自由に旅する国―蒼穹の旅団―⑦

こちらは軽いエンディングです。今までありがとうございました!砂糖要素多めですので、気を付けてくださいー。 前回⇒http://togetter.com/li/914231 #蒼穹の旅団
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小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「シグマもルチアーノ見て胸がドキドキするかにゃー!」 「うわぁ!!」 リューンの首に寄りかかる猫が叫んだ。よく忘れるけど、そうだ、此奴神格だった。 「し、失礼だなぁニャルラトテプは!」 「本当だにゃー!人間はからかうと面白いにゃ!」

2015-12-22 18:50:56
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy そんなことはない、そんなことは…多分。少し口を尖らせながら僕は考える。…何度振り回されてるんだろうって。 「リューンも、笑うなぁ!」 「…若い俺を見てる気分だ」 「君のほうが年下じゃないか!!」*

2015-12-22 18:52:29
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「……」 外の会話が聞こえてまた顔が熱くなる。着替え終わって、ドキドキするのを落ち着かせるように深呼吸。そっとドアを開けてシグマの腕を引っ張って、部屋の中へ入れた後に鍵を閉めた。 「…………………」 あれ。なんで私こんなことしてるんだろ。*

2015-12-22 19:15:06
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「ぅおっ!!?」 引っ張られる感覚。不意だった。全く気付かなかった。だから僕は踏ん張れず、室内に入ったんだ。──ガチャッて、音がした。 「え、あ、ルチアーノ?」 僕はなんで今二人っきりなんだろう? 「……どう、したの?」*

2015-12-22 19:35:37
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「…………ない」 胸のドキドキも抑えられなくて、一緒にいたいのに、顔も直視できなくて、もう何もかもがわからない。自分の行動も気持ちも何も。 「わからないよ……私変になっちゃったのかな。ニャルに言われた言葉のせいで、なんか……胸が苦しくて……」

2015-12-22 19:41:57
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「ねえ、教えてシグマ。私って恋してるの?私達ってこれ以上踏み込んだらいけないよね?」 シグマに詰め寄る。お互いの息が掛かるくらいまで近くなっていることにも、意識が回っていない。*

2015-12-22 19:45:12
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「えぅ…」 詰める、追い詰められる。必死になっているのかどうすれば良いのか、何をしてるのか判断が疎かになっているのだろう。それは僕も同様。 「ま、まま待って。ニャルに何言われたの?あの、」 顔に息がかかる。僕は言葉を返そうとして、考える。

2015-12-22 20:00:13
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「と、当事者に聞かれてもっ…僕も、分かってないよっ」 今まで色恋とかした事がない。リューンを見て「いーなー」ってしか考えてなかった、深く考えては。 「…強く、一緒に居たいって」 ぼそぼそと。 「凄く…惹かれて思うのがそうって、僕の友達は言ってたけど」

2015-12-22 20:05:32
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「ぼ、僕も分からない…よっ…」 震える声で、喉の奥が熱くなって、肌の奥からジワジワと赤いものが噴き出しそうになる。変に胸の音がトンと上がって、君が聞く言葉の意味を返すのが難しい。

2015-12-22 20:10:18
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「僕は、…好き、だよ?恋か分からないけど…」*

2015-12-22 20:13:51
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「………私も好き。でも私もわかんない!」 もう我慢できずに押し倒して。 「だから、試させて」 そのまま唇を重ねようとする。* (重ねようとするなので、その後の展開はどうぞ!w)

2015-12-22 20:27:01
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 多分、ガタンって激しい音がしたと思う。だけど外が騒がしくなかったから離れているか、それとも…だけど。 「ルチアーノ、」 まさかほら、押し倒されるとも思ってなくて。力では多分真正面だと負けると思う僕は、彼女の真剣な目から反らせなかった。

2015-12-22 20:32:42
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「ごーいん、だなぁ」 頭に手を乗せて、髪を梳いて。 君の胸音が聞こえてきそうだ。 「試さないで、愛して…良いんだよ?」 レディファーストは、勿論譲ろう。君の息を吸って、吐いて、唇に舌を這わす。

2015-12-22 20:38:52
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「いつでも、どれほどでも、試してあげる。」 ぷつんって何か僕の中で切れた音が聞こえた。*

2015-12-22 20:41:34
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「で、でも怖いよ……これ以上行ったら、私達友達に戻れない……」 キスしようとして、やっぱりそこで止めた。自分から踏み込む勇気は持てない。態勢を戻してその場に座り込んだ。*

2015-12-22 20:47:58
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「…うー、ルチアーノぉ」 上半身起こして、むーっと。だけど彼女が優しいんだなぁって感じる僕は微笑むんだ。 「僕はいつでも友達だよ。」 手のひらをとって、手の甲に唇を落とした。そっと微笑んで僕は言ってあげる。 「戻りたくなくなったら、言ってね?」*

2015-12-22 20:57:39
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「そ、そういう目で見ないでよ!その……こっちだって恥ずかしいんだから……」 手にキスをされて驚くけど、これくらいなら。 「わかったよ。じゃ、じゃあはい!」 目を閉じて相手を待つことに。恥ずかしい。*

2015-12-22 21:07:40
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「僕だって恥ずかしいよ?…でも、ルチアーノが好きって、試したいって…」 目を閉じて、待つ姿。僕はひとつ君に近寄って、肩に手を置く。噛み付くように、優しく捉えて、すぐ離した。 「お試しだから、まだ友達…かな?」 君の味がした。*

2015-12-22 21:22:58
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 柔らかい感触は一瞬だけだった。それだけじゃ、凄く物足りない。そう思った瞬間、何かが弾けた。 「やっぱり友達に戻れないよ」 抱きついて、キスをする。気付いたらもう止められないよ。*

2015-12-22 21:50:13
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 求めるように、身体に掛かった体重に僕は目を開いた。だけど腰に手を回して、彼女からの気持ちを受け取った。息を吸って、柔らかい感覚を唇の先に感じたんだ。 「ん、…戻させないよ?」 とっくに切れた糸を戻す余裕がなかった。*

2015-12-22 22:21:35
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「じゃ、じゃあその……この先も」 目を逸らしながら呟く。 「前に襲ってもいいかって聞かれたことの答え……シグマになら私、襲われてもいいよ?」

2015-12-22 22:31:04
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 唇を離して、僕は君の顔を見る。そしてまた何度めかの笑顔を見せた。もっと強く抱きしめて、深めの息を零した。 「ちょっと苦しかったら、言うんだよ?……それと、」 パチンと指先を鳴らした。 窓に影がかかって、その奥から炎の音が聞こえた。

2015-12-22 22:44:18
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「お楽しみは僕らだけで、だよ?」 馬車の外でリューンが団員を追い払って火の壁を作っていたのが分かるのは、次の日のことである。

2015-12-22 22:45:12
よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@Kaga_Byakuya 「ん……、もう朝か……」 隣を見ると裸のシグマが寝てて、自分も服着てなくて……。 「〜〜〜っ!」 昨日のこと思い出して顔が赤くなる。 「………まず服着よう」 タンスから服を取り出して着てからシグマを起こしにいった。 「シグマ〜朝だよ起きてー」*

2015-12-22 22:57:34
小人白夜@ほぢょ狩の人 @Kaga_Byakuya

@yoshikacrazy 「……んぅ…?ルチアーノ?」 あれ、何をしていたのだろう。そう思って腰を上げようとして、襲い来る怠惰感を抱いた。 「…ぁ、」 そして昨夜のことを思い出し、目の前のルチアーノを見て、 「お、おはよう…」 裸の自分を見て枕に顔を押し付けた。

2015-12-22 23:06:11