現在戦争画展 アーティストトークとキュレーションを巡ってー

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布施琳太郎 @rintarofuse

みそにさんの実況には感謝しています。現場の断片を示すという機能において、しかし、みそにさんの意訳なのでお手柔らかに頼みたい。発言の趣旨が違うものもあるし、ネタとしての発言もガチになっているので。でも完全にありがたいですね。

2016-08-21 00:43:44
みそにこみおでん @misonikomioden

現在戦争画展、第二回目トーク盛り上がりは中島晴矢氏のツイートが一因ですが、その前からなんとか記録へ残そうと奮闘しSNS上でも奮闘していた中山いくみ氏の努力もあると思います。

2016-08-21 01:34:39
黒瀬陽平 @kaichoo

現在戦争画展、ひとまず話題になっているようなので、それをもって一定の成果が出たと言うことは間違いじゃない。でも、キュレーターや主催者が「批判はあったが、そのような場を作ったこと自体に意味があった」と言ってしまうのはよくない。そこはぐっとこらえて、批判に応じてほしいところ。

2016-08-21 04:01:01
黒瀬陽平 @kaichoo

あと、他人の企画を見ていると冷静になれるのか、今日の現代戦争画展のトークなんかは、やっぱり入場料を取って記録を残すなり、有料配信するなりしたほうが絶対いいと思った。有料にした上で、どれくらいの、どんな人が聞きにくるのか、というデータも重要だし。

2016-08-21 04:11:10
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

阿佐ヶ谷TAVギャラリーで開催中の「現在戦争画展」を見てきた。前評判とは裏腹になかなか見ごたえのある展示なのではないかと思った。僕がすでに知っている中島晴矢、中山いくみ、ハタユキコ、布施琳太郎の四人の作家に限ってみても、出展作にはそれぞれの「らしさ」が鋭く表れていた。

2016-08-21 17:35:35
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

未知の作家としてもエザキリカ、金藤みなみ、桜井貴、李晶玉などには目が惹かれたし、他の作家もそれぞれ思考と労働を経た上で作品を出しているという印象があった。会田誠、根本敬、じゃぽにかなどのベテラン勢もいる。ただのグループ展として見る限りこの展示は大変充実していると思う。その上で…

2016-08-21 17:43:35
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

ただのグループ展として見る限り大変充実しており、しかもその充実は戦争画というテーマの設定と無関係でないことも認めたその上で、なお戦争に対するリアリティが根本的に欠如しているという中島晴矢が述べた批判が妥当するという側面が、拭い去りがたくあるのである。

2016-08-21 17:46:18
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@hanapusa 20代作家が多い展示であることを踏まえ、もはやベテラン扱いでよいだろうと考えた次第です。

2016-08-21 17:49:21
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

リアリティの欠如。しかし考えてみればこれは戦意発揚の道具として描かれた第二次世界大戦時の戦争画にも当てはまることであったと思う。戦争画はそもそも最初からイデオロギー的ファンタジーの投影されるスクリーン以上のものではありえないのではないか。これはリアリズムで克服できることなのか。

2016-08-21 17:54:46
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

従軍画家という制度があれば、というかそもそも現実に戦争が起こっていれば、リアリティのある戦争画(=戦争についての表現)を作家は生みだしえただろう、という仮定があるとして、その仮定の正しさを疑わしむるようなことが現実にはむしろ生じており、それこそ現在的戦争の問題ではないだろうか。

2016-08-21 17:58:28
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

たとえば、おそらく目下のところ最大の戦争である、ほとんど永続的にも感じられる地域紛争の連鎖としての中東問題に半世紀首を突っ込み続けた挙句自国がテロ攻撃を受けたアメリカで一体どのようなリアルな「戦争画」が生みだされたか、考えてみればよい。トランプという存在が戯画としてあるだけだ。

2016-08-21 18:05:49
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

僕は「戦争画」の不可能性を言いたいわけではないし、中島晴矢の同展への批判と苛立ちは完全に理解できるものとしてある。僕が言いたいのは、戦争という対象がたとえ目の前にあったとしても、それは巨大かつ複雑ないわば「ハイパーオブジェクト」なのであって、容易に描けるものではないということだ。

2016-08-21 18:10:04
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

情報技術の存在やドローンやロボット技術などの発展を考えると、これからの「戦争」は、たとえひとつの戦場で行われるものであっても、複数のヴァーチャルな視点とタイムラインの超立体的綜合として把握する他ないものとして立ち現れてくることになるだろう。戦場はますます「バロック」になるだろう。

2016-08-21 18:19:14
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

その「必要」(坂口安吾)にもとづき技術的な精緻さと複雑さをますます極めていくだろう未来の戦争において、芸術家たちが戦意発揚のために「使える」ものとして動員されることが果たしてあるのか。答えは否ではないかという気がする。これは、芸術の地位低下という一般的事実から単純に帰結する。

2016-08-21 18:29:38
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

阿佐ヶ谷駅前で作家の中山いくみに偶然出くわしさっきまで話していたためツイートが中途で止まっていた。が、だいたいツイートしたいことはツイートした。

2016-08-21 19:15:44
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

現代的要請としての「美学の政治化」をたしかに果たした後でもなお、全体としての戦争は容易に描くことの能わぬ超立体的な怪物的オブジェクトであり続けることだろう。部分たる無数の紛争とテロ攻撃は、貧困と無知から生じる身も蓋も救いもない超平面的な地獄それ自体であり続けるだろう。

2016-08-21 19:28:56
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

特殊的出来事としての「大東亜戦争」を知らない世代だからこそ普遍的立場としての恒久的平和主義に立てるのだ、という紋切型に流されないよう批判意識を保つということは、大事だと思います。その点では晴矢さんと完全に意見一致していると思います。 twitter.com/haruya02/statu…

2016-08-21 19:38:04
中島晴矢『オイル・オン・タウンスケープ』発売中 @haruya02

ただそれって「戦争を知らない子供たち」みたいな話で、70年代から何も変わってないじゃん!みたいな自己批判・展示批判の意識があったのは確か。そうなると「現在」じゃないからさ。むろん戦争画がリアリズムを装ったファンタジーだとして。 @sensualempire

2016-08-21 19:13:30
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

僕の感想はたぶん理解されづらいものだろう。というのも、一方で僕は展示そのものは純粋に充実している、と肯定的な感想を述べておきながら、他方でそもそも現在および未来の戦争に芸術家が有効な仕方で関わっていく可能性自体が極めて低いだろうという、企画趣旨の全否定的なことを述べているから。

2016-08-21 19:48:57
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

要するに僕はアイロニーを述べている。そしてそれ以外の何も述べていない。しかし作家は、その種のアイロニーに留まって安心しているわけにはいかないのだろう。僕としては、このアイロニーのまどろみを破るような成果が今後、来年でも10年後でもいいから出てくることをひとえに願う。

2016-08-21 19:59:11
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