吸血鬼鶴雪まとめの続きのまとめ。

吸血鬼の江雪と吸血鬼になった鶴丸 前作→http://togetter.com/li/864622 前作読まないとよくわかんないかもしれないです。
2
前へ 1 ・・ 7 8
ねや @gesukore

@gesukore 「昨夜、あなたが殺されかけた時、私は許せなかった。」 「あなたを殺そうとしたあの二人。そして私を置いて死にゆくあなたが」 「あなたがあの夜私に口付けてきた時も、私は許せなかった。」 「私よりも、余所に昂らされた熱を優先したあなたを」

2015-11-13 08:18:26
ねや @gesukore

@gesukore 「本当なら」 江雪は目を合わせなかった。まるで罪の告白でもしているような、そんな遠い目をしていた。 「私が貴方の食事についていって、貴方を守っていれば、今回のことだって起きませんでした。」 「でも、だめだったのです。」

2015-11-13 13:10:25
ねや @gesukore

@gesukore 「本当なら」 江雪は目を合わせなかった。まるで罪の告白でもしているような、そんな遠い目をしていた。 「私が貴方の食事についていって、貴方を守っていれば、今回のことだって起きませんでした。」 「でも、だめだったのです。」

2015-11-13 13:10:25
ねや @gesukore

@gesukore 「本当なら」 江雪は目を合わせなかった。まるで罪の告白でもしているような、そんな遠い目をしていた。 「私が貴方の食事についていって、貴方を守っていれば、今回のことだって起きませんでした。」 「でも、だめだったのです。」

2015-11-13 13:10:25
ねや @gesukore

@gesukore 「貴方が、誰かの血で満たされるところを、どうしても、見たくなかった。」 「私では貴方を満たせない。それは私の血が貴方をそう作り変えたから。でもそれでも、私は認めたくないのです。」 醜いでしょう、私の想いは。 と、江雪は最後に自嘲気味に笑った。

2015-11-18 21:15:45
ねや @gesukore

@gesukore 「貴方が、誰かの血で満たされるところを、どうしても、見たくなかった。」 「私では貴方を満たせない。それは私の血が貴方をそう作り変えたから。でもそれでも、私は認めたくないのです。」 醜いでしょう、私の想いは。 と、江雪は最後に自嘲気味に笑った。

2015-11-18 21:15:45
ねや @gesukore

@gesukore それきり江雪は黙ってしまった。それでも鶴丸の肩に寄せた頭をどけようとはしない。 江雪の謝罪は、彼の想いが醜いことではなく、いかに醜かろうとも決して鶴丸を手放すことができないことに向けられていた。 鶴丸はさらりと彼の髪を梳いた。 「世の美醜は数多あるがな」

2015-11-18 22:29:44
ねや @gesukore

吸血鬼江雪とショタ鶴丸の思い出 pic.twitter.com/ZrTVrn2a5b

2015-11-22 21:16:39
拡大
ねや @gesukore

私も目をつむって一生懸命江雪左文字かきました pic.twitter.com/qs6SAsRNko

2015-11-22 23:50:58
拡大
ねや @gesukore

鶴丸もかいたんですけど、ペン設定みすってたのにきづいたのは描き終わったあとでしたな… pic.twitter.com/pYM8yKCwYK

2015-11-22 23:55:10
拡大
ねや @gesukore

@gesukore そして真面目にぺんいれしてみました pic.twitter.com/2K0LmTzplt

2015-11-23 00:03:08
拡大
ねや @gesukore

@gesukore 「特に人の想いにおける美醜はな、俺はそれを向けられた奴が判断してもいいものだと思ってる。」 くすぐるように彼のうなじを撫でる 「君の想いは醜いと君は言うがな」 俯く頬をすり、と愛でる 「どうにも俺は頭がおかしいようで、どこが醜いのかてんでわからん」

2015-11-24 08:25:41
ねや @gesukore

@gesukore あごをすくい上げて今度はこちらから目を合わせる 深い湖はゆらゆらと揺蕩っていた。 「だって俺も、君だけがよかった」 そうしてなるべく優しく、できるだけ愛しさを乗せて、彼の冷たい唇を奪った。

2015-11-24 08:52:17
ねや @gesukore

@gesukore 江雪は目を見開いたまま固まっていた。それに目を細めて、啄むように口づけを重ねる。 「きみだけがよかった。」 最後には吐き出すような声音になっていた。 江雪の血で満たされないことが悲しくて虚して、恋しかった。

2015-11-24 08:55:16
ねや @gesukore

@gesukore 鶴丸と江雪の瞳から同時に涙が流れ落ちた。 限りなく狭い世界で生きているというのにそれでも満たされない、その欲望の深さを江雪は恥じ、鶴丸は愛した。

2015-11-24 13:31:15
ねや @gesukore

@gesukore 口付けを深くしながら、ぐ、と明確な意思を持って静かにソファに江雪を倒し、その上に乗り上げる。 唇をはなすと、呼気が触れる近さの間にいやらしく糸が引いた。 「俺の総てを君にやるから、君の総てが欲しい」

2015-11-24 13:31:40
ねや @gesukore

@gesukore 揺れた湖は恥じらいと期待に濡れていた。 服にかかる悪戯な手を江雪は拒まない。 するりと、白い腕が回され、いつもよりほのかに暖かい手のひらが鶴丸の背中を撫ぜる。 そうして控えめに小首をかしげて、江雪はくすりと笑ったのだった。

2015-11-24 13:32:19
ねや @gesukore

@gesukore 「…あの時からずっと、貴方は私のもので、私は貴方のものでしょう。」 ああ、ああ。 彼で満ちるはずのない自分が今、どうしようもなく満たされている。 現金なものだがしょうがない。 だって、好きなのだ。 鶴丸は柄にもなく顔を赤くして、むずがるようにはにかんだ。

2015-11-24 13:34:50
ねや @gesukore

@gesukore 鶴雪吸血鬼パロ おわり おつきあいありがとうございました

2015-11-24 14:47:21
前へ 1 ・・ 7 8