本格調査での発見率を推計する(2)

報道ステーションでの牧野さんの解説を参考に考えました。低年齢層では先行調査の刈り取り効果が少なく本格調査でも先行調査に近い数の癌が発見されると見込まれます
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シュー @shu_n148

これが牧野さんの三角形の図を用いた解説 twitter.com/risa_mama117/s…

2016-03-19 23:32:49
rima @rima_risamama

(49)#報ステ (3/11) #甲状腺ガン特集 ◇神戸大・牧野淳一郎教授の計算 (1巡目と2巡目の検査では)ほぼ同じ数の甲状腺がんが見つかるはずだ。ただし実際は2つの三角形は2年分、ずれて重なっている。 pic.twitter.com/S2fEfxvfDd

2016-03-12 11:23:56

10歳未満では超音波検診でもほとんど発見されないので、以下の検討では三角形の起点は10歳、検査間隔は2.5年とします

シュー @shu_n148

先行調査の発見数の年齢分布が三角形になるためには、各年齢の年間発症率が一定であることが前提。しかし、本格調査の年齢分布をみると17歳以下では一定ではなく右肩上がり。そうすると先行調査の年齢分布は1次関数ではなく2次関数で下の部分の面積は三角形の面積(2次関数)ではなく3次関数に

2016-03-19 09:32:22
シュー @shu_n148

そうすると、底辺7年の図形を2.5年ズラして重なる部分の面積は、4.5/7の3乗で0.27倍。(1-0.27)×17/15=0.83倍が先行調査と比較した本格調査での発見率と推計できる

2016-03-19 10:00:01

(補足)一番上の図は年間罹患率(継続的に超音波検診を行った場合)と年齢の関係で、17歳以下の部分を1次関数(直線)仮定すると、真ん中の図の先行調査(初回検診)での発見数(率)の年齢分布は上のグラフを積分したものだから2次関数になり、発見数(率)はグラフの下の面積だから3次関数になる

シュー @shu_n148

最後の図の二次曲線の感じがイマイチわかりにくいので書き直し pic.twitter.com/cOyMlfoT7A

2016-03-19 12:01:00
拡大
シュー @shu_n148

受診率の誤差を小さくするために比較する年齢を低く限定すると、一巡目と2巡目の差が小さくなり、nが小さくなることによる推計の誤差が大きくなる

2016-03-12 08:24:12
シュー @shu_n148

他に本格調査2巡目の結果をみる時に注意が必要なことは、検査時期の早い地域ほど先行調査との間隔が長いこと。早い地域の間隔は2年半(H23/10月-H26/4月)で後になるほど2年に近づく。そのため中間結果から全体を推計すると過大評価になるし、地域差でも検査間隔の違いが問題になる。

2016-02-13 07:07:22
シュー @shu_n148

本格調査での地域による検査間隔の違いは結構重要で、検査時期の早い地域は予測線量の高い地域が多いので、検査間隔が長いことによる発見率の高さが線量応答にみえてしまう可能性がある。

2016-03-08 00:53:29

癌の発見数を直接比較する

シュー @shu_n148

10-17才付近の年齢別の受検者数は2巡目の方が多い位なので違いを無視すると、癌の発見数を直接比較できる。検査間隔を2.3年とすると、(7-2.3)/7の3乗=0.3が刈り取り分。先行調査での49人x0.7=34.3人が2巡目での予想発見数。実際の38人との差を有意とみるかどうか

2017-09-28 14:39:49
シュー @shu_n148

同じ方法で検査時17歳以下の3巡目の自然発生分の予想は、検査間隔が2年なので、5/7の3乗=0.36が刈り取り、49×0.64=31人くらい

2017-09-28 19:21:45