構成作家・田原弘毅さんが語る声優ラジオ・アニラジで読まれるメールの書き方
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↑メールを読まれたい人必読記事
↓上記記事より抜粋
■ メール捌きのプロが教える“読まれるメールの描き方”
──少々メールの話に触れたのでお聞きしたのですが、ラジオ番組で読まれやすいメールとはどういったものなんでしょうか?
田原:やっぱり重要なのは短いことですね。ちょっとしたテクニックを教えると、書いたメールを自分で読んでみるんです。そうすれば自分のメールがどれくらい長いかわかるんですけど、意外とみなさんこれが出来ないんですよ。書いてるときは夢中だし、熱も入っているのでどんどん長くなってしまいますからね。
たまにA4用紙2枚くらいビッシリと書いてる方もいますけど、それを30分のラジオで紹介するのは正直、むずかしいなあと(笑)。ラジオを聞いているのは自分一人じゃないし、メールもたくさん来てるんだから、読んで欲しいんならその案配を理解した方が採用されやすいです。大げさに言えば短ければ短いほど良いんですけど、だからって一言感想みたいなのではなく、適度な長さは必要です。上手な方だと5行~6行で簡潔にまとまったメールを送ってきますね。台本ではないので、極度な長文をいただいても、申し訳ないんですが読むのに尺が足りないんです(笑)。
──いわゆる“常連”の方たちが番組で毎回読まれるのはなぜなんでしょう?
田原:そういう人たちはですね、単純に毎回10通以上もメールを送ってるんですよ。「メールを読んでほしい!」と思ってる人たちでも、大体は1通とかしか送ってないと思うんです。でも常連になるような人たちは、必ず10通、熱意があると50通とか普通に送ってきます。こちらは送り主や送ってきた数は関係なく、フラットな目線でメールを選んでいるので、たくさん送っていればその分読まれる確率は当然高くなりますよね。自分のメールが読まれなくて「またあの人か!」と思ってる人もいると思いますが、僕からすると常連の人たちの方がかわいそうなんです(笑)。だって50通も送ってるのに、ラジオで読まれるのはせいぜい1通までですから。49通は没になってるわけです。常連さんばっかりと嫉妬する前に、まずはその苦労を知っていただけると嬉しいなと思います。
だからって常連を贔屓しているわけではなくて。週に50通メールが来る番組の中に、同じ人が10通メールを送れば、その分読まれる確率が上がるのは当然ですよね。そういう意味では、採用されやすくなるコツは通数をとにかく送ることです。
──なるほど、確かにそうすれば読んでもらえる可能性は高くなりますね。
田原:……実は読んでもらいたいだけだったら、もっと高度なテクニックがあるんですよ。今話したことは、まだよくいる常連レベルの話なんです。ここからさらに上に来る人たちはですね、ラジオネームを全部変えて送ってくるんですよ。
──送るメールの数だけでしょうか?
田原:本気の人は送るメールごとに全部変えてきますよ。だから現場にメールを刷って持っていったときに「あ、こいつら同じアドレスじゃねーか!」となることもあります(笑)。流石に10通、20通も名前を変える人はそうそういないですが、名前を2~3個持っているという人は結構いるんですよ。自分が本気で凄腕だと思っていて、どうしてもメールを読まれたいのであれば、全部名前を変えることです。
──もしかしたらラジオをジャック出来てしまうかもしれませんね。
田原:下手すればそうなりますよ。100通を100の名前で送れば、読まれるのが全部自分のメールなんてこともあり得ますから。しかも常連も固まらず全部面白いメールになる。ラジオとしては嬉しいですよね(笑)。ただやっぱり常連になるような人たちは自分のラジオネームを大事にしてるし、どこかでパーソナリティに憶えてほしいとも思ってますから、そこまでする人は稀です。それでもとにかく読まれたいっていう方はぜひやってください。もしかしたら常連10人が全部自分ということも出来るかもしれませんよ(笑)。
──そのような手法は、ラジオを作る側の人間としてはどういう思いなんでしょうか?
田原:僕はメール捌きが主体ですから、やっぱり面白いメールをたくさん並べたいんですよ!(笑) だけど、何通か選別していても、パーソナリティさんが気を使って同じ名前は読まないようにするので、「ああ、せっかくの面白いメールが……」という寂しい思いはしています(笑)。番組のクオリティを上げるのであれば、そういうことをしてくれると嬉しいですね。そのレベルのラジオはあまりないですから。
──凄く密度のある世界ですね。
田原:僕はアニラジ屋なのでまだその程度ですが、伊集院光さんのラジオ(※7)なんてきっとメールが万単位で来てると思うんですよ。多分ですけど。それでも毎回読まれる人たちって何通送ってるんですかね(笑) もしお会いする機会があったら、ぜひ聞いてみたいですね。
ご参考
↓パーソナリティに好き嫌いはあると思いますが、読まれやすいメール講座をやってます。内容は秀逸です。見る価値はあると思います。