本でも話題に. twitter.com/tsuyomiyakawa/…
2015-11-15 05:02:32オープンアクセスで出版した論文が、全く知らない他人によって、アマゾンのキンドル本としてそのまま販売されていたという話。商用利用可のCC-BYライセンスなので法的には問題ないらしい。世の中、いろいろなことが起こるものである…。daniellakens.blogspot.nl/2015/11/how-my…
2015-11-14 20:42:33@SaitoSeiji 随伴性と再現性は別物ですよね。たまたま偶然に行動と結果が随伴して迷信行動的に行動を制御することはあるので、こうした個別具体的な随伴性は再現が難しい。佐藤方哉先生が「随伴性とは縁である」といったのはそういうことだと思います。
2015-11-15 11:26:34@kosukesa ありがとうございます。とんちんかんな質問をしているかもしれませんが、「再現可能性」には「因果」を”必ず”含むが、「随伴性」には「因果」は必ずしも必要ないということでしょうか。「随伴性は”縁”である」というのは「随伴性は”因”である必要はない」ということですか?
2015-11-15 14:23:55@SaitoSeiji 誤解があるといけないので断っておくと、ここでの再現性は「実験結果の再現性」ということです。随伴性については、おっしゃるとおり因果を含みません。因果があってもいいですが、たまたま偶然に起こったことや単なる相関でも随伴性を形成はします。
2015-11-15 14:52:55@SaitoSeiji 随伴性によって行動が制御されると原則ことは繰返し再現が出来ますが、ある個人が経験した個別具体的な随伴性は「人生で一度きり」だったりするので再現が出来ないことがあります。しかしこれは、再現が出来なくとも科学性を毀損しない。
2015-11-15 14:56:06@SaitoSeiji 臨床的な問題に関わるとか、ある個人の行動に注目するときには、「同じことを再現すること」を要求しても仕方なくというか難しくて、そこで起きていることを抽象化したもの(効果の法則や強化相対性、強化子の選択性)が再現されればよろしかろう、と思います
2015-11-15 14:59:35@SaitoSeiji 強化相対性や強化子の選択性は、実験的に確かめられたものなので、徹底的行動主義者も再現が重要であることは認識している、極めて科学的な立場だという主旨でした。
2015-11-15 15:01:30@SaitoSeiji 一歩踏み込みと、臨床的な個別事例から、いかに上手く抽象化された一般的構造を引き出すか、その構造をいかに上手く別の事例に具体化するか、その際に起きるであろう齟齬をいかに上手く一般的構造のアップデートに使えるかなどが「臨床研究の再現性と科学性」かなと思います。
2015-11-15 15:05:21@SaitoSeiji 「実証論文として出た知見がそのまま再現が出来ないこと」への対応と、「臨床など狭義の再現が困難なものの」への対応が微妙に違う点です。前者で統一すべきという意見はあると思います。
2015-11-15 15:42:20@kosukesa あ、なるほど。実証論文を作成する一連の行為(当然実験そのものを含む)は、臨床で行われる個別事例への行為と同じ「個別事象」なので、再現性に関しても同じ限界がある、という説明ではだめなのでしょうか?
2015-11-15 15:47:29@SaitoSeiji ダメだと思います。結果に影響するノイズの意味が全く異なりますので。もちろん実験結果にもノイズは乗りますが、それが再現性を損ねるなら統制がまずいか、そもそも真性でないと判断されると思います。
2015-11-15 15:53:30@kosukesa この場合の”ノイズ”とは、”統制しきれていない状況因子”とか、”バイアス”などの意味でしょうか?例えば、生物学的実験などの際の「電気泳動のゲルの作り方がまずい」とか「ピペットの使い方が下手」とか「寝不足で集中力不足」というようなものも含みますか?
2015-11-15 16:01:26@SaitoSeiji 含むと思います。もちろん心理学で統制ができる範囲がどこまでかという問題はありますが、それは狭義の再現性とは別の話ですよね。
2015-11-15 16:03:38@kosukesa 臨床における「再現性問題」は、そもそも「個別事象に(ある程度以上の)再現性を期待する」という幻想の方に問題があると思いますが、実証的研究のほうの「再現性問題」は、「実証とは何か?」という根本問題に関わると考えたほうがよいということでしょうか。
2015-11-15 16:10:56@SaitoSeiji 遅くなりました。もちろん科学における再現性とはなにか、は考える価値がありますが、実証を標榜する心理学の中で昨今問題になっているのはもっと手前の話題かと思います。
2015-11-16 09:27:49@SaitoSeiji 「統制困難な状況ではあるがこんなことが起こる」という主張ではなく、間違った方法で危うい結論を導き、その上に乗っかろうとした結果として再現ができないということのようです。統制困難で制御しきれていない要因があることが共有されていれば、そこを扱う研究をすればよい
2015-11-16 09:31:03@SaitoSeiji 実証とはなにか、再現性とは何かを考えるのは重要で僕も考えてはいますが、現状解決に大きく寄与するわけではない。ただ、制度的、技術的な問題を整理する中で、自ずと見えてくるもののように思えます。
2015-11-16 09:34:14