- s_and_a_room
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1 遠くからすばるの声がする。 どこ? お風呂場? 『何?』 「後ろ変ちゃう?」 …また短く切って。 バリカンを片手に、鏡越しにこっちを見る。 『もう少し長くてもよかったんじゃない?』 それ、長さ設定できるやつじゃん。
2015-12-10 03:20:212 「ええやん。めんどい」 頭をガシガシ掻くすばる。 「どやねん」 『まあ、大丈夫』 よっしゃって言いながら、蛇口を捻る。 「うわっ!?」 『わあっ!』 蛇口からじゃなく、シャワーから勢いよく吹き出る水。
2015-12-10 03:20:453 すばるだけじゃなく、私まで濡れちゃった。 「もー…冷たいー」 『すまんって』 すばるは殆ど裸だからいいけどさあ。 もう…着替えよ。 浴室を出ようとすると、腕を掴まれて。 「脱いだらええやん」 『えー…まだやることあるんだけど…』 「何かされる思てんの?」
2015-12-10 03:21:364 喉の奥でクックッと笑う。 『…』 「ええやん。頭洗って」 水だけじゃ落ちへんねん、と、私の服に手をかける。 言い出したらきかない。 まあ、いいか。 「はい。ばんざーい」 楽しそうな笑顔。 されるがまま、裸にさせられた。
2015-12-10 03:22:116 まだ昼間なのに、お風呂場で二人。 白い泡に短い髪の毛が混じってる。 ちゃんと洗わなきゃ後々チクチクして鬱陶しいやつ。 なるべく丁寧に、隅々まで洗ったつもり。 シャワーで流して。 『はい、終わり』 「さんきゅ」 頭をブルブル振って、水を飛ばす。 …猿?
2015-12-10 03:23:007 「次、お前な」 振り向いて、ニヤリと笑うすばる。 『…いいよ、私は…』 「綺麗にしたるって」 強引に浴槽の縁に座らされる。 泡を持った手が、体の上を滑る。 緊張と、少しの期待で、縁を掴む手に力が入る。 でも、意外にもその手はどこにも止まらず、全身を滑って。
2015-12-10 03:23:328 「はい、終わり」 シャワーで泡を流される。 思わず、大きく息を吐いた。 「何?」 『…ううん…』 勝手にお預けを食らったみたいで、体がそわそわする。 「…ふっ。わかりやすいな、お前」 顎を上げられて、キス。 すぐに唇は離れて、膝を割って体が入ってきた。
2015-12-10 03:24:069 「ここ、な」 私のソコに手を伸ばす。 いつの間にか、と言うか、やっぱり。 そこはもう溢れていて。 そのまま座って覗き込んでくる。 『…ぁ…あぁ…』 恥ずかしくて閉じようとした足を止められて。 「自分で、広げ」 低く命令されて、操られるように、震える手でソコを開く。
2015-12-10 03:24:5210 『…あ、やだ…』 思わず出た、拒否の言葉。 そんなものは気にも止めず。 「ここもな」 すばるの指が入ってくる。 ゆっくり、奥まで。 「綺麗にしたる」 掻き出される、すばるの精液。
2015-12-10 03:25:2611 毎日欲望を吐き出されて、いつも中に溜まってる。 それをグチャグチャと音を立ててかき回しながら、私の愛液と混ぜていく。 綺麗にする その言葉が頭の中をぐるぐる回る。 自分の声と水音が浴室に響いて、更にソコを汚してしまう。
2015-12-10 03:25:4912 「よく見えへんなあ」 いきなり、ズルッと指が出て行った。 崩れそうになる体を何とか支える。 まだ、手を離していいとは言われていない。 「綺麗に、したる」 手にあるのは、さっき使っていたバリカン。 さっと血の気が引く。
2015-12-10 03:26:0313 『や、やだ…やめ…』 震える声で懇願するけど。 「動きなや。怪我すんで」 大きな振動音。 恐怖で体が動かない。 金属の冷たい感触と、毛を噛む微かな痛み。 ソコに伝わる振動。 もうなにがなんだかわからなくて、口を大きく開けながら、ただ呼吸することしかできなかった。
2015-12-10 03:26:2614 少しずつ、黒い面積が減っていく。 私の、何かが奪われていく気がする。 そこを開いて手伝っているのは、私の手、だ。 「細かいとこ、これじゃ無理やな」 振動音が止まり、今度はカミソリを手に取る。 お願い…もうやめて…
2015-12-10 03:26:5815 言葉にすることも、そこから目を離すことも出来ない。 ただ体を強張らせていた。 泡を乗せて、ゆっくり肌に刃を滑らせる。 傷つけられるかもしれない恐怖。 くすぐったさに、肌が波立つ。 「…よし」 刃が離れて、泡が流される。 安堵の息を吐いて、目を閉じた。
2015-12-10 03:27:1716 「ほら、見てみ」 促されて、目を開ける。 『…っあ…あ…ぁ…』 言葉にならなかった。 今まで茂みに隠されていた、一際白い肌。 産まれたままの恥丘。 剥き出しになった、赤い突起と奥に覗く襞。 何もかもがただイヤらしくて。
2015-12-10 03:27:4017 血が一気に沸騰したように全身が熱くなった。 体がガクガクと震え、一気に昇り詰め…そして堕ちた。 力が抜けて、すばるの肩に縋りつく。 そのまま…生暖かい液体が、私の足を汚した。 チョロチョロと音を立てて滑り落ちていく。 もう、どうにも出来なかった。
2015-12-10 03:27:5618 「…う…わ」 遠くに聞こえるすばるの声。 キーンとした耳鳴りが遠ざかって、ようやく意識が戻ってくる。 「…また汚してもうてるやん」 黙って小さく首を振る。 開きっぱなしの口から、涎が糸を引いて落ちる。 「漏らしてもうたな」 『や、言わ…ないで…』
2015-12-10 03:28:1419 肩で息をする私の下で、すばるがソコを開く。 「お前、ここにホクロあるん、知ってた?」 …知らない 「こんなん、されたことある?」 …ないよ 「漏らしたんは?」 ないよ…すばるが初めてだよ… 黙って首を振る。 「ほな、今日は初めてがいっぱいやな」
2015-12-10 03:28:3620 嬉しそうに笑いながら、唇を重ねてくる。 抱きしめられて、深く、舌を絡めあう。 震える体ですばるに縋りつく。 それから、もう一度綺麗にしてもらって。 力の入らない体をベッドに連れて行ってもらって。 明るい部屋で、綺麗にしてもらったソコを、また広げた。
2015-12-10 03:28:5321 朝、下着をつけようとして吃驚する。 布地が直接当たってしまって、真っ直ぐ立つことも歩くこともできない。 あの無意味だと思っていた茂みの意味を、知る。 「どうしたん?」 腰の引けた私を見て、一瞬不思議そうな顔をしたすばる。 でもすぐに理解したようで。
2015-12-10 03:29:1622 「何も履かんとグチャグチャになるか、履いて擦ってグチャグチャになるか、どっちかやろ?」 ニヤニヤ笑いながら私を見る。 「どうするん?」 どうするって…。 …本当に、抵抗すればよかった…。
2015-12-10 03:29:33