「現在戦争画展」(TAV GALLERY)[ 8/5 (fri) – 8/28 (sun) ]
- BUNKA_MUSEUM
- 2491
- 4
- 0
- 0
その「必要」(坂口安吾)にもとづき技術的な精緻さと複雑さをますます極めていくだろう未来の戦争において、芸術家たちが戦意発揚のために「使える」ものとして動員されることが果たしてあるのか。答えは否ではないかという気がする。これは、芸術の地位低下という一般的事実から単純に帰結する。
2016-08-21 18:29:38現代的要請としての「美学の政治化」をたしかに果たした後でもなお、全体としての戦争は容易に描くことの能わぬ超立体的な怪物的オブジェクトであり続けることだろう。部分たる無数の紛争とテロ攻撃は、貧困と無知から生じる身も蓋も救いもない超平面的な地獄それ自体であり続けるだろう。
2016-08-21 19:28:56特殊的出来事としての「大東亜戦争」を知らない世代だからこそ普遍的立場としての恒久的平和主義に立てるのだ、という紋切型に流されないよう批判意識を保つということは、大事だと思います。その点では晴矢さんと完全に意見一致していると思います。 twitter.com/haruya02/statu…
2016-08-21 19:38:04ただそれって「戦争を知らない子供たち」みたいな話で、70年代から何も変わってないじゃん!みたいな自己批判・展示批判の意識があったのは確か。そうなると「現在」じゃないからさ。むろん戦争画がリアリズムを装ったファンタジーだとして。 @sensualempire
2016-08-21 19:13:30僕の感想はたぶん理解されづらいものだろう。というのも、一方で僕は展示そのものは純粋に充実している、と肯定的な感想を述べておきながら、他方でそもそも現在および未来の戦争に芸術家が有効な仕方で関わっていく可能性自体が極めて低いだろうという、企画趣旨の全否定的なことを述べているから。
2016-08-21 19:48:57要するに僕はアイロニーを述べている。そしてそれ以外の何も述べていない。しかし作家は、その種のアイロニーに留まって安心しているわけにはいかないのだろう。僕としては、このアイロニーのまどろみを破るような成果が今後、来年でも10年後でもいいから出てくることをひとえに願う。
2016-08-21 19:59:11リアリティ問題もそうだけど、おれの批判は割と空間的・人選的なポイントだったのかも。目下われわれが「戦争というリアリティのなさ」しか描けないのは自明で、俺の作品も「リアリティがないというリアリティ」といった類のアプローチだったように思うから。@sensualempire
2016-08-21 19:09:49ただそれって「戦争を知らない子供たち」みたいな話で、70年代から何も変わってないじゃん!みたいな自己批判・展示批判の意識があったのは確か。そうなると「現在」じゃないからさ。むろん戦争画がリアリズムを装ったファンタジーだとして。 @sensualempire
2016-08-21 19:13:30@haruya02 70年代の「戦争を知らない子供たち」は戦争を知っている親たちに対する対義語なので、もはやそれですら無いと思いますよ。
2016-08-21 19:49:47@4649tadanoossan たしかに。もはやカウンターではないですね。ただ順を追うと、じゃあ80年代ポストモダニズムと変わらないのでは、という自責が。笑
2016-08-21 19:57:51琳太郎の白いキャンバスは、九鬼・ボードリヤールラインで見た上で否定的に捉えていたが、これまでの琳太郎ラインで風景画として見れば肯定的に捉えることもできる。風景への敗北宣言であるとしても。
2016-08-19 04:09:23布施琳太郎のこの絵。タイトルは"norms painting 03"だが、ぼくは「ティッシュ・ペインティング」と名付けたい。意味はそのままだけど、文脈は風景画。風景としてのティッシュ。 pic.twitter.com/f6tdKVb5HH
2016-08-19 04:18:32昨夜の現在戦争画展トークを聞いて、中島晴矢くん宛てに、手紙を書きました。 自然、風景、戦争 hanapusa.com/text/critic/st… @hanapusaさんから
2016-08-21 21:09:11@japonica_art そうそう。だから、「戦争画展」と銘打った以上、戦争の表象について語っても仕方ない、というかカテゴリーが違う気がするのよね。あくまで「戦争画」について考えるべきだったと思う。オレはそれには乗ってるんだけど、参加者には乗ってない人も多いという結果にw
2016-08-22 03:15:12@hanapusa そうなったときに「戦争画」という単一のイメージによって称揚/批判されるような戦争って、現代に存在するのかって思うと、なかなかね。複雑な状況を画面にふんだんに盛り込んで、それがかつての戦争画の群像的構図を更新するとか、あるかな〜。
2016-08-22 03:26:14@japonica_art まずはそこから問題設定がはじまるよね。オレは批評的に見るから、その問題系に留まりつつ突破することを選択するけど、作家はそこからいかに別の道に進むかという技の見せ所になるわけだが。。。そして、最初の問題設定を無視はできないはずだが。
2016-08-22 03:33:33@hanapusa 当時の従軍画家に描かせたような目的意識は、現代の画家にたいして要請がないしな(現代でそれを担うのはNHKなど)。
2016-08-22 03:43:55@japonica_art ドキュメンタリーという打ち返し方はあり得たよね。イチローくんだけはドキュメンタリーと呼べるかも。カンボジアの地雷地帯をただ歩くだけの映像ね。でも戦争画とは呼べないことを自分でも分かっていたようで、映像と一緒に平面作品も出品してた。
2016-08-22 03:46:37@hanapusa じゃぽにかはね、絵に固有の水準の紛争しか描かないって決めてたんだよ。だから著作権なんだよ、HAHA〜
2016-08-22 03:51:38@japonica_art 著作権に拘ると”ミクゴクウ”は面白くないと思うけど、ミクも悟空も白人への憧れが捻れたかたちで現れていることなどをベタにテーマにすればよかったと思う。
2016-08-22 03:54:23@japonica_art いやまだまだ議論すべきだよ。そして、著作権は絵に固有じゃないからね。むしろ映像の著作権のほうが現在的には大きな問題になってるんだから。流行りものに乗っているようで乗れないのがじゃぽにかのいいところでもあるけど、今回は悪いほうに出たね。
2016-08-22 03:57:20