「オタクは性的少数者」スピンオフ！！　紫音さんの「オタクは性的少数者をブリッジ可能か？」～BL、同性愛、ペドフィリア、LGBT～

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

「ただし」である。様々なサンプリング調査において、明らかに母数から存在することが想定される「同性愛者の友人有無」に対する回答はしばしば極端に低い傾向を示すことがあり、これは依然としてカムアウトが当事者としてリスクであることを示しているように思われる。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

つまり「BL作品が大量に頒布される社会」になったからといって「現実社会上必ずしも理解されるとは限らない」という当事者の怖れが以前根強く存在していることを示唆している（自分も両性愛であることを積極的に公言することは無いが消極的開示はしている）。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

このことは「社会一般の情報量」の総量が単純に増えるだけでは偏見が解消されない（或は却って偏見を助長する）可能性が他の被差別属性と同程度に存在する可能性を示唆していると言えるだろう。社会受容が言うほど進展していれば調査でもそのような数字になるはずだがそうなっていない。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

自分がBL作品の効用について、「社会受容を促進する」点について相対的には低く見積もっているのはこういった点を考慮している。「ファンタジーの中ならOKだし知らぬ他人ならOKだが知人だと引く」という可能性は充分に懸念に値するリスクであろう。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

とはいえ、自分はそこまでBL作品に明るいわけではないので、あくまで研究論文等を基にした現時点での判断であることは付記しておく。今後の研究結果のアップデートで異なる結論を導く可能性は決して否定はしない。あくまで現時点での話です。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

ということで、実のところ安易に表現と性自認の問題を結び付けてしまったりすると、却って「そんな表現が跋扈しているから偏見が無くならないのだ」みたいなことを招いたりする可能性はBL作品であっても低く見積もり過ぎるべきではないと思いますよ、という点で例の山口氏の論考にリンクする訳です。

涼風紫音／Protest the invasion of Russia @sionsuzukaze

勿論このことは「自由な表現」は可能な限り「自由に認めるべきだ」という立場と相違するものではなく、規制したがる側に対するにあたってのアプローチとして相性の良くない結合を行うとロクなことにならんだろ、という程度の話でもあります。い