前橋高崎地域の自然史地図

2016年9月26日発売、1部500円(税別))、ネット販売だと送料込みで600円。 http://pringles.blog23.fc2.com/blog-entry-411.html
2
早川由紀夫 @HayakawaYukio

崩壊量と堆積量を比較します。 3 km * 2 km* 1 km が崩れたとすると、6 km3。それが 40 km * 30 km に展開したとすると1200 km2。平均厚さ5 mになる。野外観察とよく合致する。

2016-09-29 08:14:05
ちぃ@理科準備室 @m_science_chiy

先週、届いた。とりあえず、理科室前に貼ってみた。どっち面にするか悩んで、解説付きの方。もう一枚欲しいかも。6年生が大地のつくりの単元をしているから、ちょうど良いね~😃👍 pic.twitter.com/MRKAVkBdQ6

2016-10-01 21:11:22
拡大
拡大
早川由紀夫 @HayakawaYukio

「前橋高崎地域の自然史地図」を毎日新聞群馬で紹介してもらいました。地図:火山の歴史を 群大・早川教授が作製 前橋、高崎、渋川一帯 /群馬 - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20161…

2016-10-14 12:29:31

地図
火山の歴史を 群大・早川教授が作製 前橋、高崎、渋川一帯 /群馬

毎日新聞2016年10月14日

 赤城山、榛名山、浅間山の過去の噴火や山体崩壊が残した地形を色分けして図示した「前橋・高崎地域の自然史地図」を群馬大の早川由紀夫教授(火山学)が作製した。早川教授は「過去に起こった災害事例を見ることで、将来起こりうる噴火を考える一助となれば」と話している。地図を使って地域の住民や学校向けにガイドをすることも検討している。【尾崎修二】

 早川教授によると、前橋・高崎両市は東を赤城山、西を榛名山に囲まれ、両山の噴火や山体崩壊の影響を受け、土地の形を変えてきた。2万4300年前(旧石器時代)には、西に約50キロ離れた浅間山の大規模な山体崩壊によって、吾妻川を経由して流れ下ってきた土石なだれが利根川流域に積もり、この影響も受けた。

 早川教授は群馬大に赴任した25年前から、200カ所以上で地層や地形を調べ、その結果に基づき地図を完成させた。地図には、前橋、高崎、渋川、榛東、吉岡、伊勢崎、玉村の7市町村の上に、赤城山の大胡火砕流(7万9000年前)、榛名山の二ツ岳泥流(西暦522年ごろ)などによってつくられた地形や自然堤防、段丘などが23種類に色分けされ、ひと目で火砕流などの流れが分かるようになっている。表が平面図、裏が鳥瞰(ちょうかん)図で、35万年前から現在までの自然史や利根川流路の変遷も紹介している。

 地図には、火山が残した「見どころ」もプロットし、写真付きで紹介している。

 その一つが国の天然記念物の巨岩「岩神の飛石(とびいし)」(前橋市昭和町3)。長年赤城山の山崩れに由来する岩とされてきたが、20年ほど前から早川教授が浅間山起源説を唱え、今年3月、市が成分分析の結果、「浅間山起源だった」と認定した。2万4300年前の浅間山崩壊で流れ出た大量の土砂の一部とされる。この時の土砂は利根川両岸に堆積(たいせき)し、厚さ10メートルに及ぶ地層(前橋台地)を残した。現在のJR前橋駅や高崎IC、玉村町役場などは、この上にある。

 渋川市の「金井東裏遺跡」で2012年に見つかったよろいを着けた人骨は、497年ごろの榛名山からの熱雲(火砕流の一種、高温高速の爆風)に巻き込まれたとみられる。

 早川教授は「火山とともに歩んだこの地域の自然史を、一枚の地図で表現できた」としている。地図は群馬大荒牧キャンパスの生協やインターネットで購入できる。1部500円(税別)。自身のホームページでは電子ファイル(PDF)を無料公開している。