FF14うちの子妄想まとめ ローゼンブルグ家、その後

ばかむーと @bakamut_ff14

ローゼンブルグ家、その後(短め予定) バッシュ君、武者修行的一人旅の後のローゼンブルグ家、エルメス達がどうなったかの話。

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ーーーー あの子が屋敷を出てから3ヶ月… 今も元気かしら？ …あの子が出て行ってからは怒涛だった。 政略結婚はミルヴァ不在により、土壇場で無くなり、そのせいでローゼンブルグ家の品格が疑われた。 当主が20年に渡って温めた策は皮肉にも自分の首を絞めることになった。

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表面ではそれだけ。 水面下では政略結婚で使われてしまいそうになっていた大金がブロンベルクの物だったこと。 代々結婚相手は両家で選定し、本人も合意の上で決める事になっている。 その他にも様々な問題によってローゼンブルグ家当主は追い詰められていき、今季で実権を失う事になった。

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正直怪しいとは睨んでいたけど…まさかここまで酷いとは。 結婚相手も、確かにカリスマ性、抜け目のない知略、容姿端麗と素晴らしいように聞こえるけど…実際は情の欠片もない冷血男。あんなのとルヴィアが結婚させられていたらと思うと背筋が凍るわ…

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現当主がブロンベルク家に移り変わるまで後2日… 私は別に当主はどうでもいい。 私は私のしたいようにするつもりだから。 無責任のように聞こえると思うけど、私には当主になる気満々に兄もいるし問題ない。 そろそろ私も少し外に出てみようかしら。 よし。当主交代が終わったら出かけよう

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気が早いけど、準備をしておこう。 もちろん一人で外出だなんて無謀なことはしない。 執事のくせに意外と腕の立つランバードがいるもの。 一応今日のうちに話しておこうかな。 さっそくランバードの控室に行こう。 ーーーー なんで荷物を持ってきてしまったのかしら… まあ、いいわ

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「ランバード？私よ、入ってもいいかしら？」 「どうぞ、今ドアを開けます。」 ガチャガチャと音がするが開く気配がない。 「…失礼ですが何かしましたか？」 「いいえ？もしかして、壊れたの？」 よくドアノブを見ると壊されていてドアが開けることができなくなっている 「…壊されてる」

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「…良からぬものを感じます。蹴破りますので離れていてください。」 「ええ……いいわよ」 ３，４回ドアを蹴り付けると勢いよくドアが開いた。 「…失礼しました」 「あなたって時々粗暴ね。まあ、いいけど」 「…他の部屋もまわりませんか？人為的なものならばよくないことが起きているかと」

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「…そうね、行きましょう」 といってもほとんど使用人向けの部屋ばかりで私のような貴族は今、お父様、お母様、兄様、ローデンベルク当主しかいない。 お父様とローデンベルク当主の部屋以外は調べたが、どこもドアノブが壊されていた。 ノックはしたが反応はなく、眠っているだろうからそのままに

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お父様の部屋の前に来たがドアノブは壊されていなかった。 「お父様、エルメスです。異常が起きています、ご報告をさせていただけませんか？」 声をかけるが反応がない。 「…失礼します」 鍵はかかっていなかった。 なぜだろう、心臓が痛い。 動悸が激しくなってきている… 「お父様…」

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「やあ、エルメス？まさ自分から来てくれるとは驚いた。」 そこにはローデンブルク当主がいた。 「…お父様はどうしたのかしら」 「ブロンベルク当主か？ここだよ」 ローデンブルク当主が横にずれると、そこには事切れた父の姿が 「お父様！？」 「残念ながら生き残りはお前達だけだ」

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「どうしてこんなことを…！」 「お前達も知ってのとおり、私は失脚し、当主としての権力をお前たちに移すことになった…それでも私は考えた。権力がお前たちに行かない方法を…」 「それであんたはみんなを…！！」 「こんな簡単な方法があるのに20年も無駄にしたかと笑いが止まらないわ…！！」

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「絶対にあんたを裁いてやる…！」 「ほう？どうやって？」 「私とランバードが証人になれるし、現場があれば余裕よ…！」 「現場？あればいいなあ…？ええ？」 「あればいいなですって…まさか！！」 「一人でここまでのことをやり遂げられたと思うなよ？このために雇ったやつがいるんだよ」

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「…お嬢様、煙が」 「くっ…火をつけたのね…！！」 「ほうら。逃げねば焼け死ぬぞ？その前に殺されるかもしれんがな！！はっははははははははは！！！」 「…悔しいでしょうが逃げましょう」 「わかってるわよ…！わかってる…！！…お父様、お母様、兄様…いつか仇を必ず…！！」

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「仇？とれるものならとってみろ！！はっはははははははははははは！！！」 ーーーー ひたすら廊下を駆ける。 階を降りるほど煙が濃くなっていく。 「居たぞ！あそこだ！！」 「殺せ！」 「奴の刺客ね！」 「お嬢様、もう間もなく玄関ですが…恐らく待ち伏せされているかと」

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「挟み撃ちってことね」 「そうなるかと」 「どうする？私は戦力にならない」 「戦うのは無謀です。近接だけなら可能性はありますが…弓や銃使いがいれば絶望的。なので、2階から失礼します」 「えっ？あっ…！？そういうことするのねあなたは！？」 「万が一私が走れなければお逃げください」

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「それでも走りなさい」 「善処します…よっ！」 ランバードは私を抱えたまま２階の窓を破りながら飛び降りた。 「っ…問題なさそうです、行きましょう」 「ええ…こんなところで殺されてたまるものですか！！」 ひたすら森を駆ける。 途中で野獣に出くわしたがランバードが切り伏せる。

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「それでも走りなさい」 「善処します…よっ！」 ランバードは私を抱えたまま２階の窓を破りながら飛び降りた。 「っ…問題なさそうです、行きましょう」 「ええ…こんなところで殺されてたまるものですか！！」 ひたすら森を駆ける。 途中で野獣に出くわしたがランバードが切り伏せる。

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ーーーー 長い時間走っていると森を抜け、街道に出た。 「っ…！結構来たわね…！」 「…このまま進めば良く買い物に訪れる街に到着します。」 「…わかったわ。ランバード」 「はい、いかがなさいましたか？」 「私はもう貴族ではないわ。仮にそうであっても、そのような立場ではありません」

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ーーーー 長い時間走っていると森を抜け、街道に出た。 「っ…！結構来たわね…！」 「…このまま進めば良く買い物に訪れる街に到着します。」 「…わかったわ。ランバード」 「はい、いかがなさいましたか？」 「私はもう貴族ではないわ。仮にそうであっても、そのような立場ではありません」

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「正しく言えば主従関係は無いということよ。幸い、今月分のあなたへの給与分のギルは持っています、受け取りなさい。あと、退職金代わりにこの指輪もお持ちなさい。相当額になるでしょう…これで主従関係は終わりです、１２年間ありがとう、ご苦労様。あとは自由になさい」

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「正しく言えば主従関係は無いということよ。幸い、今月分のあなたへの給与分のギルは持っています、受け取りなさい。あと、退職金代わりにこの指輪もお持ちなさい。相当額になるでしょう…これで主従関係は終わりです、１２年間ありがとう、ご苦労様。あとは自由になさい」

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「わかりました、それではありがたく頂戴いたします。」 「ええ…それじゃあ元気で」 こうして二人の主従関係は終了し、街へ向かう。 ーーーー 街へ到着したエルメス。 「…どうしたのランバード？好きにしていいといったはずよ？」 「好きにしております」 「…着いてきても給与はないわよ」

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「わかりました、それではありがたく頂戴いたします。」 「ええ…それじゃあ元気で」 こうして二人の主従関係は終了し、街へ向かう。 ーーーー 街へ到着したエルメス。 「…どうしたのランバード？好きにしていいといったはずよ？」 「好きにしております」 「…着いてきても給与はないわよ」

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「私は私の意思でエルメス様に同行しております故…」 「そこまでする必要もないわ」 「私は１２年前、エルメス様に命を救われた時にあなたに忠誠を誓うと決めたのです。たとえ主従関係が消えようとも、わが忠誠は消えることはありません。」 「…そう。ならそうしていて頂戴。」 「仰せのままに」