東方歴史合同東洋編感想まとめ
歴史合同、小学三年生くらいまでの歴史知識しかない俺はgoogle先生を用意して身構えていたけど今のとこ一度も使う羽目になってないからすごい(幼稚園児並みの
2016-05-14 16:58:35東方歴史合同/幻想郷の昴東洋編 東方キャラが歴史の流れの中にいたら、という夢を現に変えたSS集 あと半年早く知っていたら絶対参加したのにとパルパルした合同誌。歴史好きとして一番最初に読まねばと思い開きましたが、掛け値なしに珠玉の作品が揃っていました。意外だったのは、飛鳥奈良時代⇒
2016-05-18 00:16:00⇒幕末、明治大正時代を題材にしたものがなかった事。第2回があるならその辺りも期待したい。全作書きたいところですが、タブレットでは限界があるのでご容赦を。まず私がこの本を読む上で重視したのは、歴史の中で東方キャラが魅力的かどうかの一点に尽きます。歴史小説読みたいならプロのがある。⇒
2016-05-18 00:16:42⇒敢えて同人を読む理由は偏に歴史の中での東方キャラの魅力に触れたいからに他なりません。それを踏まえた上でマイベストは藍田さんの「蟋蟀たち、地獄巡り」。次点でみぞれさんの「逆しまの札」でした。それぞれ刑場という死に隣接した舞台ながら受ける印象は全く違います。個別に紹介しましょう。⇒
2016-05-18 00:17:33⇒「蟋蟀たち、地獄巡り」は小島剛夕の傑作漫画首切り朝と怪奇漫画少女椿を題材に取った作品です。首切り朝は三代目吉継ですが、これは四代目。しかし、主人公は意外にも刑場で働く非人になり下がった少女なのです。彼女の目を通して語られる雰囲気がまずリアル。元々R18G系の描写が得意なだけに⇒
2016-05-18 00:18:31⇒刑場、牢、彼女が住む荒屋、彼女の無力感が匂い立つような空前のリアリティでもって迫ってくる。正直描写は抑え気味ですがR16相当です。その中で描かれる首を打たれたキョンシーと青娥の淫靡なこと!主砲が最大仰角で三式弾です。作品の分類上、彼女は何も歴史の本流を変えたりはしません。ただ⇒
2016-05-18 00:19:19⇒そこにあるだけ。ともすると何も面白くない作品になりそうですが、これが本当に青娥らしくて面白い。病弱で芳香に溺れる朝右衛門像も面白く、少女椿よろしく展開される見世物小屋のシーン、意外なクライマックスと夢中でページを繰りました。真摯に歴史と青娥の闇に向き合った結果だと思います。⇒
2016-05-18 00:20:00⇒「逆しまの札」は石川五右衛門と行動を共にした正邪の物語。それを正邪から聞いた老人が少年に語るという、又聞きの又聞き構造ですが、これも実に正邪らしくて良かった。五右衛門自身、体制への反逆の体現者であり正邪の相棒にぴったりなのですが、勿論史実は覆らない。刑場での正邪の心の動きが⇒
2016-05-18 00:20:56⇒一点のみが東方としては勿体無く感じました。雰囲気に浸れる作品は卯月さんの「クルセイダーの雨」を推します。本当にブラウン管の前にいるような迫力。そして、菫子の反応のリアリティ。さて、歴史といえば新たな発見がつきもの。それを味わえたのが、折葉さん、ゆーなさん、嘉島さんの三作品。⇒
2016-05-18 00:24:36⇒もはや佐渡が第二の故郷と化している感ある折葉さんのマミゾウが暴く佐渡や八王子の歴史、内政値高そうな雛による仙台の干拓史、地域の風土を伝える生の声。これもまた醍醐味でありました。でも忍殺はやめろw 一番ぶっ飛んでたのは町田さん。お前らタイムトラベラーかと突っ込みたくなりました!⇒
2016-05-18 00:26:43⇒総じて非常に高いレベルの合同でしたが、頒布が伸びた分クオリティアップして欲しかった部分も散見されました。特に一部ルビがないのは致命的な作品もあり、読む手が度々止まりました。前半に誤字脱字が集中していたこともあり、エンジン掛かるまで暫くかかったのも勿体なかったなと思います。⇒
2016-05-18 00:27:53⇒それらを差し引いてもやはり面白かった!の一言に尽きます。参加者の皆様、素晴らしい作品をありがとうございました。個人誌を買うハードルは高いものですが、合同でお気に入りの作家を見つけてその方の作品を読む流れができてくれたらいいな。
2016-05-18 00:29:20ちょっと真面目に感想を書くと、東方歴史合同『蟋蟀たち、地獄巡り』ともすれば小さく収まったエログロ小説で終わりそうな題材を巧みな場面転換で映画のカット割のようなリズム感で読めるのは技巧を感じました。閉塞感を感じる薄暗い室内シーンの連続から、天下の往来でやりたい放題に至るカタルシス。
2016-05-19 22:06:31東方歴史合同東洋編読了。 前半と後半は雰囲気が全く変わります。特に後半は予想した内容と全く違いました。……でも執筆陣を見て、妙な納得したのは内緒。
2016-05-22 00:47:12歴史合同東洋編を読み進めてますが「蟋蟀たち、地獄巡り」凄まじいなあ…滅茶苦茶好きだ。どこかで元ネタが少女椿と聞いたけど確かにこの最底辺の境遇と淡々とした性描写と死が軽い感じすごく丸尾末広の漫画っぽい。あとみどりちゃんのごとく心を抉る台詞が凄い、語彙力がないからアレだけどすごい
2016-05-22 23:00:47歴史合同、東西読み終わったので、感想を垂れ流してみる。 東洋は人間視点の話が多めで、西洋は妖怪視点の話が多めかなぁ。 で、読んでいて思ったのが、自分は割りと原作主義的な所があるらしく、キャラクターが過去にそういった話がありえそう!、というのが好きらしい。(続
2016-05-25 22:32:08そんな中でも一番気に入ったのは、「免罪」と「思い出はチョコレートミルク共に」かなぁ。 人間が、東方のキャラクターに影響を与えている描写がとても好き。
2016-05-25 22:40:06「遠望」楊貴妃と青娥の話。歴史をかっちり書いてる感があって初心者にも優しい。必要な情報が必要なだけ並ぶのでテンポよく読める。反面、歴史に合わせて物事が説明されてゆくので、そのあたりは描写で物語に組み込めればよかったのにと思った部分はあった。
2016-06-08 00:50:37「碧眼の姫様」橋姫と渡辺綱の話。橋姫と書いたのは、東方的には水橋パルスィなのだけど、水橋パルスィが発生するのはこの物語の後だろうな、という感じを受けたので。東方要素は薄め……とは言っても、パルスィの名前とか、あの金髪をガチの平安に馴染ませるのはなかなか難しいので悩ましいところ。
2016-06-08 00:50:53