西谷文和さんアフガン訪問１１年２月

西谷文和 @saveiraq

子どもが震えながら靴磨きをしているところから１００mも行くとおしゃれなデパートがあって、そこには貴金属が売られており、着飾った人々が金のネックレスを品定めしている。かなり格差が広がっている。

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雪不足は干ばつになるので、雪は降った方が良い。しかしめっちゃ寒いし、キャンプの子どものことを考えれば、複雑。今日は夕方まで雪が降り続いた。北海道くらいの寒さではないか？治安を度外視すれば、カンダハールの方が過ごしやすい

西谷文和 @saveiraq

今からカブールの下町へ行って毛布を買い出します。チャライカンバーレ用に２００セット、パルワンドゥーとセにそれぞれ１００セット、合計４００セット、金額にして１２０００ドル分です。トラックはおそらく３台分になります。あらためて日本の支援者のみなさんに感謝します。

西谷文和 @saveiraq

避難民キャンプに毛布を配り終え、今ブログを書き終えました。今日のカブールは快晴。お日様が出ると暖かい。キャンプは泥沼状態でした。安物の靴で良かった。パルワンセは40家族ほどの小さなキャンプですが、この冬に娘を亡くした２人の父親がいました。毎年数名死にます。国連は何もしません

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チャライカンバーレに逃げてきた人々は、ほとんど全て米軍の空爆で村を焼かれた人たちです。冬を越すたびに、人々は絶望の中から「タリバン化」していきます。毛布を配ったりしているので、中に入れるものの、一時間もいれば危なくなりました。 「一見さん」の外国人が入れば、危ないかも。

西谷文和 @saveiraq

チャライカンバーレ避難民キャンプのすぐそばに広大なアフガン軍基地ができました。この夏に米軍およびISAF軍が撤退をはじめるので、急速に「治安権限」を委譲しているのです。「米軍が撤退したらタリバンが勝つね」とは通訳のサバウーンの見解。

西谷文和 @saveiraq

イラクでもそうでしたが、昼間は軍や警察の服を来て、自宅に帰れば武装勢力に「転身」する輩も多い。月２００ドルの給料では喰っていけないから、銃を使って略奪を考える。結局「武器を与えれば与えるほど危険」なのです。ここまで銃器が氾濫すると刀狩りは難しい。

西谷文和 @saveiraq

通訳のサバウーンと友人のウスマン、私の３人でパキスタンレストランへ。 「米軍がこの夏から撤退したら、この国はどうなる？」「米軍は撤退しないよ。基地を残すさ、沖縄みたいにね」と２人とも共通意見。アフガンの地勢的価値についてひとくさり。２人とも「撤退はポーズ」で同意見だった。

西谷文和 @saveiraq

アフガンは西にイラン、東に中国、北にロシア。「９１１事件の前から米国はアフガンを狙っていたに違いない」とウスマン。彼は米国系企業に勤めるアフガン人で英語ぺらぺら。WTOにアフガンが加盟するための準備作業に携わるエリートである。

西谷文和 @saveiraq

ウスマンはWTO関連会議で、スイスのジュネーブに行った、と言う。私が思っていた以上に、アフガンの人々は国際的に動いている。米軍とどう折り合うか？日本と似たような課題を抱えている。

西谷文和 @saveiraq

ウスマンの月給は何と３０００ドル。日本でフリーターしている若者よりずっと良い。この国に金はある。一部の能力ある若者とその他大勢の貧困青年。サバウーンは悩んでいる。米国系企業に勤めれば、サラリーははねあがる。米国の戦争責任を追求すれば就職できない。

西谷文和 @saveiraq

実は本日、イタリアンレストランへ行った。赤ワインを頼んだら、私には出すが、あとの２人には出せない、という。メニューに「アフガン人には酒を出しません」。アフガンでは「イスラム原理主義化」が進んでいる。この国では「飲んで夜を楽しむ権利」が消えつつある。 行き過ぎたイスラムは大変不自由

西谷文和 @saveiraq

米国に占領される政権はイヤだ。かといってイスラム原理もまっぴらごめん。世俗的で、かつ対米独立。それが「普通の」アフガン青年の願いだろう。これはエジプト、その他中東諸国にも言えるのでは？ 女性が顔を隠さねばならない国は、やはり異常だ。

西谷文和 @saveiraq

カブールは今午前９時少し前。今日はインディラガンジー子ども病院で、劣化ウラン弾の影響と思われる患者たちを取材します。医薬品が足らないので、その後、薬の買い出しになりそうです。やはり国連は何もしない。政府も。日本の支援金も回ってこない。なぜ？

西谷文和 @saveiraq

ISAF軍への書類申請に手間取る。エンベッドして基地に入ろうとするだけで、数種類の書類を送らねばならない。ファックス、手渡しはいっさい受け付けない。メールのみ。返事もいつ返ってくるか分からない。まぁ、そんなものではあるが。# Afghanistan

西谷文和 @saveiraq

インディラガンジー子ども病院へは、いついっても驚くことばかり。小頭症、水頭症、無肛門症…。極めて重症の赤ちゃんが、普通の机に寝かされ、点滴。せめて保育器が必要。しかし支援は届いていない

西谷文和 @saveiraq

ついさっきまでネットがダウン。本日午後３時過ぎに、カブール旧市街で爆弾テロ発生。現場に急行し、何とか撮影に成功。警察の車を狙った仕掛け爆弾で、警官が死傷した模様。被害にあった車とガラス窓が割れたビルを撮影していたら、民間軍事会社のいかつい兄さんが、現れて現場を指揮している

西谷文和 @saveiraq

その後、アフガン軍が到着。つまり軍より民間軍事会社の方が早くやって来て、権限も上。立派なM16を構えて、群衆を蹴散らしていた。今のところ「死者はなし」という情報と、警官が数人殺された、というのが錯綜。サバウーン曰く「警官が殺されても、死者なしと発表するのがこの国なんだ」

西谷文和 @saveiraq

インディラガンジー子ども病院の様子と爆弾テロについて、ブログアップしました。 先天性奇形の赤ちゃんは、何度見てもビックリします。劣化ウラン弾しか考えられませんね。オバマの平和賞剥奪運動が必要ですよ

西谷文和 @saveiraq

ハビーブ医師が持っている映像の中で、生まれつき心臓が外に出ている赤ちゃんがいた。身体の外で脈打っている真っ赤な心臓。こんなんありか？ 赤ちゃんはもう死んでいない。

西谷文和 @saveiraq

アフガンの夜に、未公開映画「ビンラディンを探せ」を見た。爆笑。トラボラの洞窟で「オサ〜マ」と呼びかける。３月２５日にこの映画のトークやります。

西谷文和 @saveiraq

昨日の爆弾テロの映像を編集しようと、Final Cutを立ち上げようとしたら、上がらず。慣れないiMovieでとりあえず取り込む。映像を写真に落としてブログに載せたいな。

西谷文和 @saveiraq

今、本日のブログを書き終えました。国防省での記者会見の模様です。アフガンの治安をどう維持するか、なかなか興味深い会見でした。アフガンの記者会見は、フリーも「フリーパス」で入れます。記者クラブはなし。この点は、アフガンの方が進んでますね

西谷文和 @saveiraq

カブールで中華料理。店で食事していた中国人ビジネスマンは、すでに３年もここに住んでビジネスしている。カブールに住む中国人は、３千人もいる。ほとんどが建設会社の社員。アフガン復興費でビッグビジネス。スーダンでも中国人ばっかりだったな。

西谷文和 @saveiraq

明日からカブールを離れる。アフガン衣装を購入。パコールという帽子をかぶれば、ちょっとしたアフガン人に見える。似合ってるかな？ ということで明日から少しだけネットができなくなるかも。 大丈夫、安全なところしか行きませんから