短歌観の相違について:「それなりに心苦しい 君からの電話をとらず変える体位は(佐々木あらら)」をめぐって ※更新終了
- masayaokamoto
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一夜おいて考え直すに「それなりに心苦しい 君からの電話をとらず変える体位は」の短歌は、むしろ「それなりに」という言葉が重要なのだと思います。そうじゃなかったらただの不倫の歌じゃん。 #namakaron
2011-01-24 18:45:46#namakaron 同意します。「ものすごく心苦しい」「ちょっとだけ心苦しい」「いろいろと心苦しい」だったら、つまらない歌です。人気が出る歌って、引力があるんですよ。頭以外で受けとめる、しずる感みたいなもの。広告の仕事してる人なんかは、そこに命かけてる。@sasakiarara
2011-01-24 18:50:12@sasakiarara わたし、じつはそれを選びました。もう頭にくっついているので。それに、あららさんだとはっきり感じるからです。下ねただとか、そういう意味ではないのですよ。おことわり、です。
2011-01-24 18:52:47@sasakiarara 枡野さんに続けていうのはとても畏れ多いのですが、「それなりに心苦しい」となると、なにがどう、どんなふうになんだっていうことは、こちらに預けてもらえるのです。出来上がった短歌を、ほう、とただ受け取るではなく、想像を交える隙間がそこにあるのだと思うのです。
2011-01-24 18:59:04@sasakiarara なんだか、わかったようなことを言ってすみません。他の事は何も知らないけれど、聴いた一曲については言えるのと似ていて、一句につき、その感想はきっとそれぞれに言えるだろうと思ったので、生意気にいっちゃいました。すみません。
2011-01-24 19:03:19渡辺淳一的なあるいは90年代ドラマ的な不倫男性像のステロタイプを乗り越え、かつ若者にありがちな無節操で無反省な二股でもない、いまを生きる男のため息としての「それなりに心苦しい」です。自分で言ってどうする、という感じだけど、まあ古い歌だし許して。 #namakaron
2011-01-24 19:11:49@sasakiarara 「自分で言ってどうする」ほんとうに。笑。そうですか。たったひとつの歌を取り上げるだけでもこんななのですね。楽しいです。ありがとうございます。たくさんのreoly をいつもすみません。
2011-01-24 19:15:41@saitohsaitoh 内容を知らずに勝手をいいますが、なまぬるいように見えるのと実際はものすごいんだけど相手を打ちのめさないようにしてるのが違うだけなんでは。すごいものは読みたいけれど打ちのめさなれたくはないのです。
2011-01-24 21:14:22@saitohsaitoh 昨夜は楽しく拝見しました。あららさんの歌、事実を話せば責めるであろう架空の第三者、あるいは自らの良心に対して、ものすごく、とは胸を張って言えないけど、ちょっと、よりは有効そうな弁明。という意味で巧妙な「それなりに」なのかと思いました。
2011-01-24 21:32:43@saitohsaitoh そうです。あっ今全部速記よみました。ぼくはこの「それなりに」にはやっぱり八十年代的な匂いを感じちゃいますけどね。突き抜けたところから一次元的に戻るという戦略があるけど、それの古さに微妙に引っかかっておられるのでは。ぼくは引っかかります。
2011-01-24 21:59:56@saitohsaitoh というのは、「それなりに心苦しい」という心情は、素のままで出すべきではないということなのでしょうか。気になるところです。
2011-01-24 22:00:21個人的にゆうべのシンポジウムでは、斉藤さんの「『おっぱい』より『体位』の方が口にするの恥ずかしいっすよね」発言がベストでした。 #namakaron
2011-01-24 22:08:13同様に永井くんの歌も、突き抜けたところから一次元的に戻るというように評価するのではなくて、突き抜けていてしかもやさしいというように評価すべきだとぼくは思います。戻る感じというのが何かの免罪符になっていた時代は終わったという気がするんですけど皆様はどうでしょうか。
2011-01-24 22:16:50そもそも「よくない」とも思わないし、「問題」とも思わないのです。方法論も何も……。もう少し、ほかの角度の言葉をください。魅了されない人に、魅了されろと言っても無駄だとは知っていますが。@saitohsaitoh
2011-01-24 22:35:21@kemurino 「おっぱい」も「体位」もまったく恥ずかしくない私には意味不明な発言でした。 #namakaron
2011-01-24 22:39:02@saitohsaitoh 《心苦しさの目盛りを作者が調節して》いない感じの歌で、「よくなくない」「よい」と思う例があったら挙げていただけますか。
2011-01-24 22:40:32@saitohsaitoh @satosi83 えっ、でも速いポップな詩歌に再読性とか深みなんかなくてもいいと私は思いますけどね。むしろ「それなりに」というのは、再読的にある何かに向かってふりかえる感じを読者に強要しすぎているのではないでしょうかと思いました。失礼しました。
2011-01-24 22:42:21@saitohsaitoh 昨夜のキーワードが「説得」だったと思うのですが、それは斉藤斎藤さんの本意ではないということですね。まあ、「説明」にしても、「よくないと自分は感じる」以外のことは言っていないと感じました。それこそ「それなりに」みたいな言葉を足されているだけと申しますか。
2011-01-24 22:46:06@saitohsaitoh どんな「方法」にも可能性と限界があると感じますが、《あららさんの技術の問題ではなくて、かんたん短歌の方法論の問題》とまで言う場合は、その「問題」のありかをもう少し「かんたん短歌」提唱者の私にも説得的に説明していただけても、よいのではないかと思いました。
2011-01-24 22:50:31@sasakiarara 「それなりに」は凄く大事ですよね。「ちょっとだけ」とか「少しだけ」とか「ものすごく」ではあまり響かないです。「それなりに」だからこそ『ムカつくけど愛しい…』と思ってしまいます。この愛しさの正体を140文字ではとても上手く表現できませんが!
2011-01-24 22:54:05@saitohsaitoh 「それなりに心苦しい」であることに意味があると作者自身が説明し、私もそう思っています。この歌は拙著『ショートソング』(集英社文庫)のオープニングを飾る作品です。よろしかったら、もう少し別の角度の言葉を。単に「嫌い」と言われれば、そうですかと思いますが。
2011-01-24 22:55:06それはとても興味深いですね! 名乗るのが遅れましたが、土岐友浩と申します。 RT @toiimasunomo: @kemurino 「おっぱい」も「体位」もまったく恥ずかしくない私には意味不明な発言でした。 #namakaron
2011-01-24 22:55:57#namakaron 私見では、この体位の歌について斉藤さんは気になる点をふたつ挙げていて、ひとつが「一読して意味が判ってしまうから読み返したくならない」。これは、かんたん短歌の目指すところの、「一度読んで意味が判り、繰り返し読んでも面白い」という点とぶつかります。
2011-01-24 22:58:13@kemurino こんにちは。「おっぱいバレー」という映画は、「おっぱい」という言葉を口にするのが恥ずかしい人が多くて、劇場公開時は苦戦したそうです。「モテる体位」が映画化されたら、どうでしょうね? #namakaron
2011-01-24 23:03:18