駆逐艦ネームシップ会議　議事録3〈駆逐艦の実力はスペックか否か〉

びりびり＠復活 @biribiri_4646

神風「ありがとう不知火!!」 不知火「では私はまだ仕事が残ってるので戻ります。また分からないことがあれば聞きに来てください」 神風「分かったわ」 受付に戻る途中、不知火は一人ごちる。 不知火「これは面白くなりそうですね…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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-演習まであと四日- 神風は書庫の窓から差し込む日の光で目を覚ます。 神風「…いつの間にか眠っちゃったんだ…」 不知火「おはようございます、神風」 神風「不知火…ずっといたの?」 不知火「当直だったので。それに眠ってる人を置いて行くことも出来ないので」 #駆逐艦ネームシップ会議

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不知火「それと…司令から伝言を預かっています」 神風「伝言?何かしら」 不知火「『調べ物もいいが早く訓練を始めろ』と」 神風「そうだった!!」 そう言って神風は書庫の出口へ走り出すが、 不知火「あてはあるのですか?」 すぐに引き返してきた。 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「誰か訓練つけてくれそうな人知らない…?」 不知火「今は作戦中で手の空いてる方は少ないので…」 神風「そんなぁ…」 不知火「とりあえず挨拶回りでもしてきたらどうでしょうか?暇な人もいるかもしれませんよ」 神風「そうするわ、ありがと」 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「誰か訓練つけてくれそうな人知らない…?」 不知火「今は作戦中で手の空いてる方は少ないので…」 神風「そんなぁ…」 不知火「とりあえず挨拶回りでもしてきたらどうでしょうか?暇な人もいるかもしれませんよ」 神風「そうするわ、ありがと…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「またここに資料見に来ても良い?」 不知火「ご自由に。不知火がいるとは限りませんが、他の人に伝えておきます」 神風「何から何までありがとう。じゃあ行ってくるわ」 そう言って神風は書庫をあとにした。 #駆逐艦ネームシップ会議

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-廊下- 神風(やっぱり寮に残ってる人は少なかったわ…残ってる人も療養中みたいだったし…一体誰に訓練をつけてもらえば…) 神風「また書庫に行って資料でも見てましょうか…」 ?「ねぇねぇそこの着物っ娘!ちょっと待って!!」 駆逐艦ネームシップ会議

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神風「はぁ…一体誰で…!?」 振り返った神風の言葉が止まる。 神風を引き留めた少女は、海鼠色のショートボブで髪が一房ぴょこんと立っていて少し垂れ目。 そして阿賀野型の制服を着ていた。 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「すいません!失礼な態度をとってしまって‼」 ?「ううん気にしてないよ大丈夫!」 神風「それでえぇっと…」 神風は先程、軽巡寮で教えられた名前を思い出そうとするが、 神風「すいません、阿賀野型の方なのは分かるんですが…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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?「ぴゃあ!それじゃあ自己紹介だね!」 酒匂「あたしは酒匂!阿賀野型軽巡の四番艦だよ、よろしくね!」 神風「よろしくお願いします!酒匂さん!私は…」 酒匂「さっき聞いたよ～神風ちゃんでしょ?」 神風「はい!神風です!」 神風「それで…何かご用ですか?」 #駆逐艦ネームシップ会議

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酒匂「神風ちゃん、教導艦もう見つかった?」 神風「うっ!…い、いえ、皆さん忙しいみたいで…」 酒匂「それならあたしが教導艦をやってあげよう‼」 神風「え!?いいんですか‼」 酒匂「もっちろん!困った後輩を助けるのは先輩の役目だしね」 #駆逐艦ネームシップ会議

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酒匂「それじゃあ艤装を取りに工廠へゴー!」 ?「まったく酒匂ったら…遠征ほったらかしてどこに行ったのかしら?」 #駆逐ネームシップ会議

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【艤装】 艦娘が深海棲艦と闘うために身に付ける装備。 艦種によって形が大きく異なる。 コアがあり、これを破壊されると艤装としての役目を失い轟沈する。 艤装は工廠又は入渠施設で修理できる。 (オリジナル設定含む。後に加筆する可能性有) #駆逐ネームシップ会議

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-工廠- 酒匂「ごめんくださーい!誰かいますかー?」 ?「は～い、いますよ～…」 酒匂「よし、中入ろっか」 神風「はい」 中に入ると、ピンク色の髪を腰まで伸ばし、顔の両側でおさげにした女性が部屋のソファーでだらっと横になっていた。 #駆逐艦ネームシップ会議

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酒匂「ぴゃあ…明石さんまた貫徹?」 明石「酒匂さんですか?」 酒匂「徹夜は健康に良くないよ?」 明石「だって提督が急ぎで調整しろって言うんだも～ん。酒匂さんからも提督に言ってくださいよ～」 酒匂「嫌だよ面倒だもん!」 明石「え～…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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横になってた女性はゆっくりと体を起こしながら酒匂に問う。 明石「それで?今日はどうしたんですか?調節はもう勘弁ですよ」 酒匂「今日は艤装を取りに来ました!」 明石「艤装ならいつもの場所に置いてあるはずだけど…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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酒匂「あぁ違うの!あたしのじゃなくてこの娘のなんだけど」 明石「この娘?」 そう言って明石は神風へ目を向ける。 神風「駆逐艦神風です!よろしくお願いします」 明石「あぁあなたが着任した神風さんですね。てことは酒匂さん、教導艦やるの?」 #駆逐艦ネームシップ会議

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酒匂「はい!今日からあたしも教導艦です!」 明石「やるわね～頑張りなさいよ!」 酒匂「はい!神風ちゃん紹介するね。この人が工廠の責任者、明石さん」 明石「明石です。何か困ったことがあったら聞いてくださいね」 神風「はい!これからお世話になります」 #駆逐艦ネームシップ会議

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明石「それじゃあいっちょ気合い入れて調節しますか!!」 神風「あの…体の方は大丈夫なんですか?さっき『調節は勘弁』って言ってたし」 神風がそういうと明石は勢いよくこちらを向いた。 心なしか、頬は紅潮し目は爛々と輝いているように見える #駆逐艦ネームシップ会議

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明石「新規の娘の艤装ですよ!?しかも今まで扱ったことがない型の艤装ですよ!!?勘弁なわけないじゃないですか!!むしろ大歓迎ですよ!!!」 神風「え、えぇ!?」 酒匂「明石さん、興味あることだったら疲れ知らずだからね…所謂ワーカーホリック?」 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「そ、そうなんですか?」 明石「さぁ神風さんの艤装はあらかた調節済みですよ!あとは試運転でデータを取って最終調整です!!いや～腕が鳴ります!!早く演習場へ行きましょう!!」 酒匂「おー!!」 神風「お、おー…」 #駆逐艦ネームシップ会議

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?「明石さ～ん!開発中の駆逐艦用大口径主砲できましたよ!!ってあれ?いない」 ??「あら?明石さんいらっしゃらないの?」 ?「どこか出かけたみたい。やっと完成したのに～」 ??「じゃあ先に演習場に行って試し打ちのデータ取っておきましょ?」 ?「賛成!」 #駆逐艦ネームシップ会議

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【工廠組】 主に艦娘の建造、装備の開発を担当する艦娘たちのこと。 工作艦明石がリーダーを務め、各艦種から最低一人所属している。 提督からの任務として嫌々所属している者から自らの目的のために所属している者等、様々な艦娘が所属している。 (オリジナル設定) #駆逐艦ネームシップ会議

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-演習場- 神風「あのっ!私、艤装の扱いとか航海術とかまだわかんないんですけど…!」 明石「大丈夫ですよ!最初は皆そんな感じですから!」 神風「そっそんな感じって!」 明石「ほら!早く行きましょ!」 そう言って明石は神風の背を押し、海へ突き落とした。 #駆逐艦ネームシップ会議

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神風「えっわっひゃぁああ‼‼」 ﾄﾞｯﾎﾞｰﾝ 明石「あっ溺れてる」 酒匂「ぴゃあ‼早く助けないと!」 神風「死ぬかと思った…」 明石「すいませんテンション上がっちゃって…」 酒匂「いきなり深いところはダメだよぅ…浅瀬の方からやろ?」 神風「はい…」 #駆逐艦ネームシップ会議