ガールズ&パンツァーの面白い考察

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インクエッジ @02Curry

謎の島田流といっても、おそらく骨子は言葉にしてしまえば西住流と同じ「強きこと」+「勝つこと」で、しかし両者で理想とする「強者」像がかけ離れているがためにめにみえる具体的な戦術もかけ離れる…といった関係だと思う。西住黒森峰の「具体的な戦術」といえば、たくさん並べてゴリ押しのアレ。

2016-01-10 12:29:19
インクエッジ @02Curry

対し島田流は、その内容こそ語られないものの、再決定戦の流れ、そして「西住流とは水と油」げな構図の形成からいって、たぶん「単騎の戦闘力でゴリ押し」じゃない?個人戦闘力の獲得の因果が西住と逆。

2016-01-10 12:32:00
インクエッジ @02Curry

一糸乱れぬ強者像をもたらす戦術の採用と、それによる勝利を支えるために個人戦闘力を養成するが西住流なのに対し、島田流は孤高の強者像をもたらす個人戦闘力の養成が第一にあり、集団戦術は理念としては否定的に扱われるものじゃないかしら。「それによる勝利を支えるために」採用するという程度で。

2016-01-10 12:47:23
インクエッジ @02Curry

島田流として西住流を倒す使命を帯びた島田さんの戦略は「ただリザルトとして勝てば良いものではない」。それを念頭に島田さん視点の「どう勝つか」を考えると…西住でない連中はまぁどうでもいい。敵は西住姉妹だけ、これを「両方同時に相手して単騎で勝つ」てのが作戦を導く先なんじゃないかね。

2016-01-10 12:51:53
インクエッジ @02Curry

増員が成る前の予定ではたぶん「大学選抜側は試合開始からカールも含め全車1ミリも動かず、島田車単騎で大洗8輌全滅させる」プランだったと思うぞ。じっさい「オリジナルの大洗軍団は、島田センチュリオン一輌によってすべて撃破され全滅させられている」。副将の方と戦った自動車部の演出がミソだ。

2016-01-10 13:50:22
インクエッジ @02Curry

チートチューンで期待させといてホンの僅かの活躍に終わるポルシェティーガー、あれが大洗軍団ただ一騎だけ「自滅」で終わる、というところに「寓意」ってものへの演出の采配、小憎らしさがあるw あらゆる展開は他のアイデアに交換可能にみえて「こうでないといけない」積極的な理由が成立してる。

2016-01-10 13:54:46
インクエッジ @02Curry

大将である西住みほ車も含め「すべて」を「じぶんひとりだけ」でホントに撃破してみせたのが島田氏による島田流の戦い方の「誇示」ですよ。西住流を島田流が地に堕とす、というのはそこまでやってこそだろう。「ただ勝つだけではいけない」。敵方の増員劇はむしろ島田にしては好機中の好機。

2016-01-10 14:00:08
インクエッジ @02Curry

西住流本家の西住まほの参戦により、本来の西住流を相手にすることができ、さらにはみほを加えた二騎となってくれればもう「勝ってみせる相手」には申し分ない理想形。単騎ずつ各個撃破するんでなくて、西住流戦術に准えた家元のタッグ編制を「同時に」「単騎で」撃破するのが島田流の完全な「勝利」。

2016-01-10 14:06:29
インクエッジ @02Curry

単騎での戦闘力は「愛里寿>みほ≒まほ>メグミ=アズミ=ルミ」だろう。不等号はまず越えられない壁で、一騎ずつ撃破しては試合上の勝利にはなれど単騎の強さを第一とする島田流がそうでない西住流を否定することにはならない。「西住流の体現である二両編成を」「島田流である単騎で屠る」のが至上。

2016-01-10 14:18:47
インクエッジ @02Curry

命を帯びた島田大将としては、30対30の試合になった時点で、敵車が程よく減るまでの戦況は言ってみれば「どうでもいい」。「西住流を島田流が破って勝つ=西住二輌を島田一輌で破る」という形式さえ果たせば、たとえ自軍側が一方的に敗退してっても構わない。超えられない壁で各個撃破してもいい。

2016-01-10 14:23:27
インクエッジ @02Curry

急造敵軍を壊滅寸前にまで追い込めるならそこで「変則一騎打ち」を申し込めばいい、西住流のポリシーからは受けざるをえない。「島田流単騎で西住流単騎と戦うのは流派のスタイルから有利なので勝ちとはいえず、流派のスタイル同士の優劣を競うことにもならない」という背景があれば「ああなる」。

2016-01-10 14:28:39
インクエッジ @02Curry

その「互いの流派を体現して戦うための、いっけんしては変則な”勝負”」は西住流が「ド直球の西住流のスタイル」を行使し島田を下す。二輌を用いた「真っ直ぐ前に進む」「犠牲をいとわぬ」直列突撃戦法だ。戦況も戦況を導く指揮もフィニッシュブロウもすべてが「なるべくしてなる」かたちで描かれる。

2016-01-10 14:34:17
インクエッジ @02Curry

なんで自動車部はあからさまな「ズル」をするのかって、それが脚本パートと両輪となって物語を成す「脚本外のドラマパート」だから。「ルールに書いてないからという根拠で利己を図る」のは咎めらる行為じゃなかったのか?というとこからがTVシリーズから描き続ける「道」の続編たるギミックだよ。

2016-01-12 12:36:20
インクエッジ @02Curry

品位を貶める「ズル」は道に悖る行為でありながら、それ自体が「我が人生」と呼べる程のものであるんなら、それすらもれっきとした「道」として認められるんだ。戦車道をモータースポーツとして取り組み「テクニカルレギュレーションは明文化されてない隙間を突くもの」として捉えてるからああなる。

2016-01-12 12:41:51
インクエッジ @02Curry

本編で「戦車道にあるまじき」と謗られたルールの隙間を突く行為でありながら、それでも「あれこそ戦車道」と賞賛できるのは、やってるひとが「機械車輌こそ我が人生」を生きてきた自動車部だからに他ならない。「あの子らがやると立派な戦車道」「それ以外の連中がやったらズル」。スポーツじゃねえ。

2016-01-12 12:49:04
インクエッジ @02Curry

「ルールブックに書いてあるルールに基づくスポーツじゃない」。「ルールブックに書いてないルール」の比重が明文パートより極端に高く、なおかつ「その解釈にどんな参加者にも共通する解を持たない」というもの。字にしてないだけで一律に皆が従うことと決まってる、ていうんじゃないのが難儀だわ。

2016-01-12 12:56:31
インクエッジ @02Curry

自動車部は「ズル」で得た利益を何に用いるのかというと、決して自分自身の「得」とは言えないコト一点に使ってる。「車列の先頭に立って後続を強引に引っ張る」そして「自車はついに限界を迎えてリタイアし、後に続く者たちにその後を託す」…ああ。TVシリーズでの生徒会だ。チャンバラゼスチャー。

2016-01-12 13:42:09
インクエッジ @02Curry

TVシリーズの生徒会も「戦車道に悖るズルで利己を図る」のにそのじつ自分自身の直接の利益「じゃない」、というところにキモがある。生徒会はいま三年生で、廃校が予定されていたのは本年度をもって。つまり「生徒会が卒業したあと」なんだ。母校を失うのは二年生以下。それを守るためにああしてる。

2016-01-12 13:46:48
インクエッジ @02Curry

「自分たちでなく後輩のために」急造チームを編制し、試合開始直前にその内情を対戦相手に訴える程の無様をおしてまで強引に引っ張っていたのが生徒会。大会での生徒会の最後は「強敵撃破の礎となって機関ブローし白旗を上げ、後を託して退場する」。戦車アクションはただアクションに非ず、だ。

2016-01-12 13:52:26
インクエッジ @02Curry

劇場版で肩透かし気味の出番が与えられたポルシェティーガー一行は「TVシリーズの生徒会」となって、喪失した者たちを束ねて引っ張り送り出す。「自動車部が一車だけ自滅エンド」ってコトひとつとっても幾重にも物語としての必然がある。「ズルにはバチが当たる」寓意だって見立てていい。

2016-01-12 13:57:48
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