2016年9月19日

クリスがもやもやする話

響と未来、マリアと翼、切歌と調でコンビ組ませてしまった時にあっさり余ってしまう子のことを考えるとそんな孤独ぶるなよなと思ったらこうなりました。

ログ

みんなという輪の中にいた時にふと引いて見る瞬間があることに気が付いた。センパイはマリアと仕事もしている。可愛い後輩達はいつも二人でいる。あいつは…あいつらはそれこそ寄り添って。

2016-09-19 02:40:35

「結局あたしは誰かの一番になんかなれない。あたしが一番だと思っていてもそれは勝手な思い込みで、あたしは誰からの一番でもない」

2016-09-19 02:42:03

あいつの手は、手と手を繋ぐために空いている。センパイも、あたしも。マリア達も。みんなあいつに手を掴まれてここにいる。

2016-09-19 02:44:01

でもどうだ。ちょっと引いて見りゃあ仲良しこよしでみんなして輪になっているわけじゃない。少し考えりゃ分かることだ。あたしの両手には何がある？あたしの手が握り締めるのは硬いグリップと、間抜けなほど軽いトリガー。

2016-09-19 02:46:01

なるほどな。これじゃあ誰の手も握れない。あたしのすぐ側に繋ぎとめることなんて初めっからできるわけなかったんだ。

2016-09-19 02:48:07

あたしだって誰かの……。これは今だけ吐き出す弱音だ。誰にも聞かせるわけにいかない。

2016-09-19 02:50:01

……誰にも？

2016-09-19 02:51:13

おい、誰にもってなんだッ！？なんで誰かに聞かれるかもなんて思わなくちゃいけないんだ？

2016-09-19 02:52:01

可笑しな話だ。あたしの側には誰もいないはずなのに。知らない間に心配事が増えちまった。

2016-09-19 02:54:01

ピンポーン！

2016-09-19 02:55:01

「ま、一とか二とか考えるだけめんどくせえ。それよりどこのどいつだ？こんな時に限ってやって来るヤツは！？」

2016-09-19 02:56:00

おしまい

2016-09-19 02:56:35