- haikyobungeibu
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⇨その一連の流れがとてもとても気持ちよかったです。 あと、ストーリーについて思ったこといくつか。 今回の話はとにもかくにもやはり、 途中で主人公の顛末が明かされてしまうというところに一つ大きな特徴があると思いました。これについては良かったところ悪かったところがある様に思います⇨
2016-09-09 03:44:25⇨良かったなと思うのは、結末がわかっているから、いま。ここで。何が起きるのか。それによってだれがどんな影響を主人公に与えるのか、ここに観客が集中できる様になることだと思いました。 雪子の物語の顛末、から 周りのキャラクターと雪子の関係、へと 観客の視点が自然とシフトしていく。⇨
2016-09-09 03:52:57⇨自殺した雪子を実際殺したのはだれなのか?もしくは何なのか? そういう風に見る様になる感覚を覚えました。 悪かったところ、というか僕の勘違いなのかわかりませんが、 そんな風な視点で中盤以降を観ていて、 雪子の友人たちを結構注目してみていました。 でもそしたら⇨
2016-09-09 03:59:05⇨ラストでウラジとの関係性が描かれたのであーってなってしまった。そっちなのかーってなった。 ただそれだけです。 そして、 結末について思うところ。 何でみんな死んじゃったんだ!!! これです。笑 死ななきゃいけなかったのかなーと思った。 生きて苦しめよ!!と思った。笑⇨
2016-09-09 07:16:06⇨この辺りは好みな気がしますし、何か意図があるのかなとおもいますがわかりませんでした。 全体を 事実の記録 としてみると死んでます、のほうがすっきりする感じはあるのかな。 物語 としてみると生きている方が苦しみと希望がある様に思う。 まとまらないですがこんな感じです。
2016-09-09 07:19:30今さらですが、廃墟文藝部「小説家の檻」の感想と勝手な解釈を。 とても好きな世界観でした。ひとのトラウマをえぐっていく話は、観ていて疲れますが、それが良い。 色や余計なものを廃した舞台で、小説を読んでいるような感覚にもなりました。 (つづく)
2016-09-10 22:32:48(つづき) 唯一の理解者を得た雪子。唯一の理解者でいたかった幸太。過去に捕らわれていた頼子。自分を殺したかった裏地。 頼子は、登場人物の中で一番普通で、観ていて共感できる役だと思う。 個人的には、これは頼子が過去に後悔し、生きていくこれからを思う話でもあると思っています。
2016-09-10 22:33:48さて、本番終了から二週間。様々な後片付けも区切りがついてきました。このタイミングで、写真と共に小説家の檻について色々語ってみようかなと思います。 名付けて、写真と共に振り返る小説家の檻!連投失礼いたします。 pic.twitter.com/kaVPo2cLq6
2016-09-17 21:57:01慾望の華で性欲を描いて一年。「書くこと」について書こうと決まったのはわりと早かったのを覚えてます。AIを絡めた話にするアイディアもすぐに出ましたがそこからが長かった。この話になる前に頭から終わりまであるプロットを二つ破棄してます。 pic.twitter.com/Ql69z44kpv
2016-09-17 21:57:21実は、いまの話にまとまる前には、役者はほとんど決まってました。その上で、誰を中心に置いたら物語が動きそうかを考え、役者の名前とにらめっこしてた時に、内山ネコが池場未有を誑かしてる図が浮かび、いまのストーリーが一気に出来上がりました。 pic.twitter.com/cWokL1O3rP
2016-09-17 21:58:36本が好きすぎて文字になりたい女、遠野雪子(池場未有)と、本か嫌いすぎて本を読むと吐く男、裏地啓介(内山ネコ )。キャラクター造形は演じてもらった役者さん、そのままです。そのまま書くぞという気持ちで書いてました。 pic.twitter.com/PkFnkPIaDA
2016-09-17 21:59:18遠野雪子という名前は〇〇が元ネタですかと色々意見もらいましたが、女優の写真眺めててふわっと浮いた名前です。本公演三つで雪月花がやれたのは良かったと思います。名前が決まった時に、「あぁ最後は飛び降りて死ぬのか」と、何故か確信しました。 pic.twitter.com/ghWxCePg8P
2016-09-17 22:01:22裏地啓介という名前は、初めて内山くんと一緒に芝居した時に彼にふった役名から。同じ芝居には遠藤というキャラクターもいました。一応パロディ元はゴドー待ちです。久しぶりに内山くんを全力で書けてとても楽しかったです。素直じゃない役でした。 pic.twitter.com/K5euM9wIyA
2016-09-17 22:02:39雪子と裏地の次に決まったのが人工知能の役……というか象徴に伊藤文乃さんを起用する事でした。因みに没プロットでは人工知能が池場さんでその本を読むのが文乃さんだったので、ちょうど逆になった感じですね。セリフは0にするという案もありました pic.twitter.com/lw3NGAO5j5
2016-09-17 22:04:47人工知能による執筆に関しても一年かけてかなり勉強しました。その中で自分なりに出た実際に行われそうな企画が「誰かのゴーストライター」「終わらない連載小説」「一人のための本でした」この辺からストーリーに肉がついていった感じです。 pic.twitter.com/aJtkvBaqmh
2016-09-17 22:05:20作中でも語りましたが、ギャラ0でも書きたい人間がいる限り、機械による執筆は人間とは競合しえない分野でしか流行らない気がしてます。死んだ作家の文章を蘇らせるとか(いまもありますね)とんでもなく長い本を書くとか。個人向けの本とか。 pic.twitter.com/RMfj21jQA9
2016-09-17 22:05:50それと同時に作家の偶像化がもっと進むのかなぁと思ってます。少なくともお金が儲かる本に関しては。 「誰が書いたか」を売りにしないと生計を立てるには難しい時代なのかなぁと思います。本だけでなく芸術全般がそうかなぁと。良くも悪くもですが。 pic.twitter.com/qr7KmIKL0m
2016-09-17 22:06:09話が逸れましたね 主要三人が決まって次に決まったのが主人公雪子(池場未有)の恋人、幸太(椎葉星亜)と友人の頼子(藤井見奈子)を登場させることでした。なんとなく椎葉くんは池場さんと付き合ってそうだし、藤井さんは友達っぽいなと思いました pic.twitter.com/Qk7I7CvfUy
2016-09-17 22:06:37こういうなんとなくって物語に説得力を持たせるので大事にしてます この二人の役割は、近すぎるために雪子の本を正しく読むことができなかった二人なのかなと思ってます。この辺りから書くことだけでなく読むことをテーマに入れようと思い始めました pic.twitter.com/vZ1bttRzeP
2016-09-17 22:06:58どれだけ正しく書こう読もうとしても様々なバイアスによって完全に正しく書くことも読むことはできない。それが例えば、恋心であっても。 此井人くんにやってもらった後田は、そんな役だったかなぁと思います。でもだからこそ人は、本を読むのです pic.twitter.com/ofKd3JCUlS
2016-09-17 22:07:16逆に鈴村一也さんに演じてもらった前原というキャラクターは「書く」側のキャラクターとして、雪子とも裏地とも違う考えの書き手として登場するさせました。子供らしい二人なので、大人の意見を言える役として。前原が大人になりたかったかは別ですが pic.twitter.com/PVq7ua4y8u
2016-09-17 22:10:16総勢15名のキャストで芝居をしたのは初めてでした。大変な事も多かったですがこの15名だからこそ作れた世界だったのかと思っています。 全員でやったオープニングアクトは生年月日順に百人の作家を並べました。最後の遠野雪子も含めて。 pic.twitter.com/0M728F4Hys
2016-09-17 22:10:33百人の作家の生年月日や一生を一人一人見てく作業は楽しかったです。その上でついに機械が本を書き得るようになった。それを正しく読めるかは別として。そんな話だったのかなぁと思います。機械が人に近づくよりは、人が機械に近づく話だったのかと。 pic.twitter.com/a0a24ch3Fx
2016-09-17 22:13:55随分と長くなってしまいましたね。以上で写真と共に振り返る小説家の檻はお終いです。なんとか集客目標を超えれたので、廃墟文藝部とりあえず来年は長編がうてそうです。ご来場いただいたお客様、応援いただいた皆様、まことにありがとうございました pic.twitter.com/llccAMNWKz
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