駆逐艦ネームシップ会議 議事録3〈駆逐艦の実力はスペックか否か〉

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びりびり@復活 @biribiri_4646

酒匂「ほら、酒匂が手引いてあげるからおいで」 神風「うわっわわっ揺れるぅ!」 酒匂「海の上だから当たり前だよ!」 明石「浮力は安定してるわね…酒匂さーん、そのまま基礎練入っちゃって大丈夫ですよー‼」 酒匂「りょうかーい!じゃあはりきって行くよー!」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:10:36
びりびり@復活 @biribiri_4646

?「明石さんみっけ!演習場にいたんだ」 ??「あら?あそこにいるのは酒匂さんと…神風さん?」 ?「神風って最近来た人?」 ??「ええそうよ。艤装の最終調整でもしてるのかしら?」 ?「早く試し撃ちしたーい!」 ??「ちょっと借りれるか聞いてみましょう?」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:17:33
びりびり@復活 @biribiri_4646

?「明石さーん‼」 神風が声のする方へ目を向けると、膝まである灰色の髪をリボンで後ろで二房にくくった少女と、緑色の髪を三編みにした少女がやって来た。   明石「あら。あなたたちもここに来たんですか」 ?「うん‼駆逐艦用大口径砲が完成したんで‼」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:27:44
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??「お久しぶりですね、神風さん」 神風は声をかけてくる三編みの艦娘に見覚えがあった。 神風「夕雲じゃない!久しぶりね。そっちの娘は?」 そう言われて、髪を二房に束ねた少女がこちらを向き敬礼する。 見ると、髪の表面は灰色で内側は深青色の変わった髪質だ。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:34:12
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清霜「初めまして!夕雲型のラスト、清霜です‼よろしくお願いします!」 神風「よろしくね、清霜。私は神風よ。それで二人ともどうしてここに?」 清霜「実はこれの試し撃ちをしようと思って!」 そう言って清霜は変わった形の主砲を取り出す。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:39:05
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酒匂「ぴゃあ…おっきいねぇ重巡の砲みたい!」 清霜「はい!これは駆逐艦でも戦艦並の火力が出せるようにと思って開発した『清霜砲Ⅴ』です!」 神風「『清霜砲Ⅴ』…すごいじゃない!」 清霜「でもこれまだデータ取れてないんで完成とは言えないんです…」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:45:04
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明石「それでここに来たんですね」 夕雲「少し場所をお借り出来ないでしょうか?」 明石「うん…必要なデータは取れたんでいいですよ」 清霜「やったぁ!」 夕雲「よかったわね清霜」 清霜「じゃあ早速準備します!」 そう言って清霜は海面に標的を置きに行った。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:49:43
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神風「ねぇ夕雲」 夕雲「なんですか?」 神風「清霜ってなんであんなの作ってんの?駆逐艦には戦艦の主砲に負けない魚雷があるのに」 夕雲「清霜さんはね、戦艦になりたいのよ」 神風「戦艦?本当なの?」 夕雲「本当よ。でも駆逐艦は戦艦になれないって言われてね」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 15:55:36
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夕雲「あの時の清霜さんはすごく落ち込んでたわ。でもある日急に『絶対になるんだ!』って言って明石さんの所に艤装について教えてもらいに行ったの。それからはずっと戦艦になるために艤装の開発をしてるわ。あの『清霜砲Ⅴ』もその一つよ」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 16:00:21
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神風「そんなことが…」 明石「まぁ途中からどう頑張っても駆逐艦から戦艦にはなれないって気づいて、駆逐艦でも戦艦のような火力を出せるようにするのを目標に開発してるみたいですけど、今のところ全部失敗してるんですよね…」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-06-17 16:03:20
びりびり@復活 @biribiri_4646

夕雲「でも清霜さんなら、きっとやり遂げることが出来るって信じてるわ」 清霜「夕雲姉さーん!準備できましたー!!」 夕雲「はーい!じゃあ清霜砲Ⅴ取りに来てちょうだーい!!」 そう言うと夕雲は、手元の端末を操作し始めた。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:11:25
びりびり@復活 @biribiri_4646

夕雲「清霜砲Ⅴ異常なし、発射準備開始っと」 清霜「夕雲姉さん、どう?いける?」 夕雲「えぇ、問題ないわ。装備して所定の位置についてちょうだい」 清霜「了解です!」 神風「いよいよ試し撃ちね…なんだか私までドキドキしてきちゃった…」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:15:15
びりびり@復活 @biribiri_4646

夕雲「じゃあ行くわよ…。打ち方!はじめっ!!」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:17:32
びりびり@復活 @biribiri_4646

夕雲が指示を出すと同時に、清霜の手に握られてた清霜砲Ⅴが爆発し、その衝撃で清霜は後ろにひっくり返り、一瞬の間の後、辺り一面に強烈な砲撃音を響かせ、清霜砲Ⅴから放たれた砲弾は標的を粉々に粉砕した。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:23:52
びりびり@復活 @biribiri_4646

夕雲「ちょっ、清霜さん!?」 明石「う~ん、主砲が砲撃の衝撃に耐えられなかったんでしょうか?」 酒匂「冷静に分析してる場合じゃないよぅ!清霜ちゃん!大丈夫!?」 清霜「どうにか~…」 神風「清霜っ!今行くわ!!」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:28:47
びりびり@復活 @biribiri_4646

戻って来た清霜の手には、清霜砲Ⅴだった物と、先ほどの爆発で出来たやけどの痕が残っていた。 清霜「今回は絶対うまくいくと思ったんだけどなー…」 夕雲「でも今までの中では一番良かったわ。前のなんか砲身に砲弾が詰まっちゃってまともに撃てなかったんですもの」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-01 01:33:53
びりびり@復活 @biribiri_4646

清霜「………」 神風「どうしたの清霜?手、痛むの?」 清霜「んぁああああ悔しいぃいいいいいいい!!」 神風「うわっ!?」 清霜「次こそ成功させるんだからぁあああ!!」 そう言って清霜は工厰へ走っていってしまった。 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-02 15:14:30
びりびり@復活 @biribiri_4646

神風「…ビックリした……」 夕雲「じゃあ、私たちはこれで失礼します。神風さん、練習頑張ってね」 神風「あ、うん。ありがと」 そして、夕雲も工厰へ戻っていった。 明石「いやー実に興味深いものが見れましたねぇ。完成が楽しみです」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-02 15:17:29
びりびり@復活 @biribiri_4646

酒匂「明石さんは手伝ってあげないの?」 明石「あいにくですけど私、仕事が山積みでして…」 酒匂「そっかー…」 明石「それに、私が手伝う必要は無さそうですし」 神風「それってどういう意味ですか?」 明石「近いうちに完成しそうってことですよ」 #駆逐艦ネームシップ会議

2016-08-02 15:19:49