#ふぁぼした方をイメージして小説を書く 元カノを誤訳

ふぁぼした方をイメージして小説を書きました。
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伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku あーるさん 鏡に映る私は一瞬だけ自分じゃないような気がしたのはなぜだろうって思いながら自分と目が合っている。目が合うということは目合いということで、私は私を見つめている。今は夜かな、時間の感覚がわからなくて、毎日が毎日のように毎日な気がする。

2016-08-22 23:21:37
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku *さん 音が鳴っているの私は肌で感じる。歌う彼氏は首を少し傾けて遠くにいる誰かに向けて歌っていて、私じゃない誰かを見ている。前に私のために作った曲があると彼は笑っていた。私は笑えなかった。ささげないでほしいし、私を理由にしてほしくなかった。

2016-08-22 23:26:34
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku ワンナパさん 風が吹いて、緑が揺れる景色を私は見ていた瞬間、光が私を包んだような気がした。全てを知ったような、そんな感触を写真に撮れたらよかったのに、今日に限ってカメラは持っていないし、その瞬間の意味を伝えたいのに、伝えたい人には届かない。

2016-08-24 13:28:41
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 栗山さん 道がある。これから歩く道だし、進むべき道だとはわかっているのに、動けなくてうずくまってしまう。誰かがいればと、スマホのラジオアプリで誰かの声を聞く。誰かは話し始める。ハロー聞こえますか。その問いに私は答えようとする。声は出ないけど。

2016-08-24 13:30:49
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 寝る子さん 隕石が落ちて来るらしいと兄が言うので、私は車に乗る兄について隕石を見に行く。Twitterは滅亡に喜ぶ人や悲しむ人がいて、私は何を思うだろうと思っても、実感はなく、隕石が落ちる場所で来た。兄がバットを私に渡す。打とうぜ、彼は笑う。

2016-08-24 13:33:20
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 菊地さん 耳をふさぐと地鳴りのような音が私の中で響く。その音に私は唸り声をあげてみる。音が重なる。自分が自分でなくなる。風が吹いて木が揺れた瞬間のような、そんな気がしたと、独り言。家が鳴って、返事のように響く。

2016-08-24 19:08:39
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 曖昧さん 電車に乗っている。毎日同じ場所へ向かう私がどんどん増えていく。私が増える。電車の前にいる人も私で、隣の人も私、私がどんどん増えていく。 それは大学に向かっているせいか、それとも好きな人ができたせいなのかもしれない。

2016-08-24 19:13:29
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku あつこさん 言葉を探して私はさまよっている。ここは森だろうか、どこだろう。上には木々の隙間から月が見える。 月が言った。 言葉はどこにもないよ、 森を出て深呼吸をして、私は声を出す。それから言葉が始まる。私の好きな言葉。

2016-08-24 19:15:11
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 空洞さん 私の好きなバンドは売れない。レジに立っているとよくわかる。自主制作で作られた私の好きなバンドという私の所属しているバンドは売れない。全然私の元へCDRが運ばれない。本人がレジをやっているのに、私の好きなバンドというバンドは売れない。

2016-08-24 19:17:01
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 遺影さん 彼は若者のすべてのようなリズムを口ずさんでいた。私は心の中で歌う。最後の花火を見たいな、と言えたらよかったのに。簡単に言えるはずなのに、もう夏が終わる。打ち上がった花火は来年まで咲かない。

2016-08-24 19:18:41
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku もはやさん 私を救うのは私で、私を信じられるのは私しかいない。でもその私がもう崩れてしまいそうで、どうしようもなくなる。だから教室の誰かの机の上に上靴のまま立ってみた。 黒板の上にある時計と目が合う。時間は夕方、遠くで部活の音が聞こえる。

2016-08-24 19:20:33
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 森本さん 窓の中のように切り取られた四角の中には私はいなくて、私はどこにいるのだろうと切り取られた風景を見つめている。もう少し何かがあれば、でも足りない風景はわからない。足りないのは私だと気づくのはまたいつか。

2016-08-25 00:52:21
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku こまんたれさん 誰かの毎日が気になる毎日で、夏は暑くて他人は誰なのだろう。天井を見つめる。扇風機の風が当たる。僕は誰だろう。私は誰だろう。そんなことを考えてみる。 扇風機は首を横に振り続けている。

2016-08-25 00:55:39
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 王木さん 小説の中にいる自分は僕だろうか、そんなことを考えつつ書く文章は、自分ではないみたい気がした。 どれが正解だろうか、どれが良いのだろうか。迷っている間に夜になる。そして朝になる。

2016-08-25 00:59:35
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku りこさん 好きなのだろうか。考える。考えるくらいならば好きじゃないのかもしれない。好きってなんだろう。突然アマゾンに放りだされたような虚無感にAmazonで欲しいものリストを入れているような曖昧な気分の隙のある好きを続けていいのだろうか。

2016-08-25 01:02:47
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku あちゃさん ジャンプした。泣きそうになった。昔や未来が混ざって、現実になる。昔はどうだった。聞いてみる。誰にだろう。夜が今になって、朝が未来で、夜が過去になって、少しだけ唇を噛んだ。少しだけ血が流れた気がした。鉄の味が広がる。

2016-08-25 01:07:44
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku みくさん 教室の私は自分ではない。本当の私はどこにいるのだろう。 教室の中を見つめる。カーテンが踊るように揺れている。私はこの中にいるのか不安になる。 カーテンの方が生きているようだ。 小さく声を出してみる。教室の中では誰も聞いてない。

2016-08-25 01:14:59
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 掬さん 雲が形を変えるように、その形を覚えていないように、私は生きていて、私を見ている人は私を見ていない。私を見ていないってなんだろう。大丈夫と言われる。でも言われたい人には言われない。形を変えるのは私も雲も。

2016-08-25 08:31:37
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku あきこさん きっと最後まで、私は見ているのだろう。たぶんきっと切り取られた姿を私だけが知っている。砂漠から砂金を見つけるように、見つけて欲しいし、見つけたい。私は遠くに少女を見つける。そして見つめる。 ワンピースを着た少女だ。

2016-08-25 08:34:36
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku ながりこさん 誰かを好きという気持ちだけで生きていると、自分が消えると書いた人は誰だっけ。思い出そうとしても道路に落ちた片方の軍手のもう片方の行方のようにわからない。 い号室の患者が浮かんだ。小説の中にいる自分を探す。ずっと。これはらも。

2016-08-25 10:28:25
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku じょむさん 夏休みが終わっても、暑い毎日が続いてエアコンの風と扇風機の風を浴びながら、次のバイトのことを考えてしまう。突然、呼び出してほしいような夜に暑い毎日を味わいつつ、エアコンの風に少しだけ寒いと思ってしまった。

2016-08-25 15:56:41
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku ようさん 体が重たくて、布団の中に吸い込まれていく。体沈んで、どんどん私は地中へ潜っていく。目を閉じる。少しだけ暑く感じて、目を開けると、いつの間にか反対側。起き上がってみると、逆さの世界は少しだけ居心地が悪い。

2016-08-25 16:14:24
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku 赤飯さん 濡れたコップを撫でていた指が切れてしまうような気分だ。彼はどこへ行ったんだろう。返事がない返信は死んだ言葉たち、私は何度か送ってみるねど、既読にならない。私をこんな気分にさせるなんて、原稿用紙100枚以上の反省文を提出させなきゃ。

2016-08-25 16:16:38
伊藤 @_goyaku

@motokano_goyaku どんさまさん 夏が終わらなくなってもう12月になってしまった。暑いクリスマスは変な気分で、でもオーストラリアとおんなじだよ、と彼氏が言う。でも私はなんか違うんだよ、と言ったけど、そのなんかはなにかわからず、蝉の音を聞いて私は誕生日を迎える。

2016-08-25 18:16:09