- kintoki_naruto
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われわれ世代が若い頃に植え付けられた「遺伝論より環境論のほうがヒューマニズムでリベラル」という感覚はいまの若い人にはまったく通じないです。
2016-02-22 05:57:02進化や生存の仕組みと倫理や道徳を混同しないというのはとても大事なことだ。「科学の時代」ではそういう生物学的誤謬がかえってひどくなるようにも見える。
2016-02-22 05:48:18人々が「環境」に押し潰されていて、その環境を変える金もチャンスもない時代に環境論は人気がないです。むしろ「環境によって邪魔され損なわれているはずの生来のもの」のほうに魅力を感じる人が多くなるのでは。
2016-02-22 06:01:45同じ理由で「環境論のほうがポリティカリーコレクト」だというのも古い感覚だと思う。いまや遺伝論のほうがポリティカリーコレクトな場面がすごく増えている。典型的なのが発達障害の原因論。
2016-02-22 06:12:21「遺伝と環境」というのは「科学の問題」である以前に著しくイデオロギーの問題で、それは時代や時代精神に大きく影響されます。「環境の時代」もまたいずれやってくると予言します。
2016-02-22 06:14:10金持ちの家に生まれるか貧乏人の家に生まれるかである程度将来が分かれるというのはリベラルなんだろうか twitter.com/ynabe39/status…
2016-02-22 16:59:07まさにこれ。昔は「貧乏な家に生まれても教育を受ければ貧乏から抜け出せる」というのが「環境論」だったのが「貧乏な環境に生まれたら教育も受けられない」のが「環境論」になってしまった。
2016-02-22 21:33:49@ynabe39 貧乏だけど素質のある子に環境を与えて、貧乏から脱出させた結果、貧困層に素質のある子が減っている側面もありそうです。 勉強してる貧困層の小学生より勉強していない富裕層の小学生の方がテストの成績が良かったというニュースもありましたし。
2016-02-22 21:45:13なるほどと会心しつつ、しかしやはり環境が変えられる時代でも遺伝論がヒューマニズムとなるというのが現代のような気がする。逆に「消去しえない残余」としての遺伝の崇高化というか。成長物語には環境に左右されない萌芽が記されている。無茶面倒。 twitter.com/ynabe39/status…
2016-02-22 21:54:22@ynabe39 話はそれますけど、努力する方向がちょっと間違っている感じのする「アオイホノオ」とか、まったく努力しないけど口が上手くて周りを救ってしまい自分は転落する「描かないマンガ家」とか、自分が最近読んだものだとこういう変化球があって面白いです。
2016-02-22 21:51:36@oki_fujiwara @ynabe39 『小公女セーラ』(1985年)なんか、まさに「生まれつき」の「血統」「家柄」ですべてが解決する物語ですね。
2016-02-22 22:20:27@ynabe39 最近はナノマシーンを移植するとかの人体改造も出てきていますね ( ´ ▽ ` ) あれ?仮面ライダー?(30年回帰説)
2016-02-22 21:42:38@ynabe39 大塚英志は80年代からそうシフトしたと主張してました。それを実践してヒットさせたのが「魍魎戦記MADARA」です。
2016-02-22 22:00:03@ynabe39 私は学生時代に熱心な大塚英志の読者だったんで、彼がデビュー当時から何度もはっきり口にして批評を書いてることは保証しますよ。80年代の初期の批評にそのものずばり、努力から血統へという指摘何度もあります。
2016-02-22 22:06:55