保守主義とわが国における「保守派」の問題

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ものぽーる @monopole0001

「保守派のヒーロ―」だった安倍首相が、新自由主義やグローバリズムを強烈に推進する。どう考えてもおかしいわけです。彼らの言う「保守」とは、いったい何なのか。「保守派」とは、いったい何なのか。これらの疑問が、湧いてこなければおかしいと思います。

2016-02-06 20:46:35
ものぽーる @monopole0001

バークやオークショットなんかを読めば分かる通り、保守主義の理念自体は、今も昔も変わっていません。要するに、「保守主義の原則と明らかに矛盾する行動実績」を積み重ねる人が、保守派を自称しているに過ぎないわけです。

2016-02-06 20:48:06
ものぽーる @monopole0001

「保守」という言葉の問題は、オルテガの言う「大衆の反逆」とも関連するし、カーの指摘する「ユートピアリズム」、オーウェルの言う「二重思考」や「母語の崩壊」、国際政治における日本の状況、ドラッカーの言う「経済至上主義」など、様々な要素が複雑に絡まっており、一筋縄ではないと思います。

2016-02-06 20:51:34
ものぽーる @monopole0001

【保守的であるということ】 pic.twitter.com/OOOOKtFybc オークショットの定義。抜本的改革」「グレートリセット」「一にも二にも改革あるのみ」という言葉は、保守主義の原則とは矛盾するものです「改革」という言葉を病的なまでに好むのは、革命家と大衆人だけ。

2016-02-06 21:10:16
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政治用語bot @seijiyougobot

「革新・進歩主義」理性を絶対的に信頼し、理性によって発案されたものが伝統に優越できるとして急激な改革を行うことにも賛同する立場の総称。資本主義を古いものと位置づけた時のより新しいものとしての社会主義・共産主義といったいわゆる左翼的思想を指すこともある。対義語は保守・保守主義。

2016-02-08 12:08:51
ものぽーる @monopole0001

自分が昔から不思議だったのは、保守を自称する人達が、なぜ保守「派」という言葉を使いたがるのか、なぜ「保守分断」という言葉を恐れるのか、ということ。福田恆存も言ったように、保守とは「態度」の問題であり、ある意味で個人の生活感覚に根差したものです。

2016-02-08 20:25:26
ものぽーる @monopole0001

保守主義は、確かに理論的な要素もあると思うが、基本的には「生活態度」の問題であり、概念的な「主義」「教義」とは異なった特徴を持つ。したがって、保守主義を実践している人が、少数で集まったり、同志になることはあるかもしれないけど、派閥形態の形成まで行くのは、少し違和感を感じる。

2016-02-08 20:36:06
ものぽーる @monopole0001

こういった傾向は、安倍首相の呼び方、言葉の使い方にも表れている。保守派を自称する人達の多くが、「安倍首相」ではなく「安倍さん」という呼び方を用いる。一国の首相に対して、なんとも言えない「馴れ馴れしさ」がある。別の表現をすると、距離感が近く、仲間意識が強いと言える。

2016-02-08 20:36:49
ものぽーる @monopole0001

人間というのは、身内に甘くなるのが普通。しかし、政治家を仲間意識の延長として捉え、過剰に擁護する姿勢は、どう考えても、間違っていると思う。

2016-02-08 20:43:53
ものぽーる @monopole0001

議論の目的とは、正論に近づくことであり、政治家の状況や立場を案じることではない。そもそも、現実と理想のギャップを埋めるのが、政治家の仕事です。言論が政治家の進退を案じるようになったら、方向感覚が滅茶苦茶になる。加えて、行動実績に関する責任の所在も、不明確になってしまう。

2016-02-08 20:47:56