ラノベレーベルの雑誌性を強化するためにラノベ定額課金制サービスという提案
ラノベレーベルの定額課金制ってどうか、ということを少し考えた。 電子書籍で(たとえば)月額500円で一ヶ月の間、その月の新刊とそのシリーズの既刊が全部読める。ずっと読みたければ、個別に買い直してね、というもの。
2015-12-13 18:56:56ライトノベルレーベルの数、月の新刊が膨大な数になり、くわえてシリーズそのものも長大なものになっているため、そもそもライトノベルの全体像はもはや個人で把握できるものではなくなっているというのが事実であって……
2015-12-13 19:00:33その結果としてライトノベルのファンというより、個々のシリーズのファンがそれぞれにいるだけという状況になりかけているのでないか。月に10冊ラノベ読むよ、というレベルのラノベファン同士が会ったとして、果たして、そのふたりがその月に同じラノベを読んでいる可能性はどれほどか。
2015-12-13 19:03:22新城カズマさんが『ライトノベル「超」入門』でライトノベル・レーベルを「各話がバラ売りされている雑誌」とたとえていた。ジャンプとかサンデーにあたるのが電撃とかガガガだと。このラノベの雑誌性を強化するべきでないか、というのが、「定額制ラノベレーベル」という提案。
2015-12-13 19:05:42最早、月に出るラノベを全部読むことなんてできないのだから、「電撃だけは全部読んでる」「スニーカーだけは全部読んでる」「ガガガだけは全部読んでいる」という各レーベルの専門読者を増やす方向にできないか。
2015-12-13 19:07:54で、その読者同士で、「今月のウチのレーベルはこれを買え」「わかった。ウチはこの新シリーズが熱い」という情報共有をしてもらえば、結果的に新たな新人、新シリーズに注目が集まりやすくなり、ふたたび「ラノベのファン」を生み出せるのでないか……。
2015-12-13 19:10:32まあ、私は本当にビジネスの話に疎い、ただラノベを読んでその感想を書いているだけのライターなので、どれだけ現実的かはわかりませんが、なんとなく思いついたので書いてみた次第。ツッコミはお手柔らかに……w
2015-12-13 19:11:36電子書籍でレーベル限定定額ってのは角川文庫がやってたけど、成果はどうだったんだろうか…と思って公式サイトに行ったら、「500円で1500円分買えるサービス」になっていた…。 kadokawa.co.jp/ebooks/premium/
2015-12-13 19:13:34元は「月500円で100冊読み放題」のサービスだったんですね。 itmedia.co.jp/news/articles/…
2015-12-13 19:15:36.@mizunotori あーなるほど、自分が意図していたのとはちょっと違うかなぁ。つまりジャンプ読者が毎週ジャンプを読む感じで、その月の新刊を、つまんないのは読み飛ばしても良いから、とりあえず、全部目を通す読者っていうのをなんとかして生み出せないか、みたいな感じです。
2015-12-13 19:23:26オタク文化が盛り上がるためには適度なコミュニティー感が必要だと思うんだけど、ラノベはすでに広すぎる、かといって各シリーズ単位だと(アニメ化してよっぽどヒットしないと)狭すぎるみたいな感じなので、レーベルというくくりを強化する方向でどうだろー、みたいな提案である。
2015-12-13 19:25:54前島賢さんのおっしゃる「ラノベ定額制による雑誌のような横断購読」は小説家になろうのようなサイトが達成しているような気がする
2015-12-14 02:56:42おっしゃるとおりです。なろう小説のランキングのように各レーベルの新刊がならんでいて、一定額、課金すればそれを横断的にすべて自由に読める。そうした形ならコミュニティ感をライトノベルも(再度)獲得できるのでないか……と発想した次第です。 twitter.com/osaka_seventee…
2015-12-14 03:50:07時間もお金と同じであるところにはあると思うのだ。「金はないが時間はある」無料スマホゲーに奪われた中高大学生の時間を定額課金で奪い、とにかく各レーベルの新刊を読み倒してもらって選別してもらう。彼らが選んだ新刊を金はあるが時間がない層が買う、そういう関係を想定している。
2015-12-14 04:17:46読者の意見に左右されるのは商業出版では当然のことなのだけど、そこに雑誌という枠が入ると「ジャンプっぽさ」「サンデーっぽさ」「マガジンっぽさ」というようなものが生まれ、同じ少年マンガでも多様性と棲み分けが生まれる。そのような「枠」をつくるべき時期にきているのでは……と思うのだ。
2015-12-14 04:23:57多分、こーいう「細分化されたジャンルごとの最適化」みたいな話はハーレム天狗様こととくめー先生(@FXMC_ )の方が的確にまとめてくれる気がするので@を飛ばしつつ反応を期待してみるよ……
2015-12-14 04:26:31あと、ラノ天と初コンタクトした時にも話したけど、今のライトノベルというのは、月に1-3冊ぐらいラノベ読むという読者や、とりわけ新しく1冊を手に取る新規の読者には、恐ろしく優しくないと思う。 togetter.com/li/779864
2015-12-14 04:29:32月に30冊ぐらい平気でラノベ読む人間なら「最近のラノベは萌えばかり? 石川博品読んでから言え」と言ってしまうけど、ラノベをまったく知らない、でもちょっと萌えと文学が合わさったようなヘンなのが読みたい人間が、ノー予備知識でラノベ探して博品を独力で探し当てる可能性はいかほどか……?
2015-12-14 04:32:06これがレーベルごと、それこそジャンプサンデーマガジンみたく個性が出てくれば、多少はマッチングがうまくいくんでねーか? そのために、送り手受け手の相互フィードバックで、各レーベルが差異を大きくしていくシステムをラノベは意識的に作るべきではないか……みたいな話をしたいのです。
2015-12-14 04:37:33これ、一切、実現性考えずに言いますが、たとえばニコニコ1アカウントにつき(角川系の)1ラノベレーベルを選ぶ、するとその月の新シリーズが1冊無料で読めるとかでもいいと思います(既刊シリーズの2巻目以降はダメ)。そうすると電撃かファミ通かスニーカーか……という問いが生まれる。
2015-12-14 04:51:25マンガでも小説でも、メインのターゲットが面白いかどうかなんて、実際「時間」を費やして読んでもらわなければわからない。そして「コアなメイン層」から出版社が取るべきは、「金」ではなく「時間」ではないか。「コアなメイン層」の「時間」を獲得したから「なろう」は強いのではないか。
2015-12-14 04:56:54では、既存のライトノベルは、いかにして、「コアなメイン層の時間を獲得できるのか」みたいな話になると、「定額課金ラノベレーベル」、あ、でもそうか学生はクレカないよな……という話で、じゃあ誰か何か僕の代わりに考えてください……というのが今の感じです。
2015-12-14 04:59:32昔々商業出版では新刊といえば一冊1500円前後の単行本が基本であり、500円の文庫書き下ろしというのは破格の安さであり、そのかわり「安かろう悪かろう」が許される世界でした。そしてライトノベルというのはまさに1冊500円の「玉石混淆」を体現したジャンルでした。
2015-12-14 05:10:59しかしネット時代になり0円の玉石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石石混交の「なろう」が生まれ、その「玉」が1000円で書籍化されて売られる今、500円で玉石混淆のライトノベルはいかにも中途半端でありませんか。
2015-12-14 05:14:07