片道開拓、ルカ、気まぐれ日記④

死徒ネフェシエル/FateES @clearstreamls3

【19日目】 地下迷宮なのに水の音が聞こえる・・。 先に進むと水路を見つけた。並行して通路も続いている。 この水、何に使うんだろう？しかし丁度良かった。 ちょっと味見をして飲めそうな事を確認すると、ルカは喉を潤した。 ふうー。生き返るー。 しかし次の瞬間ルカはぎょっとした。

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【2】 少し下流の水路の中に人が浮いていた。 ぶーっ！か、下流でよかった。いや、それより急がねば！ 予想はしていたが、引き上げるとその人は既に息絶えていた・・。 長い耳の女性。死してなお、弓をしっかり握りしめている所をみると、狩人だったのだろう。

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【3】 埋葬してあげたいけどこんな場所では無理だ。ごめんね・・。 ルカは耳長の女性の衣服を整えてから通路の脇に寝かせた。 安らかにお眠りください・・。 祈るルカの脳裏に、突然女性の声が聞こえてきた！ 「勇敢な冒険者よ。力尽きた私の代わりにどうか迷宮の謎を解き明かしてください。」

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【4】 なんだ・・これは・・？この女性の理術だろうか？ ルカが触れることで発動した？ 女性の声は続いた。 「私の服のポケットに癒しのアンプルが入っています。」 「すぐに使うこともできますが、貴方が願えば困難に直面した他の冒険者の元に、私の理術で転送することもできます。」

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【5】 本当だ・・。確かにアンプルがそこにあった。 どうしよう、今使うか？ しかし、自分もアニスも怪我を負っているわけではない。 ・・。 ルカは目を閉じてアンプルを握りしめ、ここではないどこかにいる冒険者の無事を願った。 目を開けるとアンプルは消えていた。無事に届いたかな・・？

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【6】 「それと、私の最後の理力を貴方にも託します。」 「貴方が本当の困難に直面した時、必ず役に立つことでしょう。」 「貴方の未来に光あれ・・！」 その言葉を最後に女性の声は途絶えた・・。 同時に温かく抱きしめられるような感覚を覚えたが、すぐに消えた。 ありがとう耳長さん・・。

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【7】 死してなお他の冒険者の力になろうとするその女性に、ルカは深い尊敬の念を抱いた。 ・・ルカたちはもう行きます。 耳長さんの願いを無駄にするわけにはいかないねっ！ 力強い足どりで水路を後にした。

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【19日目+酒場：耳長の加護なルカ】 LP：91(+1)、DK：33、伝P：0、思ひ出：43(+1) 《◆ジャンプ》 《◆火炎のフォース》 《仲間：病んだ恋人｜剣士アニス》 《癒しのアンプル》→偉大なる耳長さんの理力で、どこかにいる可愛らしい詩人さんに届いたはず・・。→Lost！

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【19日目+加護：耳長の加護なルカ】 LP：91、DK：33、伝P：0、思ひ出：43 《◆ジャンプ》 《◆火炎のフォース》 《仲間：病んだ恋人｜剣士アニス》 (1回限り、任意の診断のロールで集中を常に+1します。) (ステータスには関係ないけどねー。)

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道すがらに小さな甘味処があった！休憩していこうかな？ appli-maker.jp/simple_apps/38… #片道開拓

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【19日目幕間】 水路を抜け、神妙な面持ちで進むルカの前方に、可愛らしい看板が見えてきた。 なんだこれ・・？罠か？ 「甘味処：彷徨える子羊」 全く意味不明だー。迷宮に甘味処？ しかも甘味処のくせに名前が何となく物騒なんだけど・・。 アニスー、スルーするよ・・っていない！？

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【2】 いつの間にか謎の「甘味処」とやらに入っていくアニスの背中が見える。 ち、ちょっと待って！危険だよっ！ 全力で部屋に飛び込んだルカの目に飛び込んできたのは、お茶をすすりながらくつろくアニスと、せっせと給仕するガイコツだった。 もうだめだ・・、ツッコむ気力も失せる・・。

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【3】 「イラッシャイマセー。」 ルカに気付いてぺこりとお辞儀するガイコツ。 しゃべれるのっ？そしてなんて礼儀正しいのかっ！ 「あ、ルカっ！遅かったですね！早く隣に座ってっ！」 もういいや、確かに疲れたし休んでいこう・・。 ルカもアニスの隣に座った。サッとお茶が出てきた。

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【4】 アニスってもしかして甘い物好きなの？いや、ルカも好きだけどねっ！ あ、このお茶、うまい・・。 「ルカの分も頼んでおきましたよっ！本日のお勧めですって！」 おー、ありがとう！ こんな地下迷宮で出てくる甘味とは何なのか？ ルカはドキドキしつつ出てくるデザートを心待ちにした。

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【5】 「オマタセシマシタ。」 ついにデザートが出てきた！ ルカ達の目の前に、つやつやと輝く、透き通る深紅の塊がでてきた。 むむ、これは何だろう・・。ゼリーかな？ババロアかな？ 見た目はとても美味しそうだ！アニス、ちょっと待ってねっ！ 念のためルカが味見しよう・・。

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【6】 ツンツン、パクリっ・・。 ぶーーーーっっっ！！！ な、なんじゃこりゃあああ！？ ルカは盛大に吹いた。口の中にまろやかに鉄錆のような味が充満する。 ぺっぺっ！ごめん、マスター！ せっかく作ってくれたけど、ルカには無理っ！これ無理っ！ これ何ですか？一体何っ！？

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【7】 「アアッ。オキキニメサレマセンデシタカッ？」 「モウシワケゴザイマセン。」 「ソレハシンセンナヤケンノチヲツカッタ・・・。」 ストーップ！もういいですっ、分かったから許してっ！ ルカはさめざめと泣いた。 アニスが気の毒そうな顔でこっちを見ている。君も食べなくて良かった。

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【8】 ごめんなさいマスター・・。もう帰ってもいいですか？ お代なら払いますから。 ルカがシルバを出そうとすると、骸骨のマスターに止められた。 血の代償とかホントやめてね・・。 「オキャクサマニ、ゴマンゾクイタダケナカッタイジョウ、オダイナンテイタダケマセン。」

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【9】 渋すぎるぞマスター。 これでまともなデザートさえあれば、ルカだってリピーターになってもいいのに・・。 部屋を出ようとするルカに、マスターがはっきりと告げた。そこだけカタコトでなく鮮明に。 「あ、貴方憑かれてますね。背中に微笑む耳長女性が乗ってますよ？お気を付けを・・。」

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【10】 ぎゃあああああーーー。 ルカは逃げ出した。後ろを振り返ることなんてできなかった。 しばらく走ってアニスを置いてきたことに気付き、立ち止まった。 「もうっ！置いていかないでくださいっ！」 ごめん、だって怖くて・・。アニス、背中見てよっ！ 「何もいないですよっ！」

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【11】 で、ですよねー・・。ごめんねアニスっ！ それにしてもひどい目にあったなー。 まさか、先程の水路の女性なんてことはないだろう・・。 そう言い聞かせつつ、ルカは再び歩き出した。 「勇者の未来に幸あれー。」 何も聞こえないぞー。うん、気のせいだ・・。

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【19日目幕間：憑かれてる？ルカ】 LP：91、DK：33、伝P：0、思ひ出：43 《◆ジャンプ》 《◆火炎のフォース》 《仲間：病んだ恋人｜剣士アニス》

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【超／戦闘☆／探索９】ルカ＠旅の思ひ出は敵の群れと『コア』を発見！　戦うならＬＰ－３０、伝説Ｐ＋１５。退くならＬＰ－７。どちらも誰かの支援を得られれば１人あたりＬＰ減少を３軽減（最大５人分）。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #片道開拓

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【20日目】 ルカは不意にたくさんの生物の気配を感じた。 通路の先には、この前剣士見太とともに戦った時と同じような、豪華な装飾の扉がある。 この中だ・・。 おそるおそる扉を開けると、他よりも数段大きな部屋だ！ そして中には怪物たちがひしめいている。 奥には・・コアだっ！

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【2】 状況を確認する。 奴らはまだこちらに気付いていない。 おそらく奥のコアを破壊すれば、周りの怪物の戦意も喪失するだろう。 そう、すべて倒す必要はないのだ・・。 しかし、いかんせん怪物の数が多すぎる！ ルカとアニスだけじゃどうやっても奥までたどり着けない・・どうしよう。